「Shopifyの機能を拡張するためにアプリをインストールしたい」
「Shopifyのアプリを導入するメリットを知りたい」
と考えているEC担当者も多いのではないでしょうか。
Shopifyストアには、運営しやすくするために開発されたアプリが数多くあります。アプリをインストールすることで拡張機能が使えるようになり、さらに便利に簡単にShopifyを使いこなせるでしょう。
今回の記事では、Shopifyアプリのインストール方法やアプリ使用上の注意点などを解説します。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyアプリのインストール方法
Shopifyアプリのインストールまでの流れは、以下の通りです。
1.Shopifyアプリストアへアクセスする
2.アプリをインストールする
3.アプリの情報確認・各種設定を行う
ここでは、「Shopifyアプリストアで公開アプリをインストールする」ケースを想定し、実際のインストール方法を解説します。
カスタムアプリなどのインストール方法も補足として紹介します。合わせて確認してみてください。
Shopifyアプリストアに行く
引用:Shopify管理画面
まずはShopifyアプリストアにアクセスします。
管理画面左側の「アプリ管理」をクリックし、右上にある「ストアをカスタマイズ」からアプリストアにログインできます。
Shopifyアプリストアにアクセスできたら、目的のアプリを検索します。
キーワードから検索できるため、あらかじめ導入するアプリが決まっている場合は、そのアプリ名を入力して検索しましょう。
検索窓にキーワードを入れると、検索結果が一覧で表示されます。
目的のアプリがあれば選択してください。
目的のアプリをインストールする
Shopifyアプリストアで目的のアプリを見つけたら、実際にインストールします。
アプリを選択すると、「アプリを追加する」の項目が表示され、インストールできます。
Shopifyを英語版で運用する方も多いでしょう。英語版も同じく「Add app」のボタンが表示されます。
そこからインストールすれば同様の処理が完了します。
インストールしたアプリは、管理画面の「アプリ」から確認できます。
開きたいアプリの名前をクリックし、アプリを起動してください。
アプリの設定などを確認するためには、以下の表の通りです。
アプリの概要 | 「アプリ」からアプリ名の横にある「概要」をクリック |
アプリの設定 | 「アプリ」→「概要」→「各種設定を編集」をクリック |
アプリの請求情報 | 「アプリ」→「概要」→「請求と使用料」から、「現在の請求書を表示する」をクリック |
アプリのプライバシーポリシー | 「アプリ」→「概要」→「アプリの権限」から、「データプライバシー」に移動し、「このアプリのプライバシーポリシーを表示する」をクリック |
Shopifyアプリストアからインストールするだけでなく、専用のインストールリンクからアプリを導入する方法もあります。
例えばカスタムアプリを開発する場合、開発を担当した業者から、専用のインストールリンクが発行されます。
「カスタムアプリとプライベートアプリ」の項目でも解説したように、カスタムアプリは単一の事業者を対象にしています。
インストールリンクは、そのストア固有の存在であり、別のストアには適用できません。「カスタムアプリは1ストアに1つ」と認識しておきしましょう。
DMMチャットブーストでは👉shopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyでアプリをインストールする3つのメリット
Shopifyでアプリをインストールするメリットは様々です。
ここでは、どのようなメリットがあるのかを3つのトピックに分けて解説します。
アプリをインストールするメリット1|手軽に機能を拡張できる
1つ目のメリットは、「機能拡張の手軽さ」です。
公開アプリを利用する場合は、アプリストアからインストールし、初期設定を行うだけで完了します。
プログラミング技術も必要もないため、とても簡単に機能を拡張できます。
アプリをインストールして使用する上で、「どうしても自社の販売システムと合わないな」と感じる場合もあるでしょう。
アプリストアを経由するシステムであればすぐにアンインストールできます。
自社に合うアプリが見つかるまで、気軽にインストール&アンインストールできるのが、Shopifyアプリの強みです。
また、ECサイトの機能には流行り廃れの要素もあります。
