ECサイトを運用してみたいと考えたときに下記のような疑問が浮かぶことはありませんか?
「ECサイト運営ってどんなメリットがあるの?」
「ECサイト運営のデメリットも知りたい」
この記事では、ECサイトを運営する際のメリット・デメリットについて紹介しています。
また、ECサイト運営の成功事例もあわせて紹介します。
DMMチャットブーストではEC市場に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトの3つのメリット
ここからは、本題となるECサイトのメリットについて解説します。メリットを把握することで、ECサイトの運営の心理的抵抗を減らせるほか、運営上で生じる困難にも立ち向かえるのかもしれません。
・実店舗が不要
・越境ECにも挑戦できる
・顧客データを活用したマーケティングを展開できる
ECサイトのメリット1|実店舗が不要
ECサイトは、実店舗が不要なのが大きなメリットです。
実店舗で発生する下記のような作業が必要なくなるためです。
・店舗を探す
・不動産会社と契約
・家賃・光熱費など支払い
・店舗管理のバイトの手配など
また、店舗の場合、営業時間が限られますが、ECサイトの場合は営業時間が関係ないのも大きな魅力です。
最近では、発送作業を委託できるサービスもたくさんあります。
そのため、ほぼ無人で販売〜発送の作業を行うことができます。
ECサイトのメリット2|越境ECにも挑戦できる
また、海外に店舗を出店するのはなかなかハードルが高いですが、ECショップなら比較的簡単に出店することができます。
Shopifyは越境EC向けのサービスであるため、翻訳機能や海外向けの決済機能なども備わっています。
また、モール型だと「ebay」「Etsy」などで出店(出品)もできます。(出店時審査などあり)
コロナの影響で配送が遅れるなどの弊害はありますが、出店自体は比較的容易に行うことができます。
国内だけでなく海外で商品を販売してみたい人にとっては、こちらも大きなメリットといえます。
ECサイトのメリット3|顧客データを活用したマーケティングに利用できる
ECサイトは、実店舗と違って顧客のデータを自動で集計しておくことができます。
そのため、顧客情報をもとにマーケティング施策を考えることが容易にできます。
例えばECサイトでは下記のような情報がわかります。
【個人の情報】
・年齢
・性別
・サイトに訪れた時間帯
・閲覧した商品
・個人がサイトをどう回遊したか
など
【全体の情報】
・年齢の割合
・性別の割合
・サイトの閲覧が多い時間帯
・サイトでよく見られているページ
・サイトに訪れるユーザーがどういったことに興味・関心をもっているか
など
サイトのサービス・連携するサイト解析サービスによって違いはありますが、上記のような情報を知ることができます。
実店舗では知ることのできない情報を知れることがECサイトのひとつのメリットといえます。
DMMチャットブーストではBtoBでECを行うことに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトの4つのデメリット
メリットに続き、ECサイトのデメリットについて解説します。デメリットは言わば、課題と言い換えられます。
このため、ECサイトのデメリットを知ることで、ECサイトの運営で生じる課題の克服につなげやすくなります。
代表的なデメリットを挙げてみたので、サイトを開設してから一定期間が経過した時に、参考にしてみると良いでしょう。
・価格競争が激しい
・ 集客が難しく、マーケティングの知識が必須
・集客にコストがかかる
・ 商品の魅力を伝えにくい
ECサイトのデメリット1|価格競争が激しい
今や無料で作れるECサイトは乱立状態にあり、競争サイトとの価格競争が激しいというデメリットがあります。
ECサイトの総稼働数は、モール型ECサイトで楽天市場が5万1515店舗(2020年10月時点)、Yahoo!ショッピングが87万2889店舗(19年3月時点)となるなど、相当数に上ります。
自社ECサイトでも、ショッピングASP型でカラーミーショップが4万1000店舗以上(20年9月時点)、MakeShopが1万店舗以上(21年1月時点)となっています。ECサイトは競争が激しい上に、商品の価格比較が容易です。
例えば、価格比較サイトを使うと、サイト訪問者は即座に最安値を調べられます。
また、amazonなどのモール型ECでは、中国人セラーの参入もあり、価格競争が頻繁に起きています。このような市場環境では、競合サイトとの価格競争は不可避です。
大手EC事業者との競争では、価格以外のベネフィットを訴求し、うまく差別化を図っていく必要があるでしょう。
ECサイトのデメリット2|集客が難しく、マーケティングの知識が必須
先ほどもお伝えしたとおり、自社ECの場合は特に集客の知識が必要になります。
モール型であれば、集客をサイトが代行してくれますが、ECサイトはそういったことがありません。
SNSを運用したり、広告を出稿するなどの作業がどうしても必要になります。
ネットリテラシーが低い人にとってははじめての用語・知識がたくさんあるため、戸惑ってしまう人が多い点はデメリットと言えるでしょう。
ECサイトのデメリット3|集客にコストがかかる
ECサイトは、新規顧客の獲得など、必要に応じて支出が求められます。特に、広告費やSEO対策にかかるコストは、サイト運営が軌道に乗るまでの必要経費であり、企業や個人の負担となって両肩にのしかかります。
コストは、リスティング広告やSNS広告といった広告費用、コンテンツSEOの制作費用だけではありません。大手モールは、価格競争になりやすいため、クーポンや値下げを実施せざるをえず、その際の売上値引のための予算を確保することが必要となります。
ECサイトのデメリット4|(実店舗と比べて)商品の魅力を伝えにくい
