SNSの集客事例

SNS集客の成功事例とは?メリットや基本のステップを解説

SNS集客のメリットをご存知ですか?

スマートフォンの普及により、SNSはすっかり定着しました。高い利用率を誇るSNSを活用し、ECサイトへのアクセス増やイベントの集客を図りたい企業や個人は多いのではないでしょうか。

集客ノウハウもありふれていますが、「企業のSNSをどのように運用して良いのかわからない」「どのSNSが自社サービスの集客に適しているか判断できない」と思い悩むビジネスパーソンは少なくありません。

そこで、本記事では、代表的なSNSのほか、SNS集客の成功事例について解説します。SNS集客における知識や基本の7ステップを紹介するなど、実践的な内容となっているため、ぜひ活用していただけますと幸いです。

DMMチャットブーストではSNS集客に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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SNS集客の重要性

SNSは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用者同士がコミュニケーションを楽しめるWebサイトの会員制サービスを指します。

SNSの普及は、一般的な事業会社や個人が商品やサービスをPRする機会を創出させました。加えて、SNS利用率は全体で7割に上る(総務省の通信利用動向調査)など、利用率は高いものとなっており、一企業・一個人の発信する情報が、マスメディアに匹敵する力を持つようになってきています。

引用:soumu.go.jp

こうした環境の中で、ネットショップやサービスの提供事業者がSNSを使って集客することは、高い情報訴求効果を持つという点で大きな重要性を備えてきているのです。

SNS集客の成功事例を紹介

ここからはSNS集客の成功事例について紹介します。業種は家電メーカーや食品メーカー、飲食などさまざまですが、いずれも精緻な戦略からフォロワー獲得や売上増などにつながった企業ばかりです。成功事例として参考にしていただけますと幸いです。

SNS集客の成功事例1|シャープ

引用:twitter.com

家電メーカーのシャープは、ユーモラスな投稿や自己紹介文で、SNS上で人気を獲得している企業です。特に、2021年10月時点でフォロワー数が82万人を超え、Twitterで国内有数の企業アカウントとなっています。

シャープのTwitter投稿を担当しているのは、Web広告などを担当する部門に在籍する山本隆博さんです。自社の社員でありながら、シャープの中で何が起こっているかを外から観察する意識を心がけることで、消費者に近いSNS運用を目指しているのだと言います。

山本さんはユーザーからのリプライに対し、個人アカウントのようにフレンドリーに対応。自社製品を買ってくれたファンにも丁寧に対応しています。

当然企業規模とのギャップで人気を集めたのだと考えられますが、親しみやすいSNS運用は一般企業でも参考になると考えられます。

SNS集客の成功事例2|ハーゲンダッツジャパン

引用:instagram.com

アイスクリーム業界のトップ企業、ハーゲンダッツジャパンは、F(Female)1層と呼ばれる20〜34歳の女性をターゲットにしたSNS運用に注力に、圧倒的な支持を獲得しています。

同社が展開するSNSは、FacebookとInstagram、LINE、Twitterの4つです。現在はフリーランスで、2013年から2019年までデジタル戦略担当を務めた續(つづき)怜子さんの主導の下、ユーザーの「モード」に合った巧みなSNSの使い分けで、累計フォロワー数は1000万人を獲得しています。

同社は、速報性やパブリック性、トレンド性など、各SNSでユーザーが使う時のモードが異なることを踏まえ、それぞれのモードに合ったコンテンツ投稿に注力。例えば、おしゃれな画像が好まれるInstagramでは、ハーゲンダッツのカラーに合わせたネイルの投稿をするなど、ユーザーからの好意度を高めています。

シャープとは対照的に、同社は、ブランドイメージのバランスを重視し、SNSを通じてユーザーと距離が近くなりすぎないよう配慮。ブランドの世界観を維持したコンテンツ制作で、人気を集めつつも、権威性のあるSNSアカウントを形成しています。

SNS集客の成功事例3|スターバックス

引用:instagram.com

米国発祥のコーヒーチェーン、スターバックスは、CMや広告を出さない広告戦略を取る一方、優れたSNS戦略を展開し、売上増につなげています。

スターバックスのSNSアカウントは、2021年10月現在でFacebookが123万人、Instagramが308万人、Twitterが513万人のフォロワー数を抱え、いずれも多くのフォロワーを獲得しています。こうしたSNSアカウントの成長の影には、スターバックスの味を家庭でも味わってもらう事業理念「スターバックスアットホーム」が背景にあると言われています。

