「ネットショップの売上平均はいくらぐらい?」
「通販・ECモールはどれくらい儲かる?」
これからネットショップ運営を始めようとしている方の中には、このようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ネットショップ運営を始めるにあたって、どれくらい儲けられるのかの目安を把握しておくことは非常に大切です。また、ネットショップ運営と一口にいっても、趣味の延長で取り組むのか、本業として生計を立てていくのかによって、必要な売上は大きく異なります。
そこでこの記事では、ネットショップの売上平均はいくらなのかについて、解説していきます。さらに、
- ネットショップの売上シミュレーション
- ネットショップの売上・利益を上げるためにはどうすればいいか
についても解説します。
この記事が、ネットショップの売上平均についての疑問を抱えた方の参考になれば幸いです!
DMMチャットブーストではネットショップのおすすめ制作ツールに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ネットショップの売上平均は15万円前後?
調査機関によって多少異なりますが、ネットショップの平均売上はおよそ10万円~15万円前後とされています。
ネットショップ全体の50%以上は月間売上が30万円を下回り、月商が100万円以上のネットショップは全体の1割程です。
このデータを見て、「ネットショップで生計を立てていくのは難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。ネットショップの運営は専業でやっている人が少なく、趣味を兼ねて運営している人が多いのです。
したがって、売上にこだわってショップ運営している人に限定してアンケートを取れば、売上平均の水準はもっと高くなるでしょう。
実際のところ、複数サイトに出店している人(売上にこだわっており、ショップ運営への本気度が高いと考えられる)に限定したアンケートでは、平均の売上は100万円を超えており、収益も安定しています。
ネットショップの売上平均はあてにならない?
ネット上では、ネットショップの平均年収のデータが紹介されることがあります。
しかし、平均年収データはあくまで目安として見ておくくらいで良いでしょう。商材や業種、ネットショップの規模など、ネットショップの運営状況は人によってばらつきが大きく、平均年収のデータはあまり参考になりません。
大切なのは、
- 商品原価
- 人件費
- 販売促進費
- 出店手数料
などを把握して、どれくらい利益が残るのかをシミュレーションすることです。シミュレーションを行えば、平均年収のデータを参考にするよりも、実際の年収目安や利益をより正確に見積もることができます。
ネットショップの売上をシュミレーションすると
ネットショップ運営サービスを利用してアパレルを販売するネットショップを想定して、シミュレーションしてみましょう。販売する商品は1種類のみで、仕入価格などの条件は以下のように仮定します。
- 仕入価格:5,000円
- 1商品の販売にかかった諸経費:1,000円
- 想定利益率:30%
- ネットショップ運営サービスの手数料:販売額の5%
販売価格は、一般的に
「販売価格 =(仕入価格 + 諸経費) ÷ (1 − 想定利益率)」 |
で求めます。このケースではネットショップ運営サービスの手数料も考慮して
「販売価格 =(仕入価格 + 諸経費) ÷ (1 − 想定利益率 − 手数料率)」 |
として計算していきましょう。
上記の計算式に条件の数字を当てはめていくと
( 5,000 + 1,000 ) ÷ (1 − 0.3 − 0.05) = 6,000 ÷ 0.65 |
となります。これは、利益率30%を実現するには、9,231円以上の価格で販売する必要があることを示しています。
また、ユーザーが「払っても良い」と思える限度を超えない範囲で、計算式で出した価格以上の値段設定をしても良いでしょう。その際は、競合ショップの価格調査を行い、設定する値段の妥当性を確認することが重要になります。
以下では、上記の条件のもと、月間売上別に年収を計算してみましょう。
なお、商品価格については計算の簡略化のため、10,000円とします。
月間の売上10万円
最初は月商10万円のケースを考えてみましょう。開業後の最初の目標を10万円にすることも多いのではないでしょうか。
月に10件の注文が入れば目標達成となります。
月間売上 |
10万円 |
仕入れ・諸経費の合計 |
6万円 |
ネットショップ運営サービスの手数料 |
5,000円 |
月収 |
3万5,000円 |
年収 |
42万円 |
月収にすると3万5,000円ですが、年収にすると42万円になります。副業レベルであれば十分な金額です。
月間の売上50万円
次は月商50万円まで伸ばしたケース。月収も17万5,000円にまで伸び、年収は210万円です。副業から本業にすることを考え始める時期ではないでしょうか。販売数は1ヵ月に50点で、負担もそこまで大きくはないでしょう。
月間売上 |
50万円 |
仕入れ・諸経費の合計 |
30万円 |
ネットショップ運営サービスの手数料 |
2万5,000円 |
月収 |
17万5,000円 |
年収 |
210万円 |
月間の売上100万円
月商を100万円まで伸ばすためには、1か月で100点販売しなければなりません。1日あたりで計算すると3~4点です。仕入れ・発送作業のことを考えると、副業で運営するのが困難になってくるフェーズでしょう。
月間売上 |
100万円 |
仕入れ・諸経費の合計 |
60万円 |
ネットショップ運営サービスの手数料 |
5万円 |
月収 |
35万円 |
年収 |
420万円 |
月間の売上1000万円
月商1000万円の規模になると、本業として運営することはもちろん、スタッフも雇わなければ継続できません。さらに、オフィスや倉庫の費用も必要になってきます。そのため、当初の想定だった利益率30%を維持するのは難しくなるでしょう。
月間売上 |
1000万円 |
仕入れ・諸経費の合計 |
600万円 |
ネットショップ運営サービスの手数料 |
50万円 |
月収 |
350万円 |
年収 |
4200万円 |
ネットショップの売上平均・利益を伸ばすには?
