「LINE公式アカウントのリッチメニューを効果的に利用したい」
「自社でLINEリッチメニューを活用するために、他のサービスの運用例が知りたい」
このようなお悩みを抱えているサイト運営担当者も多いのではないでしょうか。
LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるリッチメニューは、ユーザーの視線を集めるため、使い方次第で大きな可能性に繋がる機能です。
今回の記事では、LINEリッチメニューの作成方法、活用メリット、運用のコツ、企業のリッチメニュー活用例を解説します。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINEリッチメニューとは
引用:linebiz.com
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示される「タイル状のメニュー」のことを指します。コンテンツをトーク画面に固定できるため、「LINE公式アカウントの顔」となる部分です。訴求したいコンテンツへの誘導に最適のツールです。
分割された画像ごとに期間や内容を設定できるので、SNSアカウントやWebページ、クーポン画面への誘導や予約獲得に繋げられます。
例えば、飲食店がリッチメニューを活用する場合、
- クーポンメニューのPR
- テイクアウトメニューやデリバリーの受付
- 席の予約受付
- HPやSNSアカウントへの誘導
などのコンテンツを設置すると良いでしょう。
上記のようにリッチメニューを活用すると、顧客に対してさまざまな切り口からアプローチできます。
リッチメニューとリッチメッセージの違い
引用:linebiz.com
「リッチメッセージ」は、動画や画像を組み合わせられるメッセージ機能のことを指します。リッチメニューと同様にLINE公式アカウントの機能です。テキストのみのメッセージよりも、顧客に対してインパクトのあるアプローチができます。
例えば、期間限定キャンペーンやお得なクーポンは、テキストメッセージで案内するよりも、画像付きのリッチメッセージで案内する方が、クリック率が上がります。
リッチメニューはトーク画面内に配置されているため、更新してもユーザーには通知が届きません。しかし、リッチメッセージであれば、テキストメッセージと同様にユーザーへ通知が届きます。リンクするコンテンツへ効果的な誘導を行いたい場合におすすめです。
LINEリッチメニューの2つの作成方法
リッチメニューの設定は「Web版管理画面」と「アプリ版管理画面」の両方から作成できます。
この章では2つの作成方法をそれぞれ解説します。
LINEリッチメニューの作成方法1|Web版管理画面から
①新規作成を行う
LINE for Businessの管理画面からLINE Official Account Managerにログインします。
引用:LINE公式アカウント管理画面
メニュー内の「トークルーム管理」から「リッチメニュー」を選び、右上の「作成」をクリック。ページ上部に「表示設定」、ページ下部に「コンテンツ設定」のエリアが表示されます。
②表示設定
引用:LINE公式アカウント管理画面
表示設定では下記の項目の内容を記入します。
・タイトル
「タイトル」は管理用のものであり、ユーザーには表示されません。
リッチメニューは複数作成が可能です。日付やキャンペーン名などの自分が管理しやすい名前にしましょう。
・表示期間
「表示期間」では、リッチメニューを表示する期間を設定できます。
期間限定のクーポンやキャンペーンを訴求する際は、期間を詳細に設定しましょう。
・メニューバーのテキスト
「メニューバー」とは、リッチメニューの下部に設置されたボタンのことを指します。
タップすると表示のオン/オフを切り替えが可能。デフォルトでは「チェック」というテキストが設定されており、任意のテキストに変更できます。
・メニューのデフォルト表示
メニューのデフォルト表示を「表示する」に設定すると、ユーザーがトーク画面を開くと同時に、リッチメニューも表示されます。
「表示しない」に設定すると、メニューバーのみが表示。ユーザーがメニューバーをタップするとリッチメニューが現れます。
③コンテンツの設定
引用:LINE公式アカウント管理画面
コンテンツ設定では、リッチメニューに記載する内容を設定します。
・テンプレートを選択
引用:LINE公式アカウント管理画面
「テンプレートを選択」から、表示したい内容に合わせて希望のテンプレートを選びます。テンプレートは大小2種類あり、タイルのレイアウトも選択可能です。「大」はユーザーの目を引きやすく、たくさんのコンテンツを訴求したい時に適しています。
一方、「小」は画面に占める割合が少ないため、メッセージと合わせたバランスの良い訴求が可能です。表示したいコンテンツに合わせて、テンプレートを選びましょう。
・背景画像をアップロード
「背景画像をアップロード」から任意の画像をアップロードします。
リッチメニューでは、テンプレートのタイルに画像を設定するのではなく、1枚の画像を背景としてアップロードする必要があります。
そのため、選択するテンプレートのサイズに合わせて画像を調整する必要があります。アップロードできる画像のサイズは以下の6パターンです。