せっかくフルスクラッチで拡張してもらった機能も、しばらく経ってから役に立たなくなってしまう可能性があります。
アプリによる運用であれば、気軽に役に立たなくなった機能を外し、新しいものをインストールすることで機能の整理ができます。
アプリをインストールするメリット2|素早く導入できる
2つ目のメリットは、「導入スピードの速さ」です。
例えば機能拡張を別の業者に依頼する場合、とても時間がかかってしまいます。
フルスクラッチ(1からアプリを開発すること)の場合、半年以上かかるケースも多くあるでしょう。
Shopifyアプリストアを利用する場合は、完成しているアプリをインストールするだけです。
そのため、素早く必要な機能を拡張できます。
先ほどの項目でも解説したように、アプリが合わなければアンインストールでき、自社に合うアプリを見つける期間も短縮されます。
アプリをインストールするメリット3|安く導入できる
3つ目のメリットは、「導入コストの安さ」です。
Shopifyのアプリストアには有料のアプリもありますが、無料でインストールできるものも多くあります。
外部のシステム開発会社に依頼するのと比べて、機能拡張のコストを安く抑えられるのが魅力です。
Shopifyはアプリのインストールで機能を拡張できる
Shopifyは、カナダ発祥のECサイト作成サービスです。
ネットショップの開設や副業を考えている人を中心に利用されており、日本国内でも大きな広がりを見せています。
実店舗をオンライン化できるため、すでにオフラインで商品を販売している事業者にも人気です。
Shopifyの特色の1つが、アプリのインストールによる機能拡張です。
通常の機能の拡張であれば、難解なプログラミング技術などを必要とするケースもあります。
しかしShopifyでは、アプリ1つで解決します。
アプリのインストールは、Shopifyのアプリストアから行います。
Shopifyが作成しているものもあれば、他社製のアプリもあるなど、多種多様のラインナップから選択可能です。
Shopifyのスタッフが厳選したアプリが揃っているため、安心して利用できます。
「どういう場合にアプリが必要なの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
アプリをインストールするタイミングは、このような時がおすすめです。
・何を売れば良いか分からない時
・既に販売事業を始めている時
・事業をさらに拡張したい時
上記を見ても分かるように、アプリはEC初心者だけでなく、ある程度事業を拡大しているユーザーにもおすすめです。
例えば何を売れば良いか分からない場合は、ドロップシッピング業者のアプリなどを利用できます。
ドロップシッピングとは、注文が入った際に、Webサイト側ではなく製造元が直接取引を行う方法です。
販売する商品を選んでマーケティングを行えば、後はドロップシッピング業者が取引をしてくれます。
在庫を持つ必要がないため、リスクを抱えたくないEC初心者におすすめです。
既に販売事業を始めている場合は、販売状況を管理するPOSシステムや配送サービスが必要でしょう。
より事業を拡大するなら、在庫管理や別の販売チャネルの構築が求められます。
事業を行う上で発生する問題は、アプリのインストールで解決できることも多くあります。
問題解決のために、Shopifyのアプリを積極的に利用するのが良いでしょう。
アプリの種類
Shopifyのストアでは様々なアプリが展開されています。
ストアでのみ利用可能なアプリやカスタムが可能なものなど、数多くの種類があるため、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
ここではカスタムアプリとプライベートアプリ、公開アプリについて解説します。
カスタムアプリとプライベートアプリ
カスタムアプリは、Shopifyアプリストアには公開されていません。
管理者であるShopifyパートナーがインストールのリンクを発行し、対象の業者・事業主に対して送信します。
つまり、アプリストアで気軽にインストールできるものではなく、単一の業者向けの非公開アプリともいえます。
カスタムアプリは、インストール後もShopifyパートナーのダッシュボードで管理されます。
プライベートアプリも、カスタムアプリと同じくアプリストアでは公開されていません。
カスタムアプリとの相違点は、以下の表の通りです。
カスタムアプリ | プライベートアプリ | |