例えば、Instagramでは、自社製のタンブラーのおすすめの使い方や、家庭で実践できるコーヒーのアレンジレシピについて動画や動き付きの画像を交えて説明するなど、顧客目線に立った情報発信に注力しています。

2020年の新型コロナ禍での店舗休業期間は、SNS上で、フォロワーの質問をもとに自宅での美味しいコーヒーの淹れ方を提案したり、フォロワーから募集した自宅でコーヒーを楽しんでいる様子の写真を掲載したりし、情報発信を強化。自宅や職場・学校以外にも快適に過ごせる第三者でありたいという「サードプレイス」の理念を、SNS上で体現しています。

SNS集客の成功事例4|ミスタードーナツ

引用:twitter.com

全国で店舗数が1294店舗に上るミスタードーナツは、2021年10月時点でフォロワー数が114万人に上るTwitterを活用し、顧客とのエンゲージメント強化につなげています。

同社は、2010年にTwitterの運用を開始。約50種類のドーナツや飲茶メニュー、キャンペーンなど、マスメディア媒体を通じた情報発信で伝達できない情報の伝達に力を入れました。

同社が特に顧客とのエンゲージメントの獲得に成功したと言われるのが、2020年の50周年キャンペーンです。

同社は50周年を記念し、「開けた瞬間、いいことあるぞ」をキャッチコピーに、俳優の菅田将暉さんを起用したクリエイティブをTwitter上などで展開。例年を上回る商品開発と併せて、Twitterの情報発信に注力した結果、新型コロナ禍でも好調な売上につながったとされています。

同社はTwitter運用で特定の戦略方針を掲げた訳ではありません。しかし、情報精度の担保やリテラシーの高いSNS担当者の育成、細かい効果測定が実を結んだと考えられます。

SNS集客の成功事例5|無印良品

引用:twitter.com

生活用品や家具、衣服などを提供している無印良品は、SNSを顧客に知ってもらい、共感や意見を集めるコミュニケーションツールとして位置付け、コアなファン形成に成功しています。

同社が、コミュニケーションとしてのSNSで特に重視したのは、顧客の声に耳を傾ける傾聴です。

2021年10月時点でフォロワー数73万人のTwitterや、フォロワー数280万のInstagramなどで、投稿をシェアなどすると、店舗で使えるクーポンをプレゼントしたり、iPhoneアプリのデザインを募集したりする集客施策を実施する傍ら、施策を通じて得た顧客の声の吸い上げに力を入れました。

同社は、こうした意見をもとに、無駄を出さない商品の開発に生かすとともに、エッジを立てない独特のブランド領域の拡大につなげています。

SNS集客の成功事例6|銀座千疋屋

引用:instagram.com

老舗果物店の銀座千疋屋は、若年層にターゲットを絞ったSNS戦略で、新規顧客の獲得と既存顧客とのロイヤリティ獲得につなげています。

同社は、具体的なSNS戦略として、一般顧客が撮影した贈答品やスイーツなどの自社商品写真をフォロワー数6.8万人のInstagram内から見つけ、自社のホームページ上で紹介。インフルエンサーなどではなく、あえて一般顧客の写真を掲載することで、共感の創出に注力しました。

SNS上で季節商品の投稿での顧客とのコミュニケーション強化や、顧客の興味喚起を目的としたフォロワーへの広告配信も併せて取り組んだ結果、若年層の認知が広がり、同社は約4年間でSNSからのECサイトの流入数を18倍に成長させています。

SNS集客における基本の7ステップ

SNS集客における基本の7ステップを紹介します。7ステップは以下の通りです。

・届けたいターゲット層を決める
・アカウントのコンセプトを決める
・SNSごとのアルゴリズムを決める
・定期的に投稿・更新する
・SNSの特性に応じて使い分ける
・インフルエンサーを起用してみる
・SNS広告も利用している

