LINEのリッチメッセージをご存じでしょうか。
LINE公式アカウントを運用している企業の課題として、メッセージを発信しているものの、自社WebサイトやECサイトへ上手く誘導できない点が挙げられます。
LINE公式アカウントからの誘導を促す方法はいくつか考えられますが、そのなかでもおすすめなのがリッチメッセージの活用です。リッチメッセージは売上UPをサポートする強力なツールです。 今回の記事では、リッチメッセージの概要、作成・編集の流れ、サイズ別の活用法をお伝えします。
DMMチャットブーストでは👉LINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントのリッチメッセージとは?
LINE公式アカウントには、メッセージ配信やチャット、クーポン、コール、タイムライン投稿などさまざまな機能がありますが、リッチメッセージも基本機能の一つです。
具体的には、テキスト情報に画像や動画を組み合わせ、1つの吹き出しにまとめて配信できる機能で、公式アカウントの全アカウントタイプ、料金プランで使用できます。
引用:LINE Camera公式アカウント
ほかのメッセージとの違い
リッチメッセージがほかのメッセージと異なるのは、テキストと画像・動画を1つの吹き出しにまとめて配信できる点。
そして、縦長や横長などさまざまなサイズでメッセージを作成できる点です。
従来は縦1,040px、横1,040pxの正方形のみでしたが、2020年7月よりカスタムサイズが加えられ、縦の長さが520px~2,080pxまで自由に変えられるようになっています。
リッチメッセージを活用するメリット
リッチメッセージの概要を見たところで、次に実際にリッチメッセージの活用によって得られるメリットを紹介します。
より伝わりやすいメッセージ作成が可能
通常のメッセージはテキストと画像の吹き出しが別々です。
そのため、「テキストだけの長文を最後まで読んでもらえない」「テキストと画像が分かれていて内容が理解しづらい」などでクリックされない可能性が高まります。
これに対し、リッチメッセージの場合、一つの吹き出しのなかにテキストと画像・動画をまとめられるため、より伝わりやすいメッセージ作成が可能です。
画像や動画で商品の魅力がダイレクトに訴求できるうえ、一つの吹き出しでコンパクトまとめられるのはリッチメッセージの大きなメリットといえるでしょう。
画像にリンク設定が可能
引用:RANDA LINE公式アカウント
通常のメッセージでリンクを設定する場合、直接URLを記載するしかなく、見栄えもあまりよくはありません。
また、画像へのリンク設定もできず、タップしても画像が大きくなるだけです。
これに対し、リッチメッセージの場合は画像にリンクを設定できます。そのため、例えば商品画像に価格やセール情報を記載し、タップすればすぐにECサイトへ移動するリンクの設定も可能です。これにより、リンク先へ移動してもらえる可能性も高まるでしょう。
リッチメッセージのサイズは何が最適?作成方法を紹介
公式アカウント運用の課題である、メッセージから自社WebサイトやECサイトへの誘導実現に大きく貢献するリッチメッセージは作成も簡単。
順番に説明していきます。
リッチメッセージのテンプレート設定
リッチメッセージはWeb版の管理画面「LINE Official Account Manager」からのみ作成可能です。
引用:LINE公式アカウント管理画面
ホーム画面の左側メニューのなかにある、「メッセージアイテム」から「リッチメッセージ」を選択。画面右上に表示される「作成」をクリックします。
引用:LINE公式アカウント管理画面
①100文字以内でタイトルを入力します。
②続いて、リッチメッセージのテンプレートを選択しましょう。
「メッセージ設定」にある、「テンプレートを選択」をクリックし、ポップアップ画面に表示されるカスタム1種類、正方形8種類の計9種類のなかから使いたいテンプレートを1つ選び、「選択」をクリックしましょう。
リッチメッセージのサイズ別テンプレート
画像サイズはテンプレートによって異なっており、以下のサイズに分けられています。
引用:LINE公式アカウント管理画面
①カスタム(縦520px~2,080px、横1,040px) ②縦1,040px、横1,040px(1枠) ③縦1,040px、横520pxが2枚(2枠) ④縦520px、横1,040pxが2枚(2枠) ⑤縦346px、横1,040pxが3枚(3枠) ⑥縦520px、横1,040pxが1枚+縦520px、横520pxが2枚(3枠) ⑦縦520px、横1,040pxが1枚+縦260px、横1,040pxが2枚(3枠) ⑧縦520px、横520pxが4枚(4枠) ⑨縦520px、横346pxが6枚(6枠) |
