Shopify APIの使い方をご存知でしょうか。
数あるECプラットフォームの中でも、カスタマイズの自由度が高く、
思い通りのストアを作成することが出来ると近年利用者が増えているShopify。
Shopifyで用意されている基本機能の他に必要なツールをストアに設定するためには、Shopifyが提供しているAPIを取得することになります。本記事では、初心者に向けてShopify APIの種類や基本的な使い方・取得方法について、簡単に解説していきます。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ShopifyAPIの使い方3選と概要
Shopify APIには、必要な機能に合わせたさまざまな使われ方があります。
実際にどのような場面でShopify APIが使われているのか、具体的に紹介します。
テーマのカスタマイズ・構築
Shopifyには有料・無料含めてたくさんのデザインテーマが用意されています。テーマを利用することで簡単にデザインの変更が可能ですが、HTMLやCSSなどのWebデザインに必要な言語とShopify APIがあれば、既存のテーマをカスタマイズして使用したり、世界で一つだけの独自のデザインを構築することも可能になります。
Shopifyの機能の拡張
Shopifyには基本機能の他に、拡張機能として7000種類近くのアプリが公開されています。Shopify公式で作成されたものから、ユーザーが開発しているものまでさまざまなアプリをダウンロードして、自分のストアに組み込むことができます。
Shopifyの基本機能には無い在庫管理や商品登録、SNSとの連携などもアプリから機能拡張が可能です。
このアプリの開発には、Shopify APIが使用されています。
また、アプリを使用せずに独自で機能を拡張したい場合も、Shopify APIを用いて開発することができます。
実店舗とShopifyのデータ連携
引用:shopify.jp
実店舗とShopifyストアのデータを連携したい場合にも、Shopify APIを利用します。
実店舗とShopifyのストアの在庫や販売情報、顧客情報を一元管理できる機能として、Shopify公式には「Shopify POS」が用意されています。Shopify POSのアプリを使って実店舗の情報も管理することで、オンラインと実店舗の情報を簡単に集計し、データの分析も行うことができます。
業務の効率化を行えるだけではなく、顧客に対してオンラインと実店舗の垣根を無くしたサービスを提供することも可能です。
このShopify POSの機能も、Shopify APIを用いて実現されています。
また、Shopify POSを利用せずとも、APIを用いることでShopify以外のオンラインストアとShopifyストアの情報を連携させることも可能です。
DMMチャットブーストではshopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ShopifyAPIの4タイプ
Shopify APIには利用する目的によって、さまざまな種類が提供されています。
その中でもよく利用される4種類について、利用シーンと合わせて説明していきます。
Admin API
「Admin API」は、Shopify上のデータにアクセスするために利用するAPIです。
ストアの商品や在庫、注文などの販売情報や顧客情報を呼び出したり、書き込むことができます。
通常であればShopify上の管理画面を用いて行うことを、独自開発したアプリから利用できるイメージです。
Admin APIを用いることで、Shopifyストアの情報と実店舗や他のオンラインストアの情報を連携させたり、
POSとの連動、顧客情報の管理など、さまざまな情報の読み書きを行うことができます。そのため、Shopify APIの中でももっとも利用頻度の高いAPIと言うことができます。
Storefront API
「Storefront API」は、Shopifyストアの販売や注文に関する機能を外部で利用することが出来るAPIです。
Storefront APIを用いることで、Shopifyストアの機能を使いながら、
スマートフォンのアプリやストアではないWEBサイト上で商品を販売することができます。
そのため、独自で開発したソフトウェアやアプリにShopifyストアの商品を販売するなど、
ストアではない場所で販路の拡大が可能になります。
Partner API
Shopifyには、Shopifyのサポートを行う「Shopifyパートナー」という制度があります。
Shopifyパートナーに登録することで、ストアのオーナーの代わりにストアを構築して報酬を得たり、
アプリやテーマを開発して販売することが可能になります。
「Partner API」は、Shopifyパートナーがクライアントに関する情報を管理する際に利用するAPIです。
Partner APIを利用することで、パートナー制度で得られる報酬や、開発したアプリの利用者数などの情報を簡単に読み込むことができます。
LiquidとAjax API
Shopifyでテーマを開発するためには、HTMLやCSSといったWebのデザイン言語の他にShopify専用のテンプレート言語「Liquid」と、テーマ開発用の「Ajax API」が必要になります。
LiquidはHTMLやCSSに独自の構文が混ざったような言語になっているため、Webデザインを行う人にとっては馴染みやすくなっています。Ajax APIはカートや商品などをデザイン内で制御する際に使用します。
ただし、販売や注文など細かな機能を盛り込みたい場合はAjax APIでは行うことができないので、
他のAPIを合わせて利用することになります。
ShopifyのAPI連携による4つのメリット
①機能性の向上
サードパーティーのアプリケーションやツールを統合することで、オンラインストアに機能を追加し、顧客の体験を向上させ、売上を増加させることができます。②効率の向上
Shopify API連携でタスクを自動化することで、時間を節約し、生産性を向上させることができます。③オペレーションの合理化
ShopifyのAPI連携を統合することで、オペレーションを合理化し、ビジネスの成長に集中することができます。④カスタマイズ性
Shopify API連携により、独自のビジネスニーズを満たすカスタムアプリケーションやプラグインを作成することができます。ShopifyのAdminAPIの利用プロセス
さきほど紹介した4つのAPIの中でももっとも利用頻度の高いAdmin APIについて、
どのように利用するのか手順を紹介していきます。
プライベートアプリの作成とAPIキーの発行
Shopifyストアの管理画面のメニューから「アプリ管理」、画面下部にある「プライベートアプリを管理する」の順にクリックします。
引用:Shopify管理画面
プライベートアプリを作成したことがある場合は一覧が表示されます。
無い場合は以下のような画面になります。
表示に合わせて「新しいプライベートアプリを作成する」または「プライベートアプリを作成する」をクリックします。
引用:Shopify管理画面
アプリの名前や開発者のメールアドレス、Admin APIに付与する権限などを選び、「保存する」をクリックします。
引用:Shopify管理画面
表示されたプライベートアプリ作成に関するダイアログを確認し、「アプリを作成する」をクリックします。
引用:Shopify管理画面
「プライベートアプリが正常に作成されました」と画面上部に表示されれば完了です。
引用:Shopify管理画面
APIにアクセス
作成したプライベートアプリ用のAdmin APIは、以下のURLからHTTP認証を用いてブラウザで直接アクセスが可能になります。
https://{APIキー}:{パスワード}@{サブドメイン}/admin/api/{version}/{resource}.json
アクセスに必要なURLやAPIキー、パスワードは、作成したプライベートアプリの「Admin API」欄に表示されています。
引用:Shopify管理画面
これらはストアの販売情報などにアクセスできる重要な情報です。取り扱いには充分注意しましょう。
ShopifyAPIの使い方と仕組みを理解しよう!
Shopify APIを利用することで、Shopifyの機能を最大限引き出すことが可能になります。
実現させたい機能にはどんなAPIが必要になるのか、理想のストアを構築するためにも、Shopify APIについて理解を深めていきましょう。
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