ネットショップの広告の種類や費用

ネットショップの広告はどんな種類がある?戦略のコツや費用計算も紹介

「ネットショップの集客には、どんな広告が効果的?」
「自社ネットショップの広告費の計算方法は?どれくらいの広告費をかければいい?」

運営するネットショップに集客を促すため、広告を出そうか迷っている方の中には、このようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネットショップと相性が良い広告は複数存在しますが、それぞれの特徴をきちんと把握したうえで戦略を立案し、広告を運用することが重要になってきます。

また、広告費を管理することは、利益をあげる上でとても重要な意味を持ちます。あらかじめ計算し、広告費の上限を設定しておくことが大切です。

そこでこの記事では、

  • ネットショップの広告の種類とそれぞれの広告の特徴
  • ネットショップの広告費用の計算方法

について詳しく解説していきます。さらに、ネットショップの運営にあたって広告を出す目的や、広告以外の集客方法のコツついても紹介します。

この記事が「ネットショップの集客のために広告を出そうか迷っている」というお悩みを抱えた方の参考になれば幸いです!

DMMチャットブーストではネットショップのおすすめ制作ツールに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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ネットショップの広告はどんな種類がある?

ネットショップの集客をアップさせる施策は多く存在します。数ある方法の中でも即効性が高く、ネットショップと相性が良い主な広告は、以下の5つです。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告
  • ショッピング広告

この章では、上記5つの広告について詳しく解説します。

リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果に表示される広告のことです。Web広告の中で最もオーソドックスな集客方法だと言っても過言ではないでしょう。

リスティング広告は、ユーザーの検索行動と連動して表示されるため、顕在層へアプローチできます。比較的モチベーションの高いターゲットに配信できることが、他の広告にはない強みです。

リスティング広告を運用する際には、

  • 1件あたりの購入でどれだけコストをかけられるか(目標CPA
  • 広告費をかけた結果、どれだけの見返りが欲しいか(ROAS

を決めておくことが重要です。目標CPAROASを設定しておくことで、費用対効果の高い広告を配信できるようになります。

ここで1つ注意点があります。目標CPAだけを設定・達成するだけでは不十分だということです。

例えば、リスティング広告に5,000円の費用をかけて、商品が1件売れたとします。100円の商品が売れても1,000円の商品が売れても、購入数は1件なので、1件あたりの販売コストは”5,000円”です。

目標CPAは、目標値として設定する必要がありますが、あくまで目標値です。最終的には広告費をかけた結果、どれだけの見返りが欲しいか(ROAS)を指標とする必要があります。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、リスティング広告と並んで、短期的な結果を見込むことができる有名な広告手法の1つです。

ディスプレイ広告の特徴として、広告画像(バナー)を活用して広告が掲載されることが挙げられます。 そのため、視認性の高い広告を配信することが可能です。

ディスプレイ広告には、

  • ユーザーが広告をクリックした時点で課金されるクリック課金
  • 広告が1000回表示された時点で課金されるインプレッション課金

の2種類があります。

また、配信先は大きく分けると2つの軸から選ぶことができ、

  • どのようなジャンルのサイトか(ファッションやペットなど)という軸
  • どのようなユーザーか(性別、年代、サイト訪問歴)という軸

になります。

ディスプレイ広告は、広告画像(バナー)がいかにクリックされるかが重要です。そのため、期間限定20%割引など、思わずクリックされやすいバナーを使用するようにしましょう。

また、配信媒体によって、広告色が強すぎるとクリックされにくい場合もあります。SNSやニュースなどへの広告は、デザインなしの写真手書きのデザインなど、広告色のない広告画像にすると良いでしょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、「アフィリエイター」と呼ばれるブロガーやインフルエンサー、メディアサイトの運営者に商品の宣伝や販促をしてもらい、その成果に対し報酬を払うという販促方法です。

アフィリエイト広告は、成果が発生したら費用を払うため、少ない予算でも十分に成果が期待できます。リスクが低く費用対効果がとても高い広告だと言えるでしょう。

アフィリエイト広告には注意点も存在します。基本的に広告主とアフィリエイターとのやり取りがないため、自社のイメージにそぐわない広告になったり、場合によっては過大広告になる可能性があるのです。

アフィリエイト広告は、

  • アフィリエイターが報酬を得るために過剰な広告を作るインセンティブがあること
  • そのような広告を信じて購入したユーザーからのクレームにより、商品イメージが悪化する場合もあること