枠数は、一つのリッチメッセージに入れられる画像の枚数を指しますが、これは後述するアクション(リンクもしくはクーポンの設置)を入れられる数に比例しています。
例えば、正方形4枠のテンプレートの場合、4つのアクションをそれぞれの画像に設定可能です。
そのため、一つのリッチメッセージでより多くのアクションを実行してもらいたい場合には枠数の多いテンプレートを選択します。
ピクセルをcmにする計算方法
画像サイズのピクセルをcmに直して確認したい場合もあるかと思います。その際はピクセルに「0.02646」をかけると算出が可能です。
画像を作成する
使いたいテンプレートを選択したら、枠の中に画像を配置していきます。
前述したように正方形4枠のテンプレートには4枚まで画像を入れられますが、1枚の画像に4つのアクションを割り振ることも可能です。
その場合、縦横1,040pxサイズの画像を4つに分けるもしくは520px四方の画像を貼り合わせて1枚の画像にします。
画像は友だちにタップしてもらううえで非常に重要な要素です。そのため、できるだけわかりやすい画像にしなくてはなりません。
ぼやけていたり、意味が伝わりにくかったりする画像にならないように注意しましょう。
「画像を作成」から画像をトリミングして配置
リッチメッセージの画像作成は、1枚ずつであれば管理画面上でも簡単に作成可能です。
リッチメッセージ作成画面の「画像を作成」をクリックすると、1枠ずつ指定ができ、それぞれに画像を入れたり、テキストを入力して作成できます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
引用:LINE公式アカウント管理画面
テキストを作成する
画像作成と並んで重要なポイントとなるのがテキストです。リッチメッセージでは、その画像をタップしてもらいリンク先へ移動もしくはクーポンを受け取ってもらえるようにするのが最大の目的となります。
リッチメッセージ作成画面でテキスト作成を行う場合は、「画像を作成」で画像を当てはめた後、画面右下にある「テキストを追加」をクリックします。
ポイントは画像で文字が見えにくくならないよう、テキストを入れる部分は空白にしておく点です。
また、テキストを入れ込む部分を計算したうえで画像サイズを決めてもよいでしょう。
画像作成ツールを使って作成する場合でも同様に、テキストを入れ込むことを前提として画像作成を行います。
枠線の追加
リッチメッセージ作成画面で画像を作成した場合、画像の外枠に枠線を引けます。画像をよりくっきりと表示させたい場合などに活用するとよいでしょう。
複数画像を入れた場合、それぞれを分ける形で枠線を引くことも可能です。また、枠線は上下左右どこか一か所もしくは複数箇所に引け、色、太さも自由に変えられます。
外部ツールを使い画像を作成する場合
「画像を作成」以外から画像を作成する場合、画像作成ツールを使う必要があります。
おすすめはPhotoshopもしくはillustratorです。
引用:LINE公式アカウント管理画面
管理画面のリッチメッセージ作成画面で、「メッセージ設定」の右上にある「デザインガイド」をダウンロードすると、すべてのテンプレートのサイズ別台紙画像が入手できます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
ダウンロードしたファイルはpsdというPhotoshop専用で使える拡張子で保存されています。
Photoshopやillustratorがない場合でも、無料で拡張子をpsdからjpgやpngに変換できるサービスを使えば、画像の作成が可能です。
使いやすい画像作成ツールを選びましょう。
画像作成ツールを使って作成した画像は、リッチメッセージ作成画面の「背景画像をアップロード」からアップします。
引用:LINE公式アカウント管理画面
なお、アップロードできるファイル形式はJPG、JPEG、PNGの3種類です。
psdファイルのままではアップロードできないため、注意してください。
アクションの設定
リッチメッセージでは、リンクとクーポンのアクションを設定することができます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
