Shopifyに独自ドメインを設定することは、Webサイトの信頼度を上げるために不可欠な要素です。初期段階で行う行程ですが、手順がわからないユーザーも少なくないのでしょうか。
そこで、本記事では「新規で独自ドメインを取得する場合」「既存の独自ドメインを利用する場合」「サブドメインを設定する場合」の3パターンに分けて、独自ドメインの設定方法を解説します。
Shopifyで独自ドメインを取得する際の料金や注意点についても触れていますので、参考にしてみてください。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyのショップドメイン
まずショップドメインが何を指しているのか、独自ドメインがなぜ必要なのかについて説明します。
そもそもドメインとは
ドメインは「インターネット上の住所」のことです。Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用され、サイトを開く際の導線にもなります。
仮にURLが「https://www.japan.com/」であれば、ドメインはワールドワイドウェブ(www)の後ろに位置する「japan.com」が該当します。
独自ドメインが必要な理由
独自ドメインが必要な理由は大きく3つです。
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必要な理由にとどまらず、サイト運営に不可欠なメリットとも解釈できるでしょう。
信頼性の向上
独自ドメインは、サイトのURLに使うことで、ユーザー側に安心感を与え、サイトの信頼度を高めることが可能です。
対して、無料で利用できるプロバイダーのドメインは、検索するユーザーに「大丈夫かな」と不安を与えてしまうでしょう。フィッシングサイトや迷惑メールが横行する中、独自ドメインを取得して信頼性の高いサイトを構築することは重要です。
メールアドレスを保有できる
独自ドメインを取得すると、そのドメインを使ったメールアドレスを作成可能です。ウェブサイトアドレスとメールアドレスがほぼ同一であるため、これもユーザー側へ信頼感を与えられるでしょう。
自分の資産となる
独自ドメインは、検索エンジンや他サイトからの優良被リンクに対する対策を取ることで、ドメインパワーが向上し、自分の資産となります。
さらに、独自ドメインが持つ資産性は、サーバー会社を乗り換える場合に、自由に移転できるなど、継続できるのもメリットです。レンタルサーバーなどのサービスが提供しているドメインと異なり、サービス終了に伴う削除リスクもありません。
Shopifyで独自ドメインを設定する方法
続いて、Shopifyで独自ドメインを設定する方法を解説します。設定するパターンは大きく分けて3つです。
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それぞれ順序立てて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
Shopifyで独自ドメインを設定する方法1|新規でドメインを取得する場合
新規でドメインを取得する場合は、Shopifyにログインすると管理画面に表れる「販売チャネル」を選択します。
「販売チャネル」→「オンラインストア」内の「ドメイン」をクリックします。
引用:Shopify管理画面
さらに、ドメインに入った後は、右上の「新しいドメインを購入する」を選択します。
続いて、購入するドメインを選びます。すでに他のユーザーが使用しているドメインは、「利用できません」との表示があるため、「購入する」の表示があるドメインの中から使用したいドメインを選んでください。
引用:Shopify管理画面
次に表れるドメイン情報の登録ページでは、ストアに登録されている住所から、ローマ字で書き直してください。
最後に独自ドメインの購入に至る利用規約の確認があるのですが、「毎年このドメインを自動更新する」の欄にチェックを入れましょう。この設定によって、ショップ開設から1年経過した後に、自動的に使用期間を延長できます。
なお、ドメインがストアに反映されるまで、最大48時間がかかるため、注意が必要です。
Shopifyで独自ドメインを設定する方法2|既にドメインを取得している場合
外部のドメインサービスを通じて、すでにドメインを持っている場合は、shopifyストアとドメインを接続する必要があります。このケースでも、途中まで新規のドメイン取得と同じ流れを辿ります。
管理画面に表れる「販売チャネル」をクリックした後、ドメインをクリックします。その後、「既存のドメインを接続する」を選択します。
引用:Shopify管理画面
続けて、保有しているルートドメインをドメイン欄に入力し、「次へ」をクリックします。
引用:Shopify管理画面
「接続を確認する」をクリックすると、独自ドメインの別名であるCNAMEと、IPアドレスが表示されるため、コピーしましょう。
その後、独自ドメインを取得した側のサイトに移ります。サイトにアクセスしたら、Aレコードという欄にShopifyのIPアドレスである「23.227.38.65」を入力しましょう。次にCNAMEレコードを新しく入力すると、独自ドメインとの接続を可能にするDNSの設定に反映させられるため、Shopifyドメインとの接続が完了します。
Shopifyで独自ドメインを設定する方法3|サブドメインを使う場合
すでに独自ドメインを取得済みで、Shopifyで新規作成したストアにサブドメインを使いたい場合のサブドメインの設定方法を説明します。
サブドメインとは、ドメインの前に自分で決めた好きな文字列を指定して、ドメインを区分けできる仕組みのことです。
例えば、あなたが「abcdefg.com」の保有者だった場合、以下のようにURLの設定をすることが可能です。
例: shop.abcdefg.com、omise.abcdefg.com
shop、omiseなどの他にも、pc.abcdefg.com、cosme.abcdefg.comなど売っている商材をサブドメインに指定することも可能です。
Shopifyでサブドメインを利用する場合の設定方法
