コーディングとは?プログラミングとの違いやコーダーに必要な知識まで解説

コーディングとは?プログラミングとの違いやコーダーに必要な知識まで解説

Webサイト制作の工程の中でよく目にする「コーディング」という言葉。
Webデザインとの違いが曖昧になっている方や、実際にどのような作業を行うのかよくわからない、
といった方も多いのではないでしょうか。

Webサイト制作にはさまざまな作業があります。今回紹介するコーディングも重要な作業の一つです。
Webサイト制作というとデザインやプログラミングに注目がいきがちですが、コーディングがなければWebサイトは完成しません。
そこでコーディングとはどういったものなのか、プログラミングとの違いやコーディングを行うために必要な知識などについてお伝えします。

この記事を読めば、コーディングが何なのか、どのように学習すれば良いかの理解が深まるでしょう。

DMMチャットブーストではフルスクラッチに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストforEC

コーディングはWebサイト制作においてどの段階で行うのか

実際にコーディングがどの場面で必要になるのか、一般的なWebサイト制作の手順を見てみましょう。

1. Webサイトの企画を立てる
2. Webサイトのデザインを決め、Webデザインを作成
3. プログラムの設計・作成を行う
4. コーディングを行う
5. 確認・修正作業を経て公開

上記のように、コーディングはWebデザインやWebサイトに必要なプログラムの設計が完了した段階で行います。

 

コーディングとは

コーディングは、WebデザイナーやWebプログラマーが作成したデザインやプログラムをもとに、ブラウザ上でWebサイトを表示できるようHTML・CSSといった「マークアップ言語」「スタイルシート言語」を使いコードを書いていく作業にあたります。

これらの言語を用いコードを書くことで、Webサイトに必要な文章や画像を載せたり、見出しやリンクの設定、文字色や太さの変更などさまざまな編集が行えます。

コーディングとプログラミングの違い

コーダーが使用するHTMLやCSSは実はプログラミング言語ではありません。
前述の通り、HTMLはWebサイトでユーザーから見える文章や画像といった部分の制作を行うのに使用するマークアップ言語で、CSSはWebサイト上での見た目を整えるスタイルシート言語です。

つまりプログラミング言語を用いてプログラムを制作するのがプログラミング
そしてマークアップ言語やスタイルシート言語といったプログラミング言語以外の言語を用いてWebサイトの「見た目部分」の制作を行うことをコーディングといいます。

コーディングを行うのは「コーダー」や「マークアップエンジニア」と呼ばれる人たち

コーディングを行う人は「コーダー」と呼ばれ、その中でも上位に位置するのが「マークアップエンジニア」です。
マークアップエンジニアは、ただクライアントの指示や提示されたデザイン通りにコーディングするだけでなく、サイトの目的やSEO、ページの表示速度やアクセシビリティの向上を加味した上でコーディングが行えることが求められる上位職種です。

ただし、企業によっては明確な区別がなく、コーダーがマークアップエンジニアのようにSEO対策やページの利便性を考慮したうえで改良を行うケースも少なくありません。プログラミングが必要な部分に関して基本的にコーダーは手をつけません。
では、プログラム部分は誰が作成するのでしょう。

プログラミングを行うのは「プログラマー」や「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」と呼ばれる人たち

プログラマーとは、プログラミング用語を使ってプログラムを作成する人を指します。
Webサイトのプログラムを専用に行うのはWebプログラマーです。 

フロントエンドエンジニア/バックエンドエンジニアとは?

フロントエンドエンジニアは、コーダーが用いるHTMLやCSSだけでなく、JavaScriptPHPなどを用いた、
主にユーザーから見える部分のプログラムを作成する人を指します。具体的には入力フォームやECサイトのカートシステムなどです。

これに対し、ECサイトでの在庫管理機能や受注受付機能などユーザー側からは見えない部分のプログラム作成を行う人をバックエンドエンジニアと呼びます。

 

コーディングがWebサイト制作で重要な理由

ここまでの説明を見るとWebサイト制作においてコーディングはあまり重要な部分を担っていないと思われるのではないでしょうか。
しかし実際にはコーディングがしっかりとできていなければWebサイトとして機能しません。
具体的には次の点でコーディングが非常に重要な役割を果たしています。

 