特徴 | 自社の店舗用に開発されたアプリ | 外部サービスとの連携時などに使用するアプリ |
対象 | 単一の事業者 | 少数の事業者 |
管理 | Shopifyパートナー | インストールした事業者 |
認証フロー | OAuth2.0 | basic HTTP authentication |
ストア画面への埋め込み | 可能 | 不可能 |
認証フローについては、プログラミングの複雑な話になるため、「認証方法が異なる」程度の認識で良いでしょう。
プライベートアプリは、カスタムアプリと異なり「ストア画面への埋め込み」が不可能なため、注意が必要です。
公開アプリ
公開アプリは、Shopifyアプリストアに公開されているものを指します。
カスタムアプリやプライベートアプリは、特定の事業者専用ですが、公開アプリは世界中の事業者を対象としています。
公開アプリを利用する場合は、Shopifyアプリストアにアクセスし、好みのアプリを選択します。
カスタムアプリと同じ認証フローを経て、アプリがインストールされます。
おそらく多くの事業者に馴染み深いのは、カスタムアプリやプライベートアプリではなく、こちらの公開アプリでしょう。
Shopifyアプリストアからインストールするだけで、手軽に利用できるのも魅力です。
「自社に合うアプリがまだ分からない」
「難しい作業をしたくない」という方は、まずは公開アプリの利用を検討してみましょう。
有名な企業が出しているアプリも多数ラインナップされています。信頼できるものから試していくのがおすすめです。
Shopifyのアプリの注意点2つ
Shopifyでアプリを利用する際は、いくつかのポイントに気を付ける必要があります。ここでは、その注意点を3つ解説します。
Shopifyのアプリの注意点1|インストールしただけでは使用できないものがある
Shopifyのアプリの中には、インストールしただけでは使用できないものがあります。
例えばShopifyには「liquid」と呼ばれる独自のコードがあり、場合によってはliquidコードの編集が必要なアプリもあります。
Shopifyのストアに公開されているアプリは、数多くの事業者に向けて作られています。
そのため最初から自社に最適化されているとは限りません。liquidコードを編集し、自社で運用できる状態にしなければならない場合があります。
liquidコードとは
liquidコードとは、Shopifyで使用されているプログラミング言語です。
PythonやJavaなど、世の中には様々なプログラミング言語がありますが、liquidは Shopify専用の言語として用いられています。
PHPのようなWeb中心の言語と似ており、Rubyがベースになっています。
liquidコードの編集は、管理画面から行います。
「テーマ」から「アクション」を選択し、「コードを編集」をクリックすると、実際にliquidコードの編集ができます。
また「テーマ」から「カスタマイズ」をクリックすれば、カスタマイズ画面が表示されるため、細かいテーマを整えるのにも役立ちます。
liquidコードを編集する場合は、コードのバックアップを取っておきましょう。
Shopifyのアプリの注意点2|日本語に対応しているかチェックしよう
Shopifyのアプリの中には、日本語に対応していないものもあります。
Shopifyはカナダ発祥のサービスです。そのため他のECプラットホームに比べて国際色が強く、英語力が求められる場面も多いでしょう。
もちろんShopifyアプリストアには、日本語ローカライズされた無料アプリもあり、徐々にその数も増えてきています。
アプリケーションの導入前に対応言語を見て、日本語に対応しているかチェックしましょう。
中には外国語にしか対応していないアプリもあるでしょう。
もちろん英語を使えるに越したことはありません。英語版のアプリを使いこなせるスタッフがいると便利です。
Shopifyのアプリをインストールしよう
今回はShopifyのアプリについて幅広く解説しました。Shopifyのアプリは、手軽に機能を拡張できる便利なツールです。
カスタムアプリやプライベートアプリ、公開アプリと種類は多いですが、最初はアプリストアから公開アプリをインストールするのが良いでしょう。ストアの運営をする際は、Shopifyと連携できるDMMチャットブーストも併せて導入すると良いでしょう。
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