それぞれステップを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

届けたいターゲット層を決める

SNS集客では、届けたいターゲット層を決めましょう。ターゲット層を絞ることで、ユーザーの共感を得るコンテンツを制作できるからです。

SNSメディアはユーザーの年齢や性別、生活スタイルが多種多様なことから、ターゲット層を選定する必要性があります。全年代に届けるコンテンツではなく、「ダイエットに励む20代女性」や「働き盛りの30代男性」といった特定の層に絞り込むことで、結果的に影響力のあるアカウントに育てていくことが可能なのです。

特定の層の絞り込みにおいて、理想の顧客像であるペルソナを設定することも重要です。ペルソナは年齢や職業といった基本的事項にとどまらず、習慣や買い物する場所など、より個別具体的な内容へと及びます。

こうしたペルソナを設定することで、より顧客理解を深められるとともに、良いコンテンツを作れるでしょう。

アカウントのコンセプトを決める

SNSを運用する初期段階などで、アカウントのコンセプトを決めましょう。自社にとってのアカウントの運用目的であるコンセプトが不明瞭だと、エンゲージメントやフォロワーなど成果などが得にくくなるからです。

コンセプトは知名度やブランド力の向上、販売促進などさまざまです。コンセプトは概念的であり、SNSの運用者の数だけ存在しますが、このコンセプトの設定と同時に、訪問者数や購入率、購入単価といったKPIを設けることを推奨します。

当然、集客を狙いにSNSを運用する場合は、何らかの利益を得ることが最終的な目標であるため、コンセプトと連動したKPI設定を外さないようにしましょう。

SNSごとのアルゴリズムを理解する

SNSの集客で成果を上げるためには、SNSごとのアルゴリズムを理解しましょう。ユーザーのフィード上に並ぶ投稿を、関連性に基づいて表示するアルゴリズムをうまく活用することで、SNSの検索欄やおすすめトピックにあげてもらえるためです。

SNSのアルゴリズムの機能は、主に関連するコンテンツをユーザーに配信することです。このため、ただ配信、更新していても、アルゴリズムが「関連性が低い」と判断した場合、おすすめトピックに上げてもらう確率が低くなります。

これを踏まえ、質問をして、参加者からのコメントを促す、投稿に他のアカウントのタグを付けるといった、アルゴリズムの最適化したコンテンツの制作、投稿をすることが重要です。対象ユーザーがアクティブになる時間帯を見極め、コンテンツを投稿することも欠かせません。

なお、SNSごとのアルゴリズム戦略は多岐にわたります。「Instagram 発見欄に載る方法」や「Twitter アルゴリズム」などで検索し、必要な情報にアプローチすると良いでしょう。

定期的に投稿・更新する

SNSの集客に成功するためには、記事やコンテンツを定期的に投稿・更新することが不可欠だと言われています。定期的に投稿・更新することで、フォロワーを増やすとともに、アカウントの存在をフォロワーに認知してもらえるからです。

ただ、定期的に投稿・更新する上で、内容に工夫を入れることは欠かせません。ワンパターンな投稿は読み手を飽きさせてしまうからです。読み手にとって内容が有益なのか、写真や動画は機知に富んでいるか。そうしたポイントを押さえながら、記事やコンテンツの投稿に取り組むことが重要です。

有益な情報を発信することで、フォロワーは、ファンへと変わります。ファンへと変貌したフォロワーは、自社の製品、サービスを積極的に購入し、ビジネス拡大の確率を高めてくれるでしょう。

SNSの特性に応じて使い分ける

SNSの集客は、届けられる年齢層などによって、適したSNSが異なります。これは、SNSによって、基本的機能やユーザーが好むカテゴリーなど特性に違いがあるためです。

下記に、5大SNSであるTwitterとFacebook、Instagram、LINE、TikTokの年齢層や男女比、ユーザーの利用目的について記載しますので、SNSの使い分け時に参考にしてください。