売上は「客単価 × 購入回数」で求められます。したがって、ネットショップの売上をアップさせるには、客単価・リピート率を上げる必要があるのです。
また、売上を伸ばすことに成功しても、利益率が悪ければ儲けは生まれません。利益率を向上させることが重要になってくるのです。
この章では、ネットショップが売上平均・利益を伸ばすために必要なことを、具体的な施策も交えて解説していきます。
売上平均・利益を伸ばすために必要なことは以下の3つです。
- 商品原価を下げる
- 客単価を上げる
- リピート率を上げる
商品原価を下げる
商品原価を下げるにあたって最も簡単な方法は、そもそもの原価率が低い商品を扱うことです。ハンドメイド品やデジタルコンテンツなどが挙げられます。
仕入価格を抑えることも商品原価を下げるうえで有効です。例えば、
- 仕入量を増やすことによって値引き交渉をする
- ハンドメイド品の場合、材料を問屋から仕入れて原材料費を安くする
といった施策が考えられます。
客単価を上げる
客単価を上げる施策に関しては、
- 商品力向上
- まとめ売り
などが挙げられます。
商品力を向上させることで、ユーザーは「少し高くても購入したい!購入する価値がある!」と考えます。そのためには商品の付加価値を高める必要があるでしょう。例えば、
- アフターサービスの充実
- ショップ独自の商品活用マニュアルの付与
などの施策が考えられます。
付加価値を高め、商品力を向上させることで、他の店舗との差別化を図れます。価格競争を回避しつつ、単価アップと販売数アップを両立できる可能性があります。
まとめ売りも客単価アップに効果があります。一緒に使うと便利なもの、よく売れる商品とこだわりの強い独自商品などをまとめることが一般的です。
ただし、ユーザーにとって必要ない商品をまとめてしまうと逆効果になってしまうため、その点には注意しましょう。
リピート率を上げる
売上を伸ばすには、「購入回数のアップ」が重要になってきます。購入回数を増やす方法としては、
- 新規顧客獲得
- リピート率アップ
の2通りありますが、新規顧客獲得に比べ、リピーター増加を狙う方が比較的容易です。リピーターの獲得はお店のファン獲得に繋がり、集客力を上げるのにも貢献するでしょう。
リピート率向上のための施策は
- ポイント・クーポンの付与
- SNS・ブログなどのメディア運用
などが挙げられます。
ポイント・クーポンを付与することで、リピーターになってくれる可能性が上がります。有効期限を適切に設定することで、ユーザーの購入を促し、購入確率を高められます。
SNS・ブログは、誰でも無料で始めることができ、ショップイメージやコンセプトを広めるのに効果的です。また、コメントには積極的に返信しましょう。ユーザーとコミュニケーションを取ることで、信頼関係構築のきっかけになります。
ネットショップの売上平均を上げるならDMMチャットブーストがおすすめ
この記事では、ネットショップの売上平均について詳しく説明してきました。記事の内容にもあったように、ネットショップの売上平均を伸ばすには「原価を下げる」「客単価を上げる」「リピート率を上げる」の3つです。
この中で一番現実味があるのは「リピート率を上げる」ことです。
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