「ShopifyってどんなECプラットフォーム?」
「Shopifyの料金や機能は?」
「ECサイトとして採用するならどんなメリットがあるの?」
Shopifyについて、このような関心をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
Shopifyは、ECサイトの開発・運営を助けるプラットフォームです。プラットフォームとはサービスを提供する、またはビジネスを行う基盤のソフトウェアを指します。Shopifyはサイト設計・制作の編集の自由度が高いことから、日本での利用者が勢いを増しています。
またShopifyには在庫や注文管理、決済などをシンプルに実装できるアプリが数多くあり、自社ECサイトを開始する際のハードルが低いことも人気の一つと言えるでしょう。
今回の記事では、Shopifyの概要・料金プラン・メリットとデメリット・どんな人に向いているのかについてまとめました。
ネットショップ運営者が、ECモールから自社ECサイトへスケールアップする理由も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
DMMチャットブーストでは👉Shopifyパートナーに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyとは?提供されているサービス・プラットフォームのタイプ・仕様は?
引用:shopify.jp
「Shopify(ショッピファイ)」は、本格的なECサイトを開設・運用できるクラウド型のECサービスです。
2022年5月現在、世界175カ国、数百万以上のストアで利用されています。
従来、ECサイトを開設するには、運営元の企業・事業者自身でサーバを準備し、パッケージを導入しなければなりませんでした。この手間、煩雑さを省き、ECサイト立ち上げのハードルを下げたのがShopify。サブスクリプション型のサービスモデルで、ECサイトを誰でも簡単に開設できます。
Shopifyでは、アカウントを作成し、管理画面で設定を行うだけでECサイトの作成が完了します。
そのため、サーバやネットワークを管理する必要はありません。
また、ECサイト開設時に初期費用はかからず、14日間の無料期間の後、月額29米ドル(※ベーシックプランの場合)で運用できます。
Shopifyはデザインの変更も容易。さらに、サードパーティの開発者が公開している「Shopifyアプリ」を導入することで機能を追加できるなど、拡張性・カスタマイズ性に富んでいます。
さらに、決済面ではクレジットカードやApple Pay、Google Payなどで支払うことが可能。
多様な決済手段に対応していることも、Shopifyが世界各国で利用される理由の一つだと言えます。
DMMチャットブーストでは👉shopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyの料金プランは?
ECサイトを簡単に開設でき、機能性にも優れたShopify。
この章では、気になる料金プランについて見ていきましょう。
【Shopify 料金プラン】
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | 29米ドル | 79米ドル | 299米ドル |
国内のオンラインクレジットカード手数料 | 3.40% | 3.30% | 3.25% |
海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 | 3.90% | 3.85% | 3.80% |
Shopify Payment以外のオンラインクレジットカード手数料 | 2.00% | 1.00% | 0.50% |
ベーシックプランでは、月額29米ドル(約3,000円)と低コストでECサイトを立ち上げられ、EC初心者の方でもハイクオリティなサイトを構築できます。
以下のようなフェーズになってきたら、スタンダードプランにランクアップさせることを検討してもよいかもしれません。
- ネットショップで売上を維持できるようになってきた
- さらに利益を伸ばしたい
- 担当スタッフが増え、余裕が出てきた
大規模な売上があるならプレミアムプランがおすすめです。
ショップ運営のさらなる効率化を図ったり、より詳しいデータ分析が可能になります。
Shopifyの7つの機能を紹介!