を理解した上で始めると良いでしょう。

SNS広告

SNS広告は、ディスプレイ広告の一種にあたり、SNS上で投稿と投稿の間に表示される広告のことを指します。

SNS広告の特徴は大きく分けて3つです。

1つ目は「リーチ数」。SNSはユーザー数が多く、滞在時間も長いという特徴を持っています。SNSメディアに広告を配信することで、より多くの人に自社商品を知ってもらう機会が増え、購買機会を作れます。

2つ目は「購買率の高さ」。SNS上の情報は、広告と一般ユーザーの投稿との区別がつきにくいという特徴があります。それゆえに、広告とは思わずに購買導線に導かれるユーザーも多く、購買率が高い傾向にあるのです。

3つ目は「配信の精度」です。SNSでは、サイト閲覧情報に加え、ユーザーの登録情報もターゲティングに利用できます。

たとえばFacebookの場合、登録時に氏名・年齢・居住地・興味関心などの情報を登録します。これらの登録情報に基づき広告配信ができるため、より自社のターゲットに合った広告配信が可能です。

SNS広告もディスプレイ広告同様、投稿と投稿の間に表示される広告です。広告色を少なくして広告を配信する必要があるため、広告画像には高いクオリティが求められます

ショッピング広告

Googleショッピング広告は、Googleの検索結果ページに表示される広告です。Googleショッピング広告はあらかじめ広告主がGoogleマーチャントセンターに登録した商品画像と商品名、商品価格、ショップ名を表示します。

検索結果でECサイトのように表示され、特定の商品ページへ直接遷移できる点が特徴です。ユーザーのページ遷移を最小限に抑えることができ、リスティング広告に比べて購入率が高い傾向にあります。

DMMチャットブーストでは👉ネットショップの売上平均に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

ネットショップの広告費用の出し方と成功する戦略

「売上は立てられたものの、広告費をかけすぎて赤字が出てしまった…

このような事態を防ぐために、広告を運用するにあたっては、事前にかけられる広告費用を計算し、上限を決めておくことが重要です。

必要予算は「目標CPA × 目標CV」の計算式で求められます。

CPAとは「Cost Per Action」の略で、1CV(コンバージョン)にかかる広告費のことを指します。

1CVあたりの平均利益を把握することで、利益よりも広告費が多くなってしまう「CPAの上限」が求められます。その上限を基準として「目標CPA」を決めましょう。

例)平均客単価1万円、利益率が30%


1CVあたりの利益 = 1万円 × 30% = 3,000円

この場合、1回のCVで得られる利益は3,000円であり、CPAが3,000円を上回ってしまうと赤字になってしまいます。この「CPAの上限=3,000円」を基準に、利益分を考慮して、それよりも低い金額を設定したものが「目標CPA」です。

例)月間売上目標10万円、平均客単価1万円より、月間10件が目標CV


利益が1件あたり3,000円ならば、月にかけられる予算は

「目標CPA × 目標CV」= 3,000円 × 10CV = 3万円

ということになります。

ただし、今回の上限の決め方はあくまで参考程度にしかなりません。

  • 初期は赤字前提で広告予算をかける(1CVあたりの利益<CPA)
  • 商品・サービスの認知が拡大されてきたら、広告費を少なめに(1CVあたりの利益>CPA)

などの工夫をしてみても良いでしょう。どういった方法がいいのか?という正解はないので、各フェーズに合わせてCPAを柔軟に設定してみてください。

そもそもネットショップの広告に意味はあるのか?

ネットショップの集客方法として広告は効果があります。

しかし、広告費をかけて効果を得るには、非常に大きな費用がかかることもあるでしょう。広告費をかけずとも、SEO対策をしっかりと行い、SNSを活用するだけでも集客は可能です。

ここでは、ネットショップが広告を出すメリットを踏まえたうえで、効果を得られる広告の出し方を考えていきましょう。

広告を出す主なメリットとしては、ネットショップがターゲットとする顧客へアプローチしやすくなることが挙げられます。ターゲットにしている年齢層や性別の顧客、ネットショップで扱っている商品を探している顧客に効率よくアプローチできれば購買率が高くなり、売上アップにもつながることでしょう。

つまり、ネットショップが広告を出す目的は、

「ネットショップに興味を持つ顧客に対してネットショップへの訪問を促し、購買につなげ、売上をアップさせること」

になります。

ここで重要になるのが費用対効果です。「どのくらい広告費をかければどのくらい売上が上がるのか」を常に意識しましょう。ネットショップが利用できる広告手法は前述の通りです。