Webサイトの利便性向上

Webサイトの利便性向上といえばUIであり、UIはマークアップエンジニアの領域です。
コーディングはWebデザイナーの指示を忠実に形にするものなので利便性向上には関係ないと思われるかもしれません。

しかし、正しいHTML、CSSを使って書かれていないと、「画像がなかなか表示されない」「デザインが崩れる」などが起こりえます。
結果としてコーディングがしっかりできていなければ、Webサイトの利便性向上は実現しません。

 

トラブル時の迅速な対応

HTMLやCSSは100%正確に書かなくても問題なく表示されてしまうケースが少なくありません。
しかし実際にはコーディングルールと呼ばれるものがあり、ルールに沿って書かれていないと、「表示が遅い」「デザインが崩れる」などのリスクが起こりやすくなります。

またもう一つの問題点が、最初に書かれたコードが正確でないと別のコーダーが修正するのに時間がかかってしまう点です。
HTMLはすでに非推奨となっているタグを使ってコーディングしても問題なく表示されるケースが少なくありません。
例えば、画像の回り込み解除は現在ではCSSで行うのが一般的ですが、HTMLの<br Clear="left">でも回り込みは解除されます。

しかしWebサイトリニューアルを行う場合、これら非推奨のタグをすべてCSSに修正すればかなりの時間を要してしまうでしょう。
仮に何かしらのトラブルが発生しても、すぐに修正ができずそれが表示速度の遅延につながりユーザー離脱の原因になってしまう場合もあります。

トラブル時に迅速な対応をするうえでも、正しいコーディングの記載が重要な意味を持っているのです。

 

DMMチャットブーストでは商品の説明方法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

コーダーに求められるものとは?

Webサイトを制作する際に必要となるのは、

  • Webディレクター
  • Webデザイナー
  • Webプログラマー(フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア)
  • デバッカー(プログラムの不具合を発見する役割)
  • コーダー(マークアップエンジニア)

です。それぞれに重要な役割があり、実行するうえで必要となる知識もそれぞれ違います。
ここでは、コーダーに求められる知識、そして持っているとよりよい知識を説明します。

 

コーダーに必要な知識

コーダーに求められる必要なのは、Webサイト制作に欠かせないHTMLやCSSの言語とCMSの知識です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

HTMLやCSSなどの言語

HTMLとCSSはコーディングするうえで必ず必要なものです。そのためコーダーは必ず知っておかなければなりません。
また誰が見てもすぐに修正が可能になるよう、コーディングルールも把握しておく必要があります。

 

さまざまなCMSの知識

CMSとはコンテンツ・マネジメント・システムの略称で、Webサイトのコンテンツや画像などを管理するためのシステムです。
代表的なものとしては、WordPressShareWithMovable Typeなどが挙げられます。

近年、Webサイト制作はCMSを使って制作されるケースが多く、それぞれの特徴を理解しておかないと思わぬエラーが起きかねません。

CMSは種類によってはHTMLやCSSを理解していないと不要なタグや改行などを勝手に使われてしまうリスクがあります。
そうした意味でも使用するCMSの特徴はしっかりと理解しておきましょう。

 

ネット業界の最新情報

コーディングに必要なHTMLやCSSはプログラミング言語に比べ理解するのに難しい言語ではありません。
ただ新たな仕様やルールが変わることもあるため、常に最新情報を入手して対応できるようにしておく必要があります。

また流行りのデザインを熟知しておけば、どのようなデザインの指示を受けても迅速な対応が可能になるでしょう。

 

コーダーが持っているとよりよい知識

コーディングはプログラム部分にはかかわらないと説明してきました。
しかし企業によってはフロントエンド(バックエンド)エンジニアがいない場合、コーダーがプログラムのコーディングを行うケースもありえます。

またWebデザイナーの指示に従うだけではなく、互いに意見を出し合ってデザインを決めていく場合もあるでしょう。
そうした際にあるとよい知識について説明します。

 

SEOに関する知識

多くのユーザーは目的の情報を探す際、GoogleやYahoo!などの検索(マップ検索含む)サイトのほか、TwitterやInstagramなどのSNSを使って検索をします。そこで上位に表示されなければ、ユーザーにとって自社のWebサイトは存在していないのと同じです。そのため検索結果の上位に表示されるためのSEOに関する知識は必須といえるでしょう。