以下はShopifyのベーシックプランの基本機能です。これらの7つの機能はShopifyの全プランで利用できます。
- プラットフォーム
- 在庫管理
- Shopify APPストア
- 越境ECサイト構築
- ストア分析
- カスタマイズテンプレート
- Shopify POS
この章では上記の機能について解説していきます。
Shopifyの機能1|プラットフォーム
Shopifyでは、以下のようなプラットフォームと連携させ、商品を販売できます。
- オンラインストア
- Facebook(Messengerを含む)
- Amazon
- Google Shopping
これらの販売チャネルをShopifyと連携させられることに加え、それぞれの販売チャネルから商品がどれだけ売れたか、どんなユーザーが購入したかなどの情報をトラッキングすることもできます。
Shopifyの機能2|在庫管理
Shopifyでは、在庫管理も簡単に行えます。Shopifyで在庫管理する方法は
- Shopifyの機能で管理する
- APIやアプリを利用して管理する
の大きく2つに分けられます。
Shopifyの在庫管理機能であれば、Shopify内の管理画面の操作だけで以下のような機能を使用できます。
- 在庫の追跡
- 在庫数量の変更
- 在庫調整履歴
販売数量や物量が増えてきて、Shopifyの機能だけでは管理が困難になってきたら、在庫管理のAPIやアプリを利用すると良いでしょう。
APIやアプリを利用することで、
- POSシステムとの連携
- 実店舗と合わせた在庫管理
- 在庫情報の一元化・自動化
をより高度に行うことが可能になります。
Shopifyの機能3|Shopify APPストア
インストールするだけで必要な機能を追加できるShopifyアプリ。このShopifyアプリこそがShopifyの拡張性を実現している訳ですが、ShopifyアプリはShopify APPストアから追加できます。
Shopify APPストアでは、以下のようなカテゴリーに分類されてアプリが並んでいます。
- Store design(ストアデザインのカスタマイズ)
- Places to sell(販売チャネルの拡大)
- Trust and security(セキュリティ)
- Marketing(マーケティング/広告)
- Sales and conversion(売上改善施策)
- Orders and shipping(注文・配送)
- Inventory management(在庫管理)
- Finding products(商品選定)
- Customer support(カスタマーサポ-ト)
- Reporting(レポート分析)
- Finances(財務)
2022年5月現在、Shopifyアプリの数はおよそ7000種類。他のECプラットフォームと比較しても圧倒的に多くの拡張機能を利用できます。
Shopifyの機能4|越境ECサイト構築
Shopifyには、越境ECに必要な以下の機能が備わっています。
- 200以上の多言語に対応(Shopifyアプリ活用)
- 100種類以上の豊富な決済手段
- 100ヵ国以上の多国通貨での決済に対応
Shopifyには上記のような越境ECのための機能が備わっているため、国内向けにネットショップを運営すれば、ほんの少し海外向けにカスタマイズするだけで対応できます。
Shopifyの機能5|ストア分析
Shopifyの各プランには高性能なストア分析機能があり、売上やアクセス数、リピート率など、あらゆるデータを分析できます。
ストア分析機能の例としては、
- ダッシュボード
- ライブビュー
- 財務・集客・在庫などの各種レポート
- 製品分析
など多数のデータ分析機能が備わっています。
Shopifyの機能6|カスタマイズテンプレート
Shopifyには、100種類以上(うち17種類は無料)のカスタマイズテンプレートが用意されています。
多数のテンプレートデザインの中から、自社ブランドにマッチしたテンプレートを選んで、ECサイトをカスタマイズしましょう。
Shopifyの機能7|Shopify POS
POS(ポス)とは「Point of Sales(販売時点情報管理)」のこと。
どの商品が・いつ・どこで・何個・いくらで売れたかといった、物品販売のデータを集計するシステムです。
Shopify POSを活用することで、売上実績データを蓄積でき、在庫管理・商品開発・マーケティングなどに活用できます。
Shopifyの7つのメリット
ここまでECサイトプラットフォーム・Shopifyの概要や料金プラン、主な機能について解説してきました。
本章ではこれらを踏まえて、Shopifyを利用するメリットについて見ていきましょう。
Shopifyを利用する主なメリットは以下の7つです。
- 低コストで運用ができる
- サイト構築が簡単
- 集客に強い
- 業務を効率化できる
- 拡張性が高い
- 越境ECへの対応
- クラウド型(SaaS型)
それではShopifyのメリットについて解説していきます。
Shopifyのメリット1|低コストで運用ができる
Shopifyには初期費用がなく、月額課金制となっています。
Shopifyと同じクラウド型ECプラットフォームサービスであるショップサーブやfutureshopなどと比較しても、月額利用料金は安く設定されています。