メリットやデメリットを知った上で、ネットショップと相性の良い広告手法を試してみて、費用対効果を検証してみましょう。もし集客効果があったとしても、最終的な売上につながらないようであれば、広告運用ではなく、SEO対策やSNS運用に力を入れるのも1つの手です。

無料でも始められる集客方法

ネットショップを開設したばかりの方の中には「予算に余裕がなく、自力でできることから取り組み、お金をかけずに集客したい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここでは、ネットショップに必要な集客方法のうち、今すぐ無料で実践できる

  • ブログ
  • SEO対策
  • SNS運用

の3種類の集客方法についてご紹介いたします。

ブログ運営

ブログ運営には、以下の2つの方法があります。

  • ネットショップとWordPressを連携させる
  • 外部メディアを使う

それぞれ説明していきましょう。

ネットショップと WordPress を連携させる

ネットショップの内部対策は、商品名や商品の特徴に偏りがちです。しかし、ネットショップで購入する際に検索されるキーワードは、商品情報だけではありません。

高級ギフトスイーツ」を扱うお店であれば、

  • 「スイーツギフト 相場」
  • 「スイーツギフト 人気」
  • 「スイーツギフト おしゃれ」

など、購入につながるキーワードはたくさんあります。

上記のキーワードを検索したユーザーへアプローチするには、ブログを利用するという手法があります。初心者におすすめの集客方法の1つです。

外部メディアを使う

大手メディアが提供している無料外部メディアブログを利用するという手段もあります。

外部メディアを利用するメリットとして、

  • 導入コストがかからない
  • SEOの効果が期待できる
  • ブログサービス内を回遊しているユーザーの来訪が期待できる

などが挙げられます。

ただし、WordPressで一からブログを開設する場合と比べて、運営するネットショップへの導線は弱くなるでしょう。

大手メディアが提供している無料のブログサービスには、

  • Amebaブログ
  • livedoorブログ
  • はてなブログ
  • FC2ブログ

などがあります。

SEO対策

SEOとは「検索エンジン最適化」のことを指します。

Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを調べた際、検索結果の表示順はこの「SEO」のアルゴリズムによって決定します。検索結果はより上位に表示されるほうがクリックされやすいため、ネットショップを運営するにあたっては、SEO対策は必ず行いましょう。

ネットショップは大きく分けて、

  • トップページ
  • 商品カテゴリーページ
  • 商品詳細ページ

の3種類から構成されます。

内部対策を行う際は、上記のページごとに適切なキーワードを設定し、SEO対策を行いましょう。ありとあらゆる項目が評価対象になります。主要な項目を挙げると以下の通りです。

  • ユーザーの検索ワードとの関連度
  • 専門性の高さ
  • 情報のオリジナル性
  • 信憑性の高さ
  • 情報量
  • 情報の最新性
  • サイトのボリューム

上記項目を意識し、ユーザーにとって使いやすいWebサイトを作成・高頻度で更新していくことが、基本的なSEO対策になります。

SNS運用

近年SNSユーザーは非常に増加しており、各種SNSをネットショップと連携させることで効果的に集客することが可能です。

SNSを活用し、自社商品の最新情報オリジナリティ溢れるコンテンツを発信することで、ユーザーのファン化を促せる点がSNS運営の特徴です。さらにそこから、リピーター獲得につなげられることもSNSの強みだと言えるでしょう。

ネットショップと相性のいいSNSは以下の通りです。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter

Instagram

SNS経由でネットショップに集客する方法として、Instagramは必ず検討すべきです。

Instagramを運用する際には、

  • 「インスタ映え」するようなユーザーを惹きつける画像を作成
  • 高頻度での投稿・ストーリーの更新
  • ユーザーニーズや投稿ボリュームを踏まえたハッシュタグ選定
  • いいね・フォローなど、他のユーザーへの自発的なアプローチ

が重要です。さまざまな仮説を立て、検証・改善しながら運用しましょう。

Facebook

Instagramと比較してユーザーの年代が高めになるFacebookでも、投稿に「いいね」をしてもらうために、クリエイティブが重要になります。独自性実利性を練りこんだ発信を心がけましょう。

Twitter

Twitter は媒体の特性上、タイムリーな投稿が求められます。その時のトレンドを上手く織り交ぜていくと、投稿が拡散されてアクセスが急激に伸びることもあり得ます。他のユーザーのつぶやきにリプライを送るなど、自分からアプローチしていくのも効果的です。

ネットショップの広告を出した後にするべきこと

この記事では、ネットショップの広告について詳しく説明してきました。実際にネットショップの広告出向が完了した後は、今まで以上に業務効率化や売上のアップの方法を考えていく必要があります。

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