ECサイトは、商品の魅力を伝えにくいのもデメリットの1つです。ECサイトは手に取って商品を確認できないため、実店舗比べて商品の大きさ・手触り・質感などを伝えにくいです。
また、商品の質感などが伝えにくいとなると当然購入のハードルもあがります。
特に、高価な商品ほど魅力を伝える工夫が必要となるでしょう。
最近では、商品購入のために下記のような工夫をしている店舗が増えています。
・試供品を無料で提供する
・トライアル商品を割引で販売する
・トライアル商品に返品補償をつける
・商品の大きさを伝えるためにAR機能を搭載する
・身体のサイズを入力して試着しているような機能を搭載する
さまざまな工夫が見受けられますが、やはり「高価な商品ほど実店舗でみて買いたい」と思っている人が多いです。
また、上記のようなサービスを行うにはコストもかかります。
ECサイトは、実店舗より商品の魅力が伝えにくいのは大きなデメリットといえます。
DMMチャットブーストではECサイトのマーケティングに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトはメリットがたくさん!実際の成功事例
最後にECサイトの成功事例について紹介します。いずれも顧客第一やサイトの視認性など、ECサイトを伸ばす上で不可欠な基本原則を抑えているECサイトばかりです。汎用性が高いため、現在運営しているECサイトの見直す際に参考にすると良いでしょう。
石けん百貨
国内外の優れた石けんを扱う石けん百貨は、マーケティングの中でもコンテンツSEOをメインに行っています。
取り扱い商品を詳しく解説する姉妹サイトを複数運営しています。それぞれで姉妹サイトのリンクを貼り付けることで、SEOの効果を高めて売上の向上につなげています。
また、サイト設計にもこだわりがあり、ページカテゴリーの分類やページレイアウト、関連商品のリンクを随所に差し込むなど、顧客目線のサイト設計を施しているのです。
ユニクロ
引用:uniqlo.com
日本屈指のファッションブランドであるユニクロは、ECサイトに商品レビューを投稿できるようにし、商品評価に透明性を担保することで、リピーターの獲得と顧客満足度の向上につなげています。
商品レビューでは、投稿者が購入サイズや着用感を選択した上で、着用した感覚や素材などへの感想を自由に投稿が可能です。このため、サイト訪問者は、購入者のリアルな声を商品の購入前に確認できるようになっています。
商品レビューを中心としたECサイトの事業性は高く、2020年9-11月期の連結業績で、国内事業におけるEC売上高は前年同期比48.3増の367億円となるなど、実績を伸ばしています。
ECサイトに関連して公式アプリの利用促進にも注力しています。
GUやしまむら、H&Mなどファストファッション6ブランドの中で、ユニクロの公式アプリの利用率が、最も高くなっています。
NOCE
引用:noce.co.jp
家具のECサイト「NOCE」は、商品ページに多種多様なルームコーディネート写真を公開しています。サイト訪問者が「実際に商品を購入すると、部屋の内部がどうなるかをイメージしやすくしています。
ルームコーディネートを構成するダイニングテーブルやチェア、ローソファをページ下部で紹介するなどし、サイト訪問者が部屋のイメージを掴んだ後に商品購入をしやすいようにしています。
このようにNOCEは、サイト訪問者が商品の購入前と購入後でイメージの乖離が生まれないよう配慮しており、顧客第一のサイト運営に気を配っていると言えるでしょう。
吉田金属工業
オールステンレス包丁などを販売する吉田金属工業は、雑誌への広告出稿やYouTubeを使った情報発信に力を入れています。2020年8月期のEC売上高は前期と比べて約2割増えているそうです。
雑誌の広告には、QRコードを掲載し、読者が雑誌からECサイトへ遷移しやすいように工夫しました。
YouTubeでの情報配信は、包丁の魅力や実際に包丁を使用した動画、他ナイフスタンドなどを紹介。なかには、3万再生を超える動画もあり、ECサイトへつながる強力な導線となりつつあります。
アイジーエー
女性向けファッションブランド「axes femme(アクシーズファム)」を展開するアイジーエーでは、コロナ禍でリアル店舗の売上が減少したことをきっかけに全社を挙げてECサイトに注力しました。その結果、ECサイトの売上は3割増。
アプリの刷新や、「Rakuten Fashion」への出店などで、オンライン集客を強化できたことが売上増につながりました。さらにメールマガジンやLINE、アプリでのプッシュ通知をフル活用し、継続的な情報発信を行っています。
また、21年5月に中国人向けにECサイト「Tmall」にaxes femmeの専用ページを開設させるなど、強化事業に据える海外販売にも踏み出しています。
独自性を見出すことで、ECサイトのメリットはフル活用できる
ECサイトは、少ない経費で始められる上、マーケティングの知識の有無次第で、売上を大きく伸ばすことが可能です。個人の実力が反映されやすい商売の形態と言えるでしょう。一方で、厳しい競争環境や集客の難しさなど複数のデメリットもあります。新規顧客開拓のための広告出稿など、必要経費も馬鹿になりません。
そこで、本記事では、「ECサイトのメリットを最大限に活用し、成果を残したい」と考える人に、DMMチャットブーストをオススメします。DMMチャットブーストは、Shopifyとの連携が可能で、顧客に合った顧客体験を提供できます。
ショップカードと連携し、来店頻度の計測やクーポン発行ができるほか、配送した商品がどこにあるのかLINEを使って把握できる機能も搭載されています。
資料をダウンロードして、こうしたDMMチャットブーストの高い運用効果を確認してください。
DMMチャットブーストではEC事業に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。