リッチメッセージ作成画面でどちらかを選択し、リンクの場合は移動先のURLを、クーポンの場合は、事前に作成したクーポンを選択します。なお、クーポンは管理画面の「ホーム」→「ツール」にある「クーポン」で作成可能です。
引用:LINE公式アカウント管理画面
リンク、クーポンどちらを選択した場合も、それぞれアクションラベルを入力します。
ここに入力したテキストは音声読み上げ機能に使用されますが、未対応端末の場合はそのままテキストとして表示されます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
ここまですべてを終えたら最後に「保存」をクリックしてリッチメッセージの完成です。
リッチメッセージの配信
リッチメッセージの配信は、管理画面左側のメニュー「ホーム」→「メッセージ配信」にある「メッセージを作成」から行います。
引用:LINE公式アカウント管理画面
配信先や日時などを設定したうえで、「テキストを入力」欄からリッチメッセージを選択し、先ほど作成したリッチメッセージを選択します。
最後に画面下にある「配信」をクリックすれば配信設定完了です。
引用:LINE公式アカウント管理画面
各種サイズ別リッチメッセージの活用方法
9種類あるリッチメッセージのテンプレート。
それぞれ異なるサイズの画像を入れ作成できますが、ここではサイズ別の活用方法を紹介します。
カスタマイズで作成したリッチメッセージの活用方法
引用:くすりの福太郎LINE公式アカウント
カスタマイズ最大の魅力は縦2,080pxまでの大きな画像が使える点です。
ほとんどのスマートフォンで全画面に画像が表示されるため、新商品の発売日やセール初日など友だちに強いインパクトを与えたい際におすすめのテンプレートです。
正方形で作成したリッチメッセージの活用方法
4枠使用しているものの活用方法
引用:ニトリLINE公式アカウント
正方形のテンプレートは全部で8種類あります。たとえば「4枠の正方形を用いたテンプレート」の場合、異なる商品を4つ並べるのも良いですし、商品のカラーが4種類ある場合は4枠でそれぞれの色を紹介するのもカラーバリエーションをわかりやすく伝えられるでしょう。
3枠使用しているものの活用方法
引用:LINE公式アカウント管理画面
3分割の枠では、1種類の商品を利用シーン別に紹介する方法がおすすめです。
一目で違いがわかるような写真を選ぶと良いでしょう。
2枠使用しているものの活用方法
正方形の中に2枠あるものは、片側に商品画像・片側にクーポンといった載せ方効果的です。
引用:アルマーニエクスチェンジLINE公式アカウント
ほかにも競合や人気の高い公式アカウントの友だちになり、どのような形でリッチメッセージを活用しているかを参考にするのもよいでしょう。
リッチメッセージ活用のポイント
リッチメッセージは通常のメッセージに比べインパクトが強いため、上手く使わないと友だちに飽きられてしまう可能性もあるでしょう。そこで効果的に活用する方法を紹介します。
週・月単位で配信したい内容をまとめる
やみくもにリッチメッセージを配信するのではなく、週・月単位で配信したい内容をまとめ、スケジューリングしておきます。
新商品の発売日やセール開始直前は少し多めに、それ以外は週末を中心に配信するなど、計画性を持って活用するのがポイントです。
ボットを使って効率化を進める
リッチメッセージは自社WebサイトやECサイトへ誘導するうえで、大きな武器となる機能です。そこで、リッチメッセージの活用に注力するため、通常の友だちとのやり取りや問い合わせ対応はボットを使って効率化するのもよいでしょう。
すべてに手間をかけることは難しいため、特に注力する部分以外はできるだけ効率化するのがおすすめです。
DMMチャットブーストでは👉LINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
リッチメッセージの効率化はボットとの併用がポイント
LINE公式アカウント運用で自社WebサイトやECサイトへの誘導に大きな効果を発揮するリッチメッセージ。さまざまな画像サイズを用途によって使い分け、適切に友だちへアピールしていければ、通常のメッセージに比べ、誘導率を高めることも可能です。
しかし、リッチメッセージにばかり集中してしまうと通常の問い合わせ対応がおろそかになってしまうリスクもあります。
そこで、おすすめなのがボットの活用であり、最適なサービスがDMMチャットブーストです。
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