決済手数料についても最低水準となっており、販売規模が大きくなり上位プランになるほど決済手数料が安くなります。ECサイトの規模を拡大していくことを考えている場合、長期的にお得になります。
Shopifyのメリット2|サイト構築が簡単
ECサイトを簡単に構築できることもShopifyならではの魅力です。
Shopifyには100種類以上のデザインテンプレート(=テーマ)が用意されており、HTMLやCSSなどサイト構築の知識が0でも、サイトデザインを自分好みにカスタマイズできます。
在庫・配送状況についてもShopify独自の管理画面で確認できるため、あらゆる配送トラブルを防げます。さらに、売上や在庫についてもスマホアプリから確認できるため、時間・場所を問わず自社ECサイトの状況を把握することが可能です。これらの機能はデフォルトで備わっているため、ECサイト管理機能を改めて構築する必要はありません。
ECサイトを始めるにあたって必須となる決済システムも充実しており、クレジットカード決済やコンビニ決済、代引きに対応しています。
Shopifyのメリット3|集客に強い
ShopifyではECサイトとSNSを連携させられます。連携できる主なSNSは、
- Pinteres
などです。SNSをECサイトと連携させて販売チャネルを増やしておくことで、集客を強化できます。
SNS連携は管理画面から簡単に行えます。ユーザビリティ向上に直結する施策なので、積極的に連携機能を活用しましょう。
Shopifyのメリット4|業務を効率化できる
Shopifyが開放しているAPIには、独自アプリの作成以外にも、CRM(顧客管理システム)、MA(マーケティングオートメーション)ツール、タスク管理ツールなどの外部システムと連携させられます。これらのシステムとECサイトを連携させることで、業務効率の向上を図れます。
POS連携を例に挙げると、実店舗での在庫管理もShopify上から行えます。また、CRMを利用すれば、顧客情報を一元管理することも可能です。
Shopifyのメリット5|拡張性が高い
ShopifyはAPIを外部に開放しているため、多くのサードパーティ(=Shopify構築業者)が拡張機能である「Shopifyアプリ」を開発しています。
EC事業者がShopifyを利用するにあたっては、ShopifyのAPPストアからShopifyアプリをインストールすることで、ECサイトにオリジナリティを持たせたり、運用しやすいようにカスタマイズしたりすることができます。Shopifyアプリは3,000種類を超えており、拡張性はShopifyの代名詞とも言えるでしょう。
Shopifyのメリット6|越境ECへの対応
Shopifyはデフォルト機能で多種多様な言語・通貨・決済方法に対応できるため、他ECプラットフォームと比較し、海外向けストアをスムーズにオープンできるでしょう。
実際に、Shopifyで構築されたECサイトで越境ECにチャレンジしたサイトの数多くが成功しています。
Shopifyのメリット7|クラウド型(SaaS型)
Shopifyはクラウド(SaaS)型のサービスであるため、ユーザーは常に最新のサービスを利用できます。
パッケージ型のサービスであれば、情報のアップデート時にその都度更新しなければなりません。その反面、Shopifyのようなクラウド(SaaS)型であれば、Web上でデータが自動更新されるため、ユーザー側は更新作業をすることなく、最新サービスを利用できます。
Shopifyの3つのデメリット
Shopifyには多くのメリットがありますが、カナダ発のサービスということもあり、いくつかの課題も存在します。
Shopifyのデメリットとしては、
- 一次情報が英語
- 国内に開発会社が少ない
- プログラミングの知識が必要な場面もある
が挙げられます。
Shopifyの利用を考えている方は、デメリットについても把握しておきましょう。
Shopifyのデメリット1|一次情報が英語
先述の通り、Shopifyはカナダ生まれのサービスです。そのため、Shopify公式が発信する情報は英語となります。
日本進出から日が経つにつれ、サポート体制も充実してきました。Shopify JAPANが一次情報を翻訳してくれることが増え、コンテンツを理解できないという問題は減少傾向にあります。
とはいえ、本国の最新の情報を常に把握したい場合、英語文献を読めるに越したことはありません。
(※補足になりますが、英語文献でもGoogleChromeの翻訳機能を利用すれば内容をある程度理解することできます)
Shopifyのデメリット2|国内に開発会社が少ない
Shopifyアプリは大きく分けて
- Shopify公式が提供するアプリ
- サードパーティー製アプリ
の2種類あります。
このサードパーティアプリについては、日本国内の開発会社が少なく、主要開発会社は海外の会社であることが大半です。そのため、利用方法の解説ページも英語であることが多いのが現状です。
人気アプリに関しては利用方法を日本語に翻訳したブログも存在する一方で、レビューの無い海外アプリは導入に抵抗感を覚える方もいるのではないでしょうか。
Shopifyのデメリット3|プログラミングの知識が必要な場面もある
Shopifyはデザイン性が高くシンプル。ECサイトのデザイン装飾やサイト構築などの知識があれば、さらにサイトを魅力的にできます。
テーマのテンプレートから詳細な設定をしたい場合は、プログラミングの知識が必要になるでしょう。
Shopifyはどんな人に向いてる?