Twitter ・年齢層は20代79.8%、10代67.6%、30代48.4%など
・男女比は男性41.8%、女性35.4%
・利用目的は「最新情報、リアルタイムでの情報収集」が49.3%、「有名人・著名人などのつぶやきを閲覧する」が42.2%、「話題の出来事に関する情報収集」が28.6%
Facebook ・30代48.0%、40代39.0%、20代33.8%など
・男女比は男性33.4%、女性32.1%
・利用目的は「友人・知人の投稿を見る」が61.9%、「趣味に関する情報収集」が53.7%、「ニュース等に関する情報収集」が34.6%など
Instagram ・年齢層は10代69.0%、20代68.1%、30代55.6%
・男女比は男性35.3%、女性49.4%
・利用目的は「趣味に関する情報収集」が58.8%、「有名人・著名人の投稿を見る」が47.9%、「友人・知人の投稿を見る」が47.5%など
LINE ・年齢層は20代97.7%、40代96.6%、30代95.6%など
・男女比は男性88.0%、女性92.7%
・利用目的は「メッセージやコメント」が約34%、「近況報告」が32%、「閲覧のみ」が約13%など
YouTube ・年齢層は20代97.2%、10代96.5%、30代94.0%など
・男女比は男性87.9%、女性82.5%
・利用目的は「暇つぶしになるから」が34%、「娯楽として楽しむため」が32%、「楽しいから」が24%など

引用:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf)など

インフルエンサーを起用する

SNSの集客効果を高めるために、インフルエンサーの起用を検討しましょう。

インフルエンサーは、SNSでの情報発信で高い影響力を持ち、SNSユーザーの思考や行動に大きな影響を与える人です。

一昔前までインフルエンサーは芸能人やスポーツ選手、モデル、ブロガーなど一部の著名人を指していましたが、最近はSNSのフォロワー数が多く、消費者の意思決定に大きな影響を与える人物がインフルエンサーと言われるようになりました。

こうしたインフルエンサーをSNSの広告塔に使うと、フォロワーによる情報の拡散といったメリットが期待できます。インフルエンサーは意図した情報を感じさせずに情報発信することに長けているため、商品、サービスの好感度向上にも寄与するでしょう。

インフルエンサーを活用し、売上をアップさせた事例は枚挙にいとまがありません。例えば、健康コーポレーションは、泥を使った洗顔「どろあわわ」の販促にインフルエンサーを起用。インフルエンサーが実際に使用した口コミを商品ページに掲載することで、コンバージョン率を従来比で145%改善させています。

このように、インフルエンサーを介して商品訴求するメリットは大きいです。自社に合ったインフルエンサーを選定、広告塔に起用すると、高いPR、販促の効果を得られるでしょう。

SNS広告を利用する

SNS広告は、SNSに出稿する広告です。SNSに登録されている情報をもとに、特定の関心を持っている層に狙って広告を表示でき、エンゲージメントを獲得しやすいという特長があります。

SNS広告は、対象に興味を持っている人に掲出される仕組みのため、ターゲットマーケティングの効果が高く、費用対効果を上げやすいのがメリットです。SNSの主要ユーザーである若者へのリーチに強いのもメリットの1つと言えるでしょう。

また、SNS広告は「シェア」や「いいね」によって拡散されやすく、広告の他のユーザーにも見てもらいやすいです。商品やサービスの認知度向上につながりやすく、潜在ユーザーを開拓しやすいと言えるでしょう。

SNS広告は、サイト内の広告枠を一定額で買い取り、占有する純広告と、表示回数やクリック数に応じて費用が発生する運用型広告の2種類がありますが、現在は費用対効果の高さから「運用型広告」が多数派です。SNS広告の掲載費用相場は、月間30万円ほどと言われています。

SNS広告は費用対効果が高い反面、Webの仕事が専門でない人も多く、費用回収できるか心配の人もいるでしょう。そこでオススメなのが、SNS広告の代行会社です。
SNS広告代行会社は、クライアントのニーズに沿って、適切な広告配信や分析、改善を手がける会社も多く、自社でSNS広告を運用するより高い効果を得られる場合があります。

DMMチャットブーストではコーディングに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

事例を参考にSNS集客を成功させよう

SNSは、媒体によって特性が異なり、集客方法もさまざまです。このため、売上に直結するSNS集客を成功させるためには、自社の製品、サービスに合ったSNSを選んだ上で、コンテンツ制作などで、適切なアプローチを取る必要があるでしょう。

そこで、本記事では、その適切なアプローチの一環として、カートASPの1つであるShipifyとLINE公式アカウントに連携可能なDMMチャットブーストについて紹介します。

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