検索結果の上位に表示されるにはさまざまな対策が必要ですが、HTMLやCSSを正しく記述するのも対策の一つです。それに加えコンテンツをSNSに投稿した際、ユーザーの興味をひく画像、テキストを表示させる方法も知っておいたほうがよいでしょう。

 

UIやUXに関する知識

Webサイトに訪問してもらい目的を達成させるためには、UIUXに関する知識も重要です。
検索で上位表示され訪問してもらっても、肝心のWebサイトが使いづらい、読みづらいといったものでは、目的を果たさずに離脱されてしまいます。

Webサイトのデザインは流行に合わせるのも重要ですが、同時に、「視認性は悪くないか」「求めている情報にすぐにたどり着けるか」などのUIも意識しなくてはなりません。
また「メールマガジンの登録方法は簡単か」「ユーザーが求める情報を適切なタイミングで届けられているか」といったUX(有益な顧客体験の提供)が実現しているかも重要です。

訪問してもらい離脱されるまですべてにおいて快適な環境を提供するためにどういったデザイン、プログラムが必要かといった知識も欠かせません。

 

集客方法に関する知識

Webサイトに訪問してもらい目的を達成するための方法は、SEO対策だけではありません。Web広告やSNS活用、メルマガによる情報発信などさまざまです。どのような集客方法があり、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるかは知っておく必要があります。

さまざまな集客方法を把握していれば、WebサイトのデザインやUIもそれに合わせて柔軟に対応できるようになるでしょう。
例えば最近、集客にLINEを活用するWebサイトが増加していますが、その要因の一つにチャットボットがあります。

検索だけではくみ取れないユーザーの疑問や不安点をチャットボットの活用により可視化させ、Webサイトへの誘導を実現しています。ユーザーの生の声でWebサイトに必要なものが確認できるため、これからの集客方法としてチャットボットに関する知識は必須といえるでしょう。

 

プログラム言語に関する知識

ひと口にコーダーといっても、Webサイト専門のコーダーもいればWebではないシステム開発のコーダーもいます。
後者の場合は、HTMLやCSSは使わずにプログラマーが作成したプログラムを、プログラム言語を使って記述します。

そのためプログラム言語の知識が必要です。
またWebサイトのコーダーも、CMSを使ってWebサイトを構築する場合、PHPの知識がないと細かい修正ができない場合があります。
そうした意味ではPHPの知識もあったほうが仕事の幅は広がるでしょう。

 

コーディングを学習する方法とは

コーディングの学習をするには、さまざまな方法があります。

  • 「Progate」などの学習サイトを利用
  • 書籍を用いる
  • スクールに通う
  • 好きなWebページのコードを模写する

最初に挙げた学習サイトは、無料で始められるものもあります。

コーディングに関する書籍は多数出版されているため、独学でもある程度のスキルは身につけられますが、本格的に力をつけたいという方はスクールに通うのが良いでしょう。
また、コーディングの作業に慣れるために、好きなWebページのコードの模写もおすすめです。
模写した次は、同じコードを何も見ないで書いてみることで記憶の定着につながるでしょう。

DMMチャットブーストではinstagramのショッピング機能に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

コーディングはWebサイト制作に欠かせない技術の一つ

Webサイトを制作するうえで、企画やデザイン、プログラムももちろん重要ですが、それらをネット上でユーザーに見やすく提示するにはコーディングが欠かせません。

また企業によってはHTMLやCSSだけではなく、プログラミング言語やUI、UX、集客方法についての知識も求められる場合もあります。常に新しい情報を入手し、自分の力としていく意識が求められる仕事ともいえるでしょう。

特に集客方法で知っておくべき知識として、チャットボットの活用は今後非常に需要になっていくと予測されます。
ユーザーの問い合わせはWebサイト制作をするうえで大きなヒントになるものばかりです。

DMMチャットブーストはLINEと連携し、自動での顧客対応や顧客情報の紐づけなど多くの機能を有しています。
Webサイト改善のヒントとして、顧客対応の手間削減として、チャットボット活用を検討の際は、ぜひご相談ください。

DMMチャットブーストではSNSでの集客ブランド戦略に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストforEC