「ユーザーが店舗にLINEで電話できるようにしたい」
「LINE公式アカウントのリッチメニューに電話をかけられる設定をしたい」
「LINEコールのメリットがわからない」
このようなお悩みを抱えているサイト運営担当者も多いのではないでしょうか。
リッチメニューはLINEトーク画面の下部に大きく表示されるため、ユーザーは探す手間なく無料で電話を利用することができます。
この記事では、ユーザーとLINE公式アカウントが電話をする方法について解説します。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントでユーザーと電話をする2つの方法
LINE公式アカウント上で、ユーザー(友だち)と電話をする方法はおおきく分けて2つあります。
それぞれの方法についてどのようなものか説明します。
店舗の電話番号に電話をしてもらう
ユーザーとLINE公式アカウントが電話する方法の1つ目が、固定電話や携帯電話など、
普段問い合わせに利用している店舗の電話番号に電話をしてもらう方法です。
電話番号がフリーダイヤル等ではない場合、通話料金をユーザーに負担してもらう必要があります。
電話番号はプロフィールページのアカウント名の下に掲載をしたり、プロフィールページに設定した通話用ボタンから発信してもらうことが可能です。また、チャットのメッセージとして配信したり、タップするだけで発信が可能なリンクを作成することもできます。
①電話番号を掲載する
店舗やサービスの問い合わせ先として利用している電話番号を、
LINE公式アカウントではプロフィールページに掲載することが可能です。
プロフィールページに掲載する項目として、「基本情報」にチェックを入れます。
掲載する情報として「電話番号」を設定することで、プロフィールページのアカウント名の下に電話番号が記載されます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
また、プロフィールページに通話用のボタンを設定することも可能です。
引用:LINE公式アカウント管理画面
記載するボタンのひとつに「通話」を選び、「電話番号」から電話をしてほしい番号を入力することで、
プロフィールページに通話ボタンが表示されます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
ユーザーは通話ボタンをタップすることで、簡単に電話発信することができます。
②電話番号へ発信できるリンクを作成する
LINE公式アカウントでは、タップするだけで固定電話や携帯電話の番号へ発信できるリンクを作成し、
メッセージなどで配信することができます。
作成方法は簡単です。
配信するメッセージなどで、「http://○○○」などURLを記載するように「tel:」+「電話番号」を入力するだけです。
引用:LINE公式アカウント管理画面
ユーザーは電話番号が設定されているリンクをタップすると、電話を発信することを確認するダイアログが表示され、発信が可能になります。
LINEコール(電話)を設定する
ユーザーとLINE公式アカウントが電話する方法のふたつめが、無料で利用できるLINEコールを設定する方法です。
引用:LINE公式アカウント管理画面
通常、ユーザー同士がLINEで通話を使用する場合はLINE通話が基本となりますが、
LINE公式アカウントとユーザーがLINE上で通話をする場合は「LINEコール」を利用します。
LINEコールとは、LINEを利用しているユーザーが無料でLINE公式アカウントに通話ができるサービスです。
音声だけではなく、ビデオ通話も可能です。LINE公式アカウントの種類やプランに関係なく、無料で利用することができます。
プロフィールページに掲載したり、リッチメニューに設定することでいつでもユーザーと無料通話が可能です。
LINE公式アカウントのリッチメニューから電話をしてもらう手順
LINE公式アカウントのリッチメニューから電話をしてもらう手順を解説します。
電話を掛けてもらう場合
電話を掛けてもらう場合①リッチメニューを新規作成する
1.管理画面上部(管理アプリの場合は画面下部)にある「ホーム」タブから「トークルーム管理」の「リッチメニュー」を選ぶ
引用:LINE公式アカウント管理画面
2.「作成」を選び、表示設定を入力する
引用:LINE公式アカウント管理画面
電話を掛けてもらう場合②リッチメニューに通話用リンクを設定する
1.コンテンツ設定にある「テンプレートを選択」から、表示したいリッチメニューのテンプレートを選ぶ
2.背景画像を作成、もしくはアップロードをして設定する
3.アクションの「タイプ」として「リンク」を選び、「tel:」+「電話番号」を入力する
引用:LINE公式アカウント管理画面
4.下部にある「保存」を選ぶ
LINEコールを利用する場合
LINEコールを利用する場合の設定手順について説明します。LINEコールを利用するためには、応答モードを「Bot」から「チャット」に変更する必要があります。LINEコールの設定前に必ず確認しましょう。
LINEコールを利用する場合①LINEコールを有効にする
1.管理画面上部(管理アプリの場合は画面下部)にある「チャット」タブを選び、歯車マークの設定を選ぶ
引用:LINE公式アカウント管理画面
2.「電話」から「LINEコール」を「利用する」を選び、「通話タイプ」やオプション設定を行う
引用:LINE公式アカウント管理画面
通話タイプは「音声通話」「音声とビデオ通話」「転送」から選ぶことができます。
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINEコールを利用する場合②LINEコールのURLを作成する
1.先ほどの「チャット設定」の「電話」タブ内「LINEコールを宣伝」に、
設定したLINEコールのURLとQRコードが作成されている
2.URL横にある「コピー」を選び、URLをコピーする
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINEコールを利用する場合③リッチメニューにLINEコールを設定する
1.先述の「電話を掛けてもらう場合①リッチメニューを新規作成する」と同様の手順で、リッチメニューを作成する
2.コンテンツ設定にある「テンプレートを選択」から、表示したいリッチメニューのテンプレートを選ぶ
3.背景画像を作成、もしくはアップロードをして設定する
4.アクションの「タイプ」として「リンク」を選び、先ほどコピーしたLINEコールのURLを入力する
引用:LINE公式アカウント管理画面
5.下部にある「保存」を選ぶ
LINE公式アカウントの電話(LINEコール)のメリット・便利な使い方
LINEコールはリッチメニューから電話を掛けてもらう以外にも、運用方法に合わせて便利に活用することができます。
ここではLINEコールのメリットを4つ紹介します。
メリット1|店舗の電話に転送できる
通常、LINEコールはLINE公式アカウントの管理画面もしくは管理アプリ上でしか通話を行うことはできません。
ですが、LINEコールを店舗の固定電話や携帯電話に転送して通話を受けることも可能です。
「転送」の利用には、ライトプランとスタンダードプランのどちらかの有料プランへの加入が必要になります。
設定方法は簡単です。LINEコールの通話オプションから「転送」を選び、転送先の電話番号を入力するだけです。
ただし、以下に当てはまる電話番号は転送先に指定することができないので注意が必要です。
- 110番や119番等の、緊急通報用の電話番号
- フリーダイヤル
- ナビダイヤル等の、ユーザーに通話料が発生する電話番号
- 特殊な料金体系を使用する固定電話番号
転送に関わる手数料や通話料は発生せず、LINE公式アカウント側も、ユーザー側も無料で利用することができます(2022年1月現在)。
メリット2|必要な時だけチャットから電話を受け付けられる
LINEコールはプロフィールページやリッチメニューに設定することもできますが、必要に応じて個別にチャットで電話を受け付けることも可能です。
LINEコールをしたいユーザーとのトーク画面から通話リクエストを送ることで、ユーザーからの発信が可能になります。基本はチャットで問い合わせを受け、どうしても必要な時にだけ電話を行うなどの運用が可能になります。
メリット3|ビデオ通話ができる
LINEコールは通常の電話と異なり、通話オプションを「音声通話とビデオ通話」にすることで、無料でビデオ通話も可能です。
対面して会話をしたいけれど来店が難しいときや、文字や音声だけでは情報が伝わり切らない時などに便利に利用することができます。
メリット4|応答できないときにメッセージを送信できる
営業時間外や、繁忙時で電話に出られないときに、自動で不在用のメッセージをチャットで送信することができます。
「オプション設定」の「不在時メッセージ」には、始めから例文が設定されています。
内容を変更したい場合は編集から、LINE公式アカウントの運用に合わせて変更してください。
