LINE公式アカウントのおすすめ運用方法が知りたいと感じる方も多いでしょう。
業務効率化や顧客満足度の向上を目的に、LINE公式アカウントの導入を検討する企業が増えています。しかし、運用方法が分からず、思ったような効果が得られないと悩む企業も少なくありません。
この記事では、LINE公式アカウントの導入や運用に迷う担当者に向けて、おすすめ事例や事例から見る運用のコツを紹介します。
この記事が、LINE公式アカウント運用のお役に立てば幸いです。
LINE公式アカウントで何ができる?~おすすめ事例を紹介する前に~
まずは、LINE公式アカウントで何ができるのかを確認しましょう。何ができるかだけでなく、そこから見込める成果もあわせてお伝えします。
ユーザーと直接つながれる
日常的なコミュニケーションツールとしてLINEを使っている方は多いでしょう。LINE株式会社によると、LINEの月間利用者数は2020年9月末時点で8,600万人です。これは、日本の人口の約68%にあたります。
つまり、LINE公式アカウントを始めれば、それだけ多くの人にアプローチできるということです。
LINE公式アカウントを友だち追加してくれたユーザーには、直接メッセージを送れます。使い慣れたチャット形式のメッセージは、メルマガよりも見てもらいやすく、効果も期待できるでしょう。
コミュニケーションの機会が増えるため、顧客がファン化しやすいというメリットもあります。
参照:LINEBusinessGuide(Summary)| LINE株式会社
ポイントやクーポン機能で販促に使える
LINE公式アカウントでは、クーポン発行やポイントカードの作成が可能です。LINEの販促機能は、日常的に使うLINEアプリで管理できるのが大きなメリットだといえるでしょう。
これまでは、販促のためにポイントカードを導入したいと考えていても、管理や準備が大変でした。LINE公式アカウントの機能を使うことで、管理や準備の手間は大幅に軽減できます。
実店舗の場合、ポイントカードやクーポンを忘れたためにサービスを受けられないといった事態も防げるでしょう。
無料で始められる
LINE公式アカウントには、以下の3つのプランがあります。
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アカウント開設直後はフリープランとなり、月1,000通までは無料です。
初期費用やランニングコストがかからないため、気軽に始められるのもメリットとして挙げられるでしょう。本格運用の前に無料で機能を確認できるため、実践しながら運用方法を考えられます。
それぞれのプランの具体的な費用は以下のとおりです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額費用 | 無料 | 5,500円 | 16,500円 |
無料メッセージ数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | ― | 5円/通(税別) | ~3円/通(税別) |
参照:LINE公式アカウントをはじめましょう|LINE for Business
LINE公式アカウントおすすめ事例5選
続いて、実際のLINE公式アカウント運用事例を紹介します。LINE公式アカウントを利用した施策でどういった効果があったのか、自社で活用できそうなポイントを探してみましょう。
LINE公式アカウントおすすめ事例1.ヤマト運輸
ヤマト運輸のLINE公式アカウントでは、LINE上で荷物の再配達を依頼できます。広く認知されており、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
これまで荷物の再配達依頼は、営業所やドライバーに電話をかけるか、サイトにアクセスする必要がありました。ヤマト運輸は、LINE公式アカウントを導入し、再配達の手間を大幅に軽減することに成功しています。
まず、トーク画面で再配達の依頼や事前の配送日時の指定が簡単に行えるようになりました。また、チャットボットの導入で、営業時間に関係なく24時間いつでも再配達の依頼が可能です。
クロネコメンバーズと連携すれば、荷物の配達予定がLINEに届きます。同じトーク画面で配達日時の変更ができるため、再配達自体を減らせます。
LINE公式アカウントの導入によって顧客との距離が近付き、顧客が自ら動いてくれるようになった好例だといえるでしょう。結果として、再配達によるドライバーの負担を減らし、コスト削減もできています。ヤマト運輸と顧客双方の手間を軽減したことで、顧客満足度の向上と売り上げアップにつながりました。
LINE公式アカウントおすすめ事例2.ライフネット生命
ライフネット生命は、若年層へのアプローチの一環としてLINE公式アカウントの運用をスタートさせました。オペレーターによる有人対応を経て、チャットボットを導入しての運用に至っています。
ライフネット生命LINE公式アカウントの特徴は、「ほけん診断」と「ほけん見積り」ができることです。チャットボットで24時間いつでも診断が可能なため、「今知りたい」というユーザーニーズにしっかりと答えています。
人を相手にした保険の相談は、時間が取れないと後回しにしてしまいがちです。ほけん診断やほけん見積りは、質問に答えるだけで知りたいことが分かるため、気軽に試してみようと考える人は多いでしょう。ライフネット生命は、LINE公式アカウントで保険に興味を持つ顧客との接点を持ち、継続的にコミュニケーションを取ることに成功しました。
また、顧客が疑問に思いがちな点をチャットボットの自動返信で解決できれば、カスタマーサポートの業務も効率化できます。
LINE公式アカウントおすすめ事例3.リンツジャパン
スイス発チョコレートブランドの日本法人であるリンツジャパンは、ブランディングを目的にLINE公式アカウントを開設しました。そのうえで、これまでは店舗ごとに運用していたLINE公式アカウントを、ブランドのLINE公式アカウントに統合しています。
ブランドアカウントに統一した結果、リンツジャパンと顧客の関係性はより深まりました。 ひとりの顧客が複数店舗を友だち追加していた場合、各店舗から同様のメッセージが届いてしまいます。発信をブランドアカウントに絞ることで、重複を省き、顧客に対してより分かりやすく伝えられるでしょう。
その一方で、居住地によるセグメントで、イベント告知などの店舗情報を効果的に配信しています。複数のAPIを活用し、顧客ごとに最適化された情報配信を行っているのがリンツジャパンの特徴です。
新たな顧客層の認知を高めるとともに、日替わりのチョコレート紹介やカフェメニューの閲覧など、顧客をファン化させるための取り組みも行っています。
LINE公式アカウントおすすめ事例4.maxplus
沖縄本島に店舗を構えるインテリアショップ「maxplus」は、2020年3月にLINE公式アカウントを開設しました。その後、2020年5月には、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、初のECサイトをオープンします。
各SNSでECサイトへ誘導した結果、1日のアクセスの約8割がLINE経由となったり動画の再生数が他SNSの6倍に達したりなど、LINE公式アカウントの集客力が立証されました。
maxplusのLINE公式アカウントは、売り上げにも大きく貢献しています。オリジナル商品の動画を配信すると、1ヶ月あたりの売上本数が配信前の3倍になりました。定期的に発行しているクーポンは、店舗購入限定にもかかわらず、146名が使用し320万円を売り上げています。
Twitterで実施したフォローキャンペーンでは週20人ほどの増加でしたが、LINE公式アカウントのキャンペーンでは1週間に250人が友だち追加したという実績もあります。LINEのユーザーは反応がスピーディーなため、アカウント開設から半年足らずで、十分な結果を得ることが可能です。
LINE公式アカウントおすすめ事例5.ぼてぢゅう
国内外に約100店舗を展開するお好み焼き屋「ぼてぢゅう」は、新規集客に力を入れてLINE公式アカウントを運用しています。
主にクーポン機能を活用した施策を行っており、友だち登録でもらえるクーポンや使用に条件がないクーポンなどを発行しています。そういったクーポン施策の結果、各店舗の友だち合計数が49万人を超えました。
LINE公式アカウントのメッセージは、プッシュ通知があることから開封率の高さが期待できます。開封率が90%を超えた店舗もありました。
クーポンがたくさん利用されるということは、一定期間の売り上げが下がるということでもあります。しかし、継続的なコミュニケーションが取れれば、長期的には売り上げアップが見込めるでしょう。
ぼてぢゅうは、LINE公式アカウントの運用でリピーター育成に力を入れています。一時的に売り上げが下がっても、定期的なメッセージ配信で次の来店を促すことが可能です。