テンプレート(大) | テンプレート(小) |
2.500px x 1,686px | 2,500px x 843px |
1,200px x 810px | 1,200px x 405px |
800px x 540px | 800px x 270px |
・アクション
最後に、タイルに配置した画像をタップしたときに起こるアクション内容を設定します。
設定可能な項目は
- リンク
- クーポン
- テキスト
- ショップカード
- 設定しない
の5種類です。
LINEリッチメニューの作成方法2|アプリ版管理画面から
①新規作成を行う
引用:LINE公式アカウント管理画面
メニューから「リッチメニュー」を選択し、「作成」をタップして新規作成をタップします。
②テンプレートの選択
引用:LINE公式アカウント管理画面
「テンプレートを選択」から、表示したい内容に合わせて希望のテンプレートを選びましょう。
テンプレートはWeb版管理画面で作成する際と同様に、大小2種類があります。
③背景画像の設定
引用:LINE公式アカウント管理画面
テンプレートを選択したら、「デフォルト画像を選択」をタップ。テンプレートに合った背景画像を設定しましょう。
※「デフォルト画像」は、Web版管理画面では提供されていません。アプリ版管理画面でのみ存在します。
デフォルト画像を選択する場合は、リッチメニューの目的に合う画像を選択しましょう。テンプレートの大きさにあわせて複数のデフォルト画像が用意されています。
背景に使用したい画像がある場合は、「背景画像をアップロード」をタップして添付します。アプリ版管理画面で背景画像を設定する場合、以下の条件を満たす画像が必要です。
形式 | JPG,JPEG,PNG |
サイズ | 1MB以下 |
画像サイズ | 2500px × 1686px、2500px × 843px |
④アクション設定
引用:LINE公式アカウント管理画面
背景画像を設定したら、テンプレートの対応箇所にアクションを設定しましょう。
設定できるアクションには、Web版管理画面と同様に
- リンク
- クーポン
- テキスト
- ショップカード
- 設定しない
5種類の選択肢があります。
⑤表示設定
引用:LINE公式アカウント管理画面
最後にリッチメニューの表示設定を行いましょう。
また、
・タイトル
「タイトル」は管理用のものであり、ユーザーには表示されません。
リッチメニューは複数作成できるため、日付やキャンペーン名などの自分が管理しやすい名前にしましょう。
・表示期間
「表示期間」では、リッチメニューを表示する期間を設定できます。
期間限定のクーポンやキャンペーンを訴求する際は、期間を詳細に設定しましょう。
・メニューバーのテキスト
「メニューバー」とは、リッチメニューの下部に設置されたボタンのことです。タップすると表示のオン/オフを切り替えできます。
・メニューのデフォルト表示
メニューのデフォルト表示を「表示する」に設定すると、ユーザーがトーク画面を開くと同時に、リッチメニューも表示された状態になります。
「表示しない」に設定すると、メニューバーのみが表示。ユーザーがメニューバーをタップすることでリッチメニューが現れます。
また、LINEリッチメニューの画像は、LINE公式アカウント上で簡易なものを作ることはできますが、オリジナルのデザインを作ってアップした方が、よりクリック率を伸ばすことができます。
LINEリッチメニューのデザインを作るときに便利なのが「Canva」という無料オンライングラフィックツールです。
Canvaでは、プロのデザイナーによるLINEリッチメニュー専用のテンプレートを豊富に用意しています。テンプレートを自分好みにアレンジするだけで、あっという間にオシャレで目を引くLINEリッチメニューデザインを作成できます。
CanvaのLINEリッチメニューテンプレートはこちらからご覧ください!
LINEリッチメニューを利用する3つのメリット
リッチメニューを活用するメリットは3つあります。
- 無料で活用できる
- スムーズに商品やコンテンツに誘導できる
- クリック率が上がる
それぞれのメリットに関して詳しく解説していきます。
LINEリッチメニューを利用するメリット1|無料で使用できる
「リッチメニューの料金プランに関して」でも紹介しましたが、リッチメニューの大きなメリットの一つに無料で使用できる点があります。リッチメニュー、実は、2019年4月以前まで一部の有料プランでしか使用できませんでしたが、現在は無料プランでも使用可能です。
しかもリッチメニューを上手に活用すれば、コスト削減にも繋げられます。というのも、LINEアカウントの無料プランは、月に配信できるメッセージ数が「1000通」までと上限があります。テキストメッセージやリッチメッセージを多用すると、すぐに上限へ達してしまいます。
そこで画面上に固定できるリッチメニューを活用し、メッセージ数を節約しましょう。
宅配寿司の「銀の皿」では、訴求したいネタをリッチメニューで大きく表示し、その都度、案内のメッセージを配信する手間を減らしています。このようにリッチメニューを上手く活用すれば、メッセージ数を抑えつつ、コンテンツへの誘導が可能です。
無料で高い販売促進効果を期待できるリッチメニュー、使わない手はありませんね!
LINEリッチメニューを利用するメリット2|スムーズに商品やコンテンツに誘導できる
リッチメニューは、テキストメッセージよりもスムーズにコンテンツへ誘導が可能です。画像やイラストを活用したメニューを固定でき、読者の関心を集めやすいからです。
例えば、メルマガの場合、スクロールを行いながら、テキストを読む必要があります。これでは読者がコンテンツにたどり着く前に離脱してしまいます。
また、メルマガの場合では、画像やクーポン券などの添付でデータ容量が増えるため、読み込みが遅くなってしまいます。読み込みに時間がかかると、読者がストレスを感じ、離脱に繋がります。
その点、リッチメニューは
- 常にコンテンツの露出ができる
- データの読み込みに時間がかからない
などの利点があるので、読者にストレスを与えることなく、コンテンツへ誘導が可能です。
LINEリッチメニューを利用するメリット3|クリック率が上がる
リッチメニューはトーク画面に常設されているため、顧客のスマートフォンに大きく表示されます。顧客の目に入りやすいため、高いクリック率を見込めます。
そのため、リッチメニューは顧客を惹きつけるような魅力的なデザインに仕上げましょう。魅力的なデザインであれば、こちらからアピールをせずとも、顧客自らコンテンツをクリックしてくれます。
LINEリッチメニューの3つの作成ポイント
リッチメニューを作成する際は3つのポイントを意識しましょう。
- クリックしやすい様に細部までこだわる
- デザイン性はボタンを意識
- リッチメッセージと併用する
それぞれのポイントに関して詳しく解説していきます。
LINEリッチメニュー作成のポイント1|クリックしやすい様に細部までこだわる
トーク画面の約半分を占める「リッチメニュー」は、デザイン性やキャッチコピーによって、クリック率が変化します。魅力的なデザインを活用できれば、クリック率のアップだけでなく、ブランドイメージの向上にも繋がります。
例えば、日本最大級の出前サイト「出前館」は、人気漫画「進撃の巨人」とコラボ企画を行った際に、企画に合わせてリッチメニューの色合いやデザイン性を変更しました。
企画とダイレクトにマッチしたデザイン性は、顧客の目を引き付けます。このように、デザインやコンセプトを細部までこだわることで、高いクリック率を実現します。
LINEリッチメニュー作成のポイント2|デザイン性はボタンを意識
リッチメニュー内のパネルにWebサイトやSNSで見慣れている「ボタン」デザインを採用すると、クリック率が変化します。
例えば、日本最大級の求人サイト「タウンワーク」では、リッチメニューに「ボタン」を採用。該当エリアをタップして、1人1人にマッチした求人を探せる仕組みになっています。
Webサイトで慣れ親しんだ細丸形のボタンからは、タップしやすさを感じます。ボタンを作成する際は、わかりやすさや親しみやすさなどを意識し、作成してみてくださいね。
LINEリッチメニュー作成のポイント3|リッチメッセージと併用する
リッチメニューとリッチメッセージを組み合わせると、視覚的に効果のあるメッセージを配信できます。
牛めし(牛丼)でお馴染みの「松屋フーズ」では、表示されるトーク画面全体をリッチメニューとリッチメッセージで埋めています。期間限定メニューやクーポン、SNSアカウントなどへ顧客の目線を効果的に誘導しており、クリック率の向上を狙っていることが分かります。
「メニューバー」とは、リッチメニューの下部に設置されたボタンのことです。タップすると表示のオン/オフを切り替えできます。
メニューのデフォルト表示を「表示する」に設定すると、ユーザーがトーク画面を開くと同時に、リッチメニューも表示された状態になります。
「表示しない」に設定すると、メニューバーのみが表示。ユーザーがメニューバーをタップすることでリッチメニューが現れます。
LINEリッチメニューの運用のコツ
作成したリッチメニューは売上アップのため、上手に運用する必要があります。リッチメニューを運用するコツは下記の3つです。
- 期間でメニューを出し分けする
- クーポンやショップカードへ誘導を試みる
- 電話→来店予約に繋げる
それぞれの運用のコツに関して詳しく解説していきます。
LINEリッチメニューの運用のコツ1|期間でメニューを出し分けする