LINE公式アカウントで電話以外に問い合わせを受ける2つの方法
LINE公式アカウントで電話以外にもユーザーから問い合わせを受ける方法として、
「個別チャットでの問い合わせ」と「チャットの自動応答」があげられます。
それぞれの方法について説明します。
チャットで直接問い合わせを受ける
「応答モード」が「チャット」の場合に利用できるのが、ユーザーとの個別チャットです。個人でLINEを使用するときのように、一対一のチャットを行うことができます。
スタンプや絵文字を使った文字でやり取りができるほか、画像やURL、作成済みのクーポンも送信することが可能です。
LINE Payを利用して「お支払いリクエスト」をチャットで送信し、代金を支払ってもらうこともできます。
営業時間外などは、AIによる自動応答も可能です。
応答内容は設定できませんが、送られたチャットの内容に合わせて営業時間などの簡単な返答をAIが行ってくれます。
チャットの自動応答を活用する
「応答モード」が「Bot」の場合に利用できるのが、チャットの自動応答です。
ユーザーの送信内容に対し、事前に設定しておいた返答内容からランダムで返答したり、設定した語句に決まった返答をすることができます。ユーザーからのチャットに手動で返答する必要がないため、問い合わせ対応に時間を割けない場合などに活用できます。
LINE公式アカウントで電話以外に設定できるリッチメニューの活用方法3つ
リッチメニューに設定できる項目は、電話発信やLINEコールだけではありません。
設定項目を活かしたリッチメニューの活用方法を紹介します。
SNSアカウントをフォローしてもらう
リッチメニューには、LINEコールのようにURLなどのリンクを設定することができます。それを活用して、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSアカウントへのリンクを設定することも可能です。
SNSは、今では顧客とのコミュニケーション手段でもあり、囲い込みなどのマーケティング戦略に欠かせないツールとなっています。
情報発信の場としてLINE公式アカウントをSNSと連携させることで、ユーザーと触れ合う機会も増え、ユーザーを見込み顧客として育てることも可能です。リッチメニューを活用して、積極的にSNSアカウントと連携を行いましょう。
クーポンを表示させる
LINE公式アカウントの基本機能のひとつに、「クーポン」があります。
友だち登録してもらった際や、アンケートのお礼としてクーポンを配信することが可能です。配信されたクーポンはLINE上に配信されるため、これまで店舗を訪れたことが無いユーザーの来店を促す効果も期待できます。
作成したクーポンは、リッチメニューの項目として設定することができます。
期間限定のセールクーポンなどをトークの中でも一番目立つリッチメニューに設定することで、クーポンの使用率を上げる効果が期待できます。
ショップカードにリンクさせる
ショップカードとは、LINE上で発行・管理できるポイントカードです。
設定することで、カードの発行から、利用回数などに応じたポイントの付与、特典の配布などをLINE公式アカウントの管理画面上で行うことができます。
ショップカードも、リッチメニューの項目として設定が可能です。リッチメニューに設定することで、ユーザーが店舗でカード画面に遷移することが簡単になり、使用率の増加が見込まれます。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントのリッチメニューやLINEコール(電話)を使いこなそう
LINE公式アカウントのリッチメニューは、トーク画面から設定した項目にすぐアクセスできるためユーザーの利便性も上がる便利な機能です。電話やLINEコールを設定することで、簡単にLINE公式アカウントとユーザーが通話をすることができます。
無料で利用できるLINEコールも上手に利用しながら、LINE公式アカウントのマーケティング機能を使いこなしましょう。
LINE公式アカウントを運用しているなら、DMMチャットブーストの利用がおすすめです。
管理画面ではできない細かなチャットでの応答設定や、Shopifyのサイトと連携させた友だち管理機能など、LINE公式アカウントを最大限に活用することができます。
ぜひ一度資料をダウンロードしてご確認ください。
DMMチャットブーストではLINEリッチメニューに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。