ここまで説明してきた通り、ECサイト運用者にとってさまざまなメリットがあるShopify。
全てのEC事業者にとって有用性の高いECプラットフォームですが、特に導入をおすすめするのは以下のような方です。
- 初期費用を抑え、ビジネスをスモールスタートしたい方
- これからECサイトを作成していこうと考えている方
- さまざまなカスタマイズを実施して独自のECサイトを構築したい方
ShopifyはECサイト立ち上げに初期費用がかかりません(0円でECサイトを立ち上げられます)。ランニングコストに関しても、月額料金・決済手数料のどちらも安く設定されているので、ECサイト運営をスモールスタートさせられます。
これからECサイトを作成しようと考えている方にも、Shopifyはおすすめ。
- 「Shopify」のアカウント登録
- ECサイトへ商品登録
- ECサイトのテーマを選択
- 送料・決済方法の設定
のわずか4ステップで簡単に自身のオンラインショップが出来上がります。
Shopifyはカスタマイズ性に非常に優れているため、
「自社ブランドの世界観をECサイトを通じて届けたい」
「業務を楽にするための機能を追加していきたい」
上記のようなEC事業者が抱くニーズも実現可能です。
Amazonや楽天からShopifyに移行する理由
近年、Amazonや楽天での販売から、Shopifyなどの自社ECサイトでの直接販売に移行する企業が増えつつあります。
その理由について本章で解説しましょう。
日本において、企業がECを始めるとなれば、Amazonや楽天などのECモールに出店するのがこれまで一般的でした。
ECモールには集客力があり、EC販売スタート直後から消費者へ商品を届けられるという利点があるからです。
しかし、ECモールでの販売はブランドが認知されづらく差別化が難しいというデメリットもあります。そのため、有名なファッションブランドやスポーツブランドのように、ブランド力が確立され、指名買いが生まれるような状況では、ECモールではなく自社ECサイトで販売したほうが利益につながりやすい傾向にあるのです。
自社ECサイトで販売を行っている国内D2Cブランドの例としては、
- BULK HOMME(化粧品)
- FABIUS(美容製品・健康食品等)
- BASE FOOD(完全栄養食)
- Minimal – Online Shop -(チョコレート関連食品)
- Mr. CHEESECAKE(チーズケーキ)
- 土屋鞄製造所(皮革製品)
- Allbirds(アパレル製品)
などが挙げられます。
これらのブランドから分かることとして、
- 化粧品・美容品
- 食品
- アパレル
などの業界は、商品力による差別化戦略がとりやすく、結果として自社ブランドを確立しやすいと言えるでしょう。
これからEC販売を始めようとお考えの方・すでにECモール等で販売している事業者の方は、この機会に自社ECサイトの開設を検討してみてはいかがでしょうか?
DMMチャットブーストでは👉Shopifyのログインに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトを開設するならShopifyがおすすめ
今回はShopifyについて解説してきました。
Shopifyを成長させるためには理解しておくべきアプリや拡張機能があります。
そこで、Shopifyを利用する際は、DMMチャットブーストの利用がおすすめです。
Shopifyの機能を色々と自動化できます。
気になる方は14日間無料でお試しください。
DMMチャットブーストでは👉ShopifyのAPIに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。