Shopifyでサブドメインを利用する場合の設定方法は以下の通りです。
※ドメインの取得サイトによって操作方法は変わります。また、契約の内容によっては、サブドメインを設定できない設定になっていることもあります。詳細は、ドメインを取得したサイトのヘルプを参照ください。
まずドメインを取得したサイトにログインします。管理画面の中に「サブドメイン設定」の欄を探し、表示画面にしたがって取得したいサブドメイン名を入力後、「追加する」をクリックします。だいたいこのような操作でサブドメインを設定できます。
その後、同じくドメインを取得したサイトから、DNSを設定するページに遷移します。CNAMEコードの欄を見つけた後、サブドメインのCNAMEレコードを「shops.myshopify.com」に設定しましょう。これで独自ドメインのサブドメインがshopifyを参照するように設定ができます。
その後は、すでに取得している独自ドメインを連携する方法と同じです。「既存のドメインを接続する」をクリックする後にサブドメインをドメイン欄に入力し、「接続を確認する」をクリックすると接続されます。
DMMチャットブーストではshopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyで独自ドメインを取得する際の料金
Shopifyとドメイン取得サイトで独自ドメインを取得する際の料金、サブドメインの取得にかかる料金について説明します。
Shopifyで独自ドメインを取得する際の料金1|Shopify
Shopifyでは、独自ドメインが年間11米ドルより購入可能です。1年更新のシステムとなっており、自動更新設定をしておくと毎年同額が請求される仕組みとなっています。
Shopifyでは、ドメインの取得料金は最低11ドルですが、ドットで区切られた文字列の一番右の部分であるTLD(トップレベルドメイン)によって料金は異なります。
Shopifyで選択できるTLDは、さまざまです。一般的な企業が用いる「.com」のほかに、ビジネスサイト用の「.biz」や、ネットワーク関連サービスを表す「.net」、情報発信を目的とした「.info」などがあります。
Shopifyで独自ドメインを取得する際の料金2|ドメイン取得サイト
ドメイン取得サイトで独自ドメインを取得する際の料金は、サイトによって異なります。
例えば、エックスサーバーでは、「.com」で40円から取得できるのに対し、ドメインキングで「.jp」を取得する場合のドメイン登録料は3121円となっています。
無料で独自ドメインを取得できるサイトにはDot TKやNo-IPがありますが、さまざまな利用条件が加算されるケースが多いため、自己のニーズに照らし合わせて適正なドメイン取得サイトを選ぶと良いでしょう。
Shopifyで独自ドメインを取得する際の料金3|サブドメイン
サブドメインは、Shopifyの独自ドメインを使う場合にしろ、ドメイン取得サイトの独自ドメインを使う場合にしろ、独自ドメインから派生するため、取得料金がかかりません。
ただ、サブドメインの取得時には、独自ドメインの取得費用より高額とされる「SSL証明書」にかかる費用が必要となります。SSL証明書の取得費用は1つのサブドメインに対し、数万円はかかるとされ、一定の支出を覚悟しなければなりません。
Shopifyで独自ドメインを利用する際の2つの注意点
Shopifyで独自ドメインを利用する際の注意点について説明します。注意点は「SSLがデフォルト対応であること」と「メールアドレスの設定」の2つです。それぞれ詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Shopifyで独自ドメインを利用する際の注意点1|SSLがデフォルト対応
Shopifyストアは、デフォルトでSSL(Secure Sockets Layer)対応となっています。このため、外部サービスを利用してSSLを導入する必要がありません。
SSLとはインターネット上の通信を暗号化する技術です。Webサイトに導入すると、訪問者のブラウザとサーバー間のデータ通信が暗号化されるため、第三者によって、傍受・改ざんされる危険性が減るというメリットを有します。
Shopifyサイトでは、独自ドメインを設定する場合に、設定後48時間以内にSSL証明書が発行されます。逆にSSL証明書が発行されない場合、ドメイン設定を誤っている可能性があります。状況を確認して、必要に応じて設定のオペレーションを再度行いましょう。
Shopifyで独自ドメインを利用する際の注意点2|メールアドレスの設定が必要
Shopifyは、メールホスティングサービスを提供していないため、ストア内でメールでの顧客対応をする場合、外部のメールホスティングサービスを利用する必要があります。
外部のメールホスティングサービスを使う場合、ECサイトのドメインとメールのドメインを一致させる設定をするとよいでしょう。ドメインとメールアドレスが関連しないと、ユーザーが混乱し、ユーザー離れを起こす懸念があります。
Shopifyのメール転送サービスを利用すれば、Gsuiteなどのメールホスティングサービスを使って、独自ドメインのメールアドレスでメールを送受信することが可能です。
独自ドメインを利用してサイトの信頼性を上げよう
Shopifyで独自ドメインを設定することは難しくありません。Shoopify側が運営するブログでも独自ドメインの取得から設定までの方法が詳細に解説されており、記載された文言に沿って作業をすれば、1人でも十分設定できると言えるでしょう。
独自ドメインを取得、設定した後は、いよいよ本格的なECサイト稼働へと移ると思います。ECサイトで成果が残るまでは、幾分か時間がかかるものですが、本記事では、早期に成果を出せるツールとして、Shopifyと連携できるDMMチャットブーストを紹介します。
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DMMチャットブーストではShopify制作に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。