リッチメニューは表示期間を設定することで、期間毎のメニューの出し分けが可能です。
例えば、定期的に限定メニューを展開する飲食店の場合、予めリッチメニューの表示期間を設定しておけば、限定メニューの販売が終了すると同時に、自動で次のメニューの表示ができます。
春フェアメニュー → 夏フェアメニュー
上記の移行がスムーズに行えます。
また、「季節ごとではなく、週・月単位で訴求したいメニューが変わる」場合も対応可能です。スターバックスコーヒージャパンのリッチメニューは、「今週のおすすめ」をタップすると、メニューが表示される仕組みを採用しています。
表示期間による出し分けを活用し、顧客に目新しさや特別感を与えましょう。
LINEリッチメニューの運用のコツ2|クーポンやショップカードへ誘導を試みる
リッチメニューにクーポンやショップカードを表示し、積極的に売上に繋がる誘導を試みましょう。特にクーポンやショップカードは顧客の来店や予約へダイレクトに繋がるため、売上アップを期待できます。
居酒屋チェーンの「すなおや」では、クーポンやショップカードをリッチメニューに設置し、来店へ誘導しています。顧客側は来店メリットを得られ、企業側は売上や顧客の満足度アップを狙えるというwin-winの効果を期待できます。
LINEリッチメニューの運用のコツ3|電話→来店予約に繋げる
リッチメニューから電話予約への誘導も、売上アップに効果的です。
居酒屋チェーンの「すなおや」では、ショップカードやクーポンだけでなく、すぐに予約をできるメニューを設置しています。「すなおや」ではリッチメニュー→グルメサイト→席予約という手段をとっていますが、リッチメニューはリンクからダイレクトに電話をかける機能も設定可能です。
リンク設定で「tel:」に電話番号を入力すると、リンクから電話をかけられます。他サイトに移ってから電話で予約するという手間がなくなり、スムーズに問い合わせへ繋げられますね。
【参考】LINEリッチメニューの活用事例
リッチメニューは、テンプレートの選択やコンテンツの工夫、他の機能との組み合わせによって、さまざまな訴求ができる機能です。ここからはリッチメニューを活用した実例を紹介します。
LINEリッチメニューの活用事例1|【人材求人】タウンワーク
全国のバイト・アルバイト・パート求人を網羅する日本最大級の求人サイト「タウンワーク」。住んでいる地域、駅、職種などを顧客に提示し、1人1人に寄り添った求人を紹介しています。「高校生向け・主婦主夫向け・通常」や「日払い・1日・在宅ワーク」などの詳細な条件で検索が可能です。
顧客の要望に細分化して応え、高い満足度を実現する仕組みとなっています。
LINEリッチメニューの活用事例2|【食品】ドミノピザ
国内デリバリーピザチェーン売上・店舗数No.1の「ドミノピザ」。企画(クーポンやキャンペーン)をリッチメニューに連動させ、LINE上で予約の獲得を目指し、積極的に仕掛けを行っています。
リッチメニューだけでなく、画像や動画を活用したリッチメッセージを積極的に活用しています。リッチメニューとリッチメッセージの組み合わせによる訴求に注目です。
LINEリッチメニューの活用事例3|【アパレル】ユニクロ
衣料品の製造小売を一括して展開する「ユニクロ」は、オンラインストアでの購入と実店舗への来店促進を同時に訴求しています。デザインはチラシに近く、販売促進に力を入れたリッチメニュー。ピックアップ品の案内、チラシ、クーポン、オンラインストアへの誘導など、バランスの良いリッチメニューを運用しています。
売上UPとコスト削減を同時に!LINE公式アカウント自動化ツールの「DMMチャットブースト」
LINE公式アカウント運用を成功させるには、リッチメニューやリッチメッセージなどの機能を効果的に運用する必要があります。そのためには、ターゲットを明確にして、計画・実行・分析・改善というPDCAを繰り返すことが大切です。
「DMMチャットブースト」は、売り上げアップと顧客対応にかかるコストの削減を同時に実現します。顧客対応やマーケティングを自動化できますので、LINE公式アカウントの運用をより便利に行っていただけます。お客様のLINE公式アカウントを、確実に効果を発揮するマーケティングツールに進化させます。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。