デジタルコンテンツをShopifyのアプリで販売する方法をご存知ですか?
インターネットやスマートフォンの普及に伴い、近年はECサイトが急速に広まってきました。
ECサイトを構築するためのプラットフォームのひとつが「Shopify(ショピファイ)」です。
Shopifyでは服や化粧品、食べ物などの「モノ」だけではなく、音楽や動画などのデジタル形式の商品も販売ができます。
そのような商品を「デジタルコンテンツ」と呼びます。
今回は、Shopifyのストアでデジタルコンテンツを販売してみたい方のために、デジタルコンテンツの特徴やメリット・デメリット、販売方法を解説します。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
デジタルコンテンツとは
そもそも、デジタルコンテンツとは具体的にどのようなものなのでしょうか。さっそく例をご紹介します。
デジタルコンテンツの例
デジタルコンテンツとは、デジタル形式で構成されているコンテンツのことです。
デジタルコンテンツに対するものがアナログコンテンツになります。
例えば音楽でいうと、物理的に手に取ることができるCDがアナログコンテンツ、音楽配信サービスからダウンロードして購入する楽曲がデジタルコンテンツとなります。
ほかにも、デジタルコンテンツには以下のようなものがあります。
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ほかにもオンライン上で受けられる講座やセミナーなどの講義系も、デジタルコンテンツとして販売できます。
デジタルコンテンツが注目されている理由
さまざまな種類があるデジタルコンテンツですが、なぜ近年注目されるようになってきたのでしょうか?
もともと数年前まではアナログコンテンツが主流でした。CDや書籍や雑誌、ビデオやゲームソフトなど、実際にモノとしてコンテンツを入手して楽しむのが一般的でした。
しかし近年は、インターネット環境の急速な普及とともに、スマートフォンやデジタル機器類が一般化してきました。それにより、実際に店頭に足を運んだり、商品を配送したりすることなく、オンライン上で商品やコンテンツを入手する方法が急速に広まったのです。
さらにコロナ禍によって、家から出たり人と接したりする機会が激減しました。そのような状況でも、オンライン上で場所や時間を問わずコンテンツを購入できるとあって、デジタルコンテンツの需要は増え続けています。
Shopifyでのデジタルコンテンツの販売手順
デジタルコンテンツの特徴がわかってきたところで、「さっそく販売してみたい!」という方のために、Shopifyでのデジタルコンテンツの販売方法を解説します。
フローはおおまかに分けて4つです。
① アプリの導入
② 商品データのアップロード
③ メールのテンプレート作成
④ テスト注文をする
1つずつ解説していきます。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売手順①アプリの導入
Shopifyでデジタルコンテンツを販売するためには、まず専用のアプリをダウンロードする必要があります。
さまざまなアプリのなかから、いくつか選んでご紹介します。
ちなみにShopifyのアプリは英語のみ対応の表記が多いのでご了承ください。
Digital Downloads
まず初心者の方におすすめなのが、この「Digital Downloads」です。
このサービスはShopify公式のアプリで、無料でデジタルコンテンツを販売できます。
公式なので不具合などが発生したときの対処が早く、安心して使えるのが利点です。
また無料なので、お試しで気軽に使うことができます。
SendOwl
「SendOwl」は、販売するデジタルコンテンツに利用制限を設けることができます。
期限付きリンクやライセンスキーの自動発行などができ、セキュリティ面が気になる方におすすめです。
月額は$15からです。
FetchApp
SendOwlをよりシンプルに使いやすくしたのが「FetchApp」です。
プランには有料と無料の2パターンがあり、無料プランは5MBまで利用可能です。
利用制限などの機能面ではSendOwlのほうが揃っています。
その点でFetchAppは機能は劣りますが、1つの商品に対して複数のファイル添付ができるなど使いやすい機能も備えています。
Sky Pilot
販売したいデジタルコンテンツが動画の方には、こちらのアプリもおすすめです。
「Sky Pilot」では、動画ファイルを販売するだけではなく、ダウンロードの期限を制限することも可能です。
顧客は、会員ページのなかから以前購入した動画ファイルを確認できるのも便利です。
さらに有料プランになると、動画共有サイトの「Vimeo(ヴィメオ)」と連携もできます。
これによりShopify内で動画のストリーミング再生ができるのもうれしいポイントです。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売手順②アプリにコンテンツをアップロード
使ってみたいアプリを選んでインストールし、準備が完了したら、さっそく自分のデジタルコンテンツをアップロードしてみましょう。
例えば前述のDigital Downloadsであれば、管理画面のなかに「商品管理」というメニューがあるので、そこからコンテンツを登録していきます。そのあと「UPLOAD FILE」ボタンから、登録したコンテンツをアプリにアップロードしていくという流れになります。
ファイル形式もいろいろありますが、zip形式が軽くておすすめです。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売手順③メールテンプレートを作成
コンテンツの登録とアップロードが終わったら、最後にメールテンプレートを設定しましょう。
ネットショッピングで商品を購入すると、すぐに購入した詳細を伝える確認メールが届きますよね。
間違いなく商品を購入した証拠として残るメールは、消費者を安心させます。
そこで、物理的なモノではなく目に見えないデジタルデータを購入するとなると、メールでの購入確認の重要性はなおさら高いです。しっかりと購入後のメール設定をしておき、顧客の信頼を高めましょう。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売手順④テスト注文をしてみる
ここまで設定が済んだら、デジタルコンテンツ販売の基本的な設定は完了です。あとは最後に必ず自分でもテスト注文を行いましょう。正しくコンテンツが購入できるか、購入確認のメールは届くか、エラーなどは発生しないかを再確認しておくと安心です。
Shopifyが提供している決済サービスの「Shopify Payment」のみの決済の場合は、Shopify Paymentの管理画面のなかから「テストモード」を使用してテスト注文できます。
Shopify Paymentを使っていなければ、外部サービスプロバイダーのなかから「Bogus Gateway」を選択することでテストモードに設定も可能です。
せっかく販売設定したコンテンツが「実際はエラーで買えていなかった!」ということを防ぐためにも、このテスト工程はとても大切です。
DMMチャットブーストではshopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売する3つのメリット
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売するメリット1|在庫や発送のことを考える必要がない
デジタルコンテンツは商品の在庫がなくなるということがありません。そのため、「商品が売れ残ってしまう」「在庫が足りなくなってしまう」といった事態に陥ることがありません。さらに、ネット環境さえあれば商品を保管するスペースも必要ありません。
また、デジタルコンテンツはネット上での商品のため、購入者の家へ商品を発送する必要もありません。
そのため、「梱包の手間がかからない」「発送ミスが起こらない」というメリットがあります。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売するメリット2|作業コストや生産コストがかからない
ネットショップにデジタルコンテンツを掲載しておけば、自動で商品購入まで進むため、発送や梱包といった作業コストがかかりません。
また、デジタルコンテンツは1度商品を作ってしまえば、それをコピーして半永久的に商品を量産することが可能です。そのため生産コストもかなり下げることができます。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売するメリット3|販売アプローチが複数存在する
デジタルコンテンツは様々な方法で集客・販売することができます。SNSでアプローチをしたり、サンプル商品を配布するキャンペーンを実施したり、定期購読割引などお得さをアピールしたり、流行や季節に合わせて柔軟に販売方法を変えることが可能です。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売する3つのデメリット
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売するデメリット1|盗用や著作権侵害などの被害
デジタルコンテンツは、デジタル形式ゆえ、簡単にコピーや盗用・盗作されてしまう可能性があります。
著作権侵害の被害を受けないためにも以下の対策をしておくと安心です。
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ウォーターマーク(電子透かし)とは、コンテンツの中に著作権やロゴ、使用許諾先などの特定情報を埋め込むことです。一度埋め込まれたこれらのデータは、簡単に削除はできません。これにより、オリジナル作品なのか、無断で二次利用されたコピーなのかが判別できます。
また、販売後は定期的にGoogle画像検索等で盗用をチェックすることも大切です。
万が一盗用を発見した場合はGoogleに削除依頼を行いましょう。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売するデメリット2|プラットフォームの規約が厳しい
現在FacebookやInstagramのプラットフォームの規約では、デジタルコンテンツの販売が不可能となっています。
この他にもデジタルコンテンツ販売ができないサービスがあるため、販売可能なプラットフォームを複数見つけておくと良いでしょう。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の成功事例
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の成功事例1|RetroSupply Co
引用:https://www.retrosupply.co/
「RetroSupply Co」は、PhotoshopやIllustratorで使用できるブラシやテクスチャなどを販売しています。
商品の使用方法をブログや動画で見ることができ、どう活用すべきかがわかるようになっています。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の成功事例2|If I Made
「If I Made」はオンライン学習サービスを販売しているShopifyストアです。
写真撮影や花のデザイン、ウェディングプランニング、ケーキ制作などの専門的な講座コンテンツを提供しています。
講座ごとにワークシートや動画教材、PDF資料などの充実したオリジナルコンテンツが用意されているだけでなく、専用のFaceBookグループで分からないことを共有することも可能です。
Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の成功事例3|株式会社彩流社
「株式会社彩流社」は、電子書籍配信プラットフォーム「bookend」で本のコンテンツの配信をしています。
購入者は電子書籍と紙書籍のどちらか好きな方を選ぶことができ、電子書籍の場合はWeb上の本棚に追加されます。
また、「コピー利用防止」「画面キャプチャ防止」「閲覧期間設定」「印刷制御」など、DRM機能(デジタル著作権管理)も充実しており、デジタルコンテンツの著作権を守る仕組みも充実しています。
Shopifyのデジタルコンテンツの販売のコツ
デジタルコンテンツを販売するなかで気をつけたいのは、一度作って販売して終わりではなく、常にコンテンツの内容を更新して新鮮さを保ち続けることです。
デジタルコンテンツは前述のとおり、基本的に一度コンテンツを作ってしまえば、あとはそれをコピーして量産し、そのまま販売し続けることができます。しかしその反面、販売者同士でライバルも多く、顧客に飽きられてしまう可能性もあります。
そのため、コンテンツは常に内容を更新して、顧客に新しい情報を提供し続けることが大切になります。
特に最近人気の高い動画コンテンツなどは、似たようなジャンルや手法のライバルも多く、レッドオーシャン化しています。そのなかで一歩目立つため、自分ならではのオリジナリティをアピールしつつ、継続的に新しいコンテンツを生み出すことが求められます。
さらにデジタルコンテンツの利点に、一度販売した商品はあとからでも更新できる点があります。一度お客さんの手に商品が渡れば終わりではなく、すでにお客さんが購入したコンテンツでもあとから新しく手を加えることが可能です。その更新の旨も、メールでお客さんに通知が飛ぶように設定しておくと便利です。
デジタルコンテンツをShopifyで販売してユーザーニーズに応えよう
Shopifyでのデジタルコンテンツの販売方法、いかがでしたか?
今は消費者のニーズが急速に多様化しています。モノだけではなくデジタルコンテンツとして、幅広いエンターテイメントを入手できることが求められています。今回の内容を参考に、ぜひShopifyでのデジタルコンテンツ販売に挑戦してみてください。
また、Shopifyで出店する方には、LINE公式アカウント自動化ツールの「DMMチャットブースト」もおすすめです。
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