LINE公式アカウントのクーポンやポイントカードといった販促機能は、多くのライバル店のなかから選ばれる理由となるでしょう。
LINE公式アカウント、おすすめの運用方法とコツ
最後に、事例から見るLINE公式アカウント運用のコツをお伝えします。事例を見ても、業種が違えば参考にするのが難しいこともあるでしょう。
運用のコツはどの業種でも当てはまりますので、施策を考える際の参考にしてください。
自動化して24時間お客様に対応する
LINE公式アカウントを導入して友だち数が増えると、チャット機能での個別対応では手が回らなくなるでしょう。その場合、チャットボットを導入して問い合わせ対応を自動化すれば、顧客満足度向上と業務効率化の両方が期待できます。
チャットボットなら問い合わせに24時間対応可能です。顧客からの働きかけに即時対応できるため、待ち時間というストレスを顧客に与えません。サービス申し込みや商品購入に関わる問い合わせをすぐに解決できれば、機会損失の防止にもつながるでしょう。
自動応答の一例
また、チャットボットなら、必要な情報がすぐほしいというユーザーニーズにこたえられます。そして、自動応答で簡単な問い合わせを解決すると、カスタマーサポートはより難易度の高い問い合わせに集中できます。結果的に、顧客満足度を向上させたうえで、問い合わせの対応件数も増やせるでしょう。
セグメントした配信を行いコンバージョンアップにつなげる
LINE公式アカウントでは、友だち追加してくれたユーザーにメッセージを送る際に、年齢や性別、居住地などでセグメント可能です。セグメントした少数に向けてメッセージを送ることで、より効果的なアプローチを実施できます。
購入した商品や申し込んだサービスでセグメントするのも有効です。特定商品に対するメッセージを送信すれば、アフタフォローをしつつ、来店を促せるでしょう。
LINEはチャット形式のメッセージ画面でやり取りします。日常的なコミュニケーションで使っているのと同じ画面ですので、親近感を抱いてもらいやすいのも大きなメリットです。
セグメントして関連性の高いメッセージを送ると、顧客がより自分ごと化しやすいといった特徴もあります。チャット形式という閉じた場で関連性の高い情報を見せることで、より多くのコンバージョンが期待できるでしょう。
情報を一元化してチャンスロスを減らす
顧客に購入を促すメッセージを送るためにはセグメントが有効ですが、情報が一元化できていなければ効果的なセグメントは行えません。
せっかくLINE公式アカウントを導入しても、その情報が孤立していると有効活用は難しいでしょう。購入商品や申し込んだサービスといった情報があるからこそ、効果的なマーケティングが行えます。
大切なのは、ショップで登録した顧客情報とLINEの登録情報を連携することです。そうすることで、購入商品に対するフォローが効果的に行えます。同じような情報が何度も届くというユーザーストレスも軽減できます。
情報を一元管理できれば、カスタマーサポートとマーケティングを同じ精度で行えるでしょう。それぞれの情報を生かせるからこそ、販売チャンスを逃さず、売り上げと顧客満足度の向上が見込めます。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントのQRコード活用法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
効率化ならチャットボットサービスがマスト!
LINE公式アカウントにはさまざまな機能があります。ただし、より柔軟なアカウント運営のためには、基本機能だけでは少々物足りないかもしれません。
LINE公式アカウントの基本機能でも自動でメッセージを返信できますが、より臨機応変な対応をしたい場合は、機能の追加や自社に合わせたカスタマイズを検討してみましょう。
「DMMチャットブースト」なら、顧客対応コスト削減とリピート売り上げの最大化を目指せます。もちろん、運用のコツとしてご紹介した24時間自動応答・顧客情報のセグメント・情報の一元化もすべて対応可能です。
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DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの送信取り消しに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。