「LINEのMessaging APIってどうやって使うの?」
「結局、LINEのMessaging APIでできることはなに?」
LINEのMessaging APIという言葉を耳にしたことがあっても、使用する機会がなかった方の中には、このようなお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
LINE Messaging APIとは、企業とユーザーとの間で柔軟な双方向コミュニケーションを可能とするためのプロダクトです。うまく活用することでユーザーとのコミュニケーションをより密接に行うことができます。
そこでこの記事では、
- LINE公式アカウントMessaging APIの使い方・利用方法4ステップ
- LINE Messaging APIでできること
について詳しく解説していきます。
この記事が「LINEのMessaging APIを使えるようになりたい」というお悩みを抱えた方の参考になれば幸いです。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントMessaging APIの基本の使い方・利用方法4ステップ
LINE公式アカウントMessaging APIの使い方・利用方法について以下の4ステップです。
- 専用コンソール画面へログイン
- 自分のLINEアカウントor企業アカウントでログイン
- 開発するボットやアプリを提供するプロバイダーを作成
- Messaging APIの「チャネル作成する」から必要項目の記入
この章では、上記4つについて詳しく解説します。
ステップ1|専用のコンソール画面へログイン
LINEのMessaging APIを利用したい場合には、LINE Developers HPからコンソールボタンをクリックしログインする必要があります。
ステップ2|自分のLINEアカウント or 企業アカウントでログイン
コンソールからのアクセス後はLINEアカウントが必要となります。LINEアカウントさえ持っていればすぐに利用が可能で、LINEアカウント(個人)もしくはビジネスアカウント(企業)でログインすることができます。ログインボタンをクリックすると画面が移りますので、メールアドレスとパスワードの入力を行ってください。
LINEのアカウントを持っていない方でも、「アカウント作成」>「メールアドレスを入力」の手順でアカウントを作成することができます。
ステップ3|開発するボットやアプリを提供するプロバイダーを作成
「新しいプロバイダーを作成する」からプロバイダーを作成します。
プロバイダー名には個人名や企業名などを入力するのが一般的です。サービスの提供者名としての役割を担います。
ステップ4|Messaging APIの「チャネル作成する」から必要項目の記入
ここまでの手順を完了してチャネルを作成することで固有のIDが発行されます。これを利用して、Messaging APIにアクセスします。
Messaging APIを利用するには、LINE公式アカウントの応答モードをBotモードに設定しておく必要があります。
Botモード | 自動応答機能が使える |
Messaging APIを利用する | |
1:1トークを使用できない | |
チャットモード | 自動応答機能が使用できない |
Messaging APIを利用できない | |
1:1トークを使用できる |
LINE Messaging APIでできる内容
1.ユーザーが送信したコンテンツを取得
ユーザーが送信した画像や動画、音声ファイルを取得することができます。ユーザーから送信されたコンテンツは、一定期間をすぎると自動的に削除されるので注意してください。
2.ユーザープロフィールを取得
LINE公式アカウントと個人トークやグループチャットで対話するLINEユーザーの情報を取得することができます。取得できるユーザー情報は3つで、ユーザー名・プロフィール画像・ステータスメッセージです。
3.グループチャットへの参加
ユーザーからの招待でグループやトークルームに参加することができます。
また、トークルームに参加するだけではなく、メッセージを送ることができます。
注意点として、LINE公式アカウントがユーザーからの招待を受けるためには、LINE Developersコンソール>チャネル設定>Messaging API設定>グループ・複数人チャットの参加を許可を有効にしておく必要があります。
4.ビーコンの活用
LINE Becon(ビーコン)とは、ビーコン(Bluetoothの電波を発信する小さな端末)が設置された機械から、クーポンやセールの情報などを受け取れる機能のことです。
ユーザーがLINE Beconの設定をオンにしていると、ビーコンの電波受信圏内に入った際にLINE公式アカウントがどのような対話をするかを設定することができます。
5.アカウント連携
アカウント連携を行うと、企業や開発者が提供するサービスの既存のユーザーアカウントを、LINE公式アカウントと友だちになっているLINEユーザーのアカウントを安全に連携することができます。
すでに企業や開発者が取得しているユーザー情報を活用し、LINE公式アカウントを使うことで、ユーザーがアクションを起こしたときに、LINE公式アカウントからメッセージを送ることができます。
6.リッチメニューの活用
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトークで、画面下にでてくる固定メニューのことを指します。このリッチメニューを活用すると、ユーザーのLINE公式アカウントとの対話行動を理解するのに役立ちます。ユーザーは簡単に固定メニューへアクセスできます。
7.送信メッセージ数の取得
送信メッセージ数の取得は、LINE Messaging APIを使って送信されたメッセージのみ可能です。
注意点として、LINE Official Account Managerを使って送信されたメッセージに関しては数を取得することができません。
8.様々な形式のメッセージの送信
テキストメッセージ
テキストメッセージを送信するには、メッセージオブジェクトに送りたいテキストを含む必要があります。また、テキストメッセージで絵文字を使うこともできます。
スタンプメッセージ
メッセージ機能の中にはスタンプ機能もあります。
スタンプメッセージを使うことでメッセージの表現が豊かになるため、ボットアプリを作成するにあたって、スタンプは有効的な手段です。スタンプを送信するには、送信したいスタンプのパッケージIDとスタンプIDをメッセージオブジェクトに含めます。送信可能なスタンプメッセージについて知りたい方は、「スタンプリスト」をご参照ください。
画像メッセージ
画像を送信するには、画像とその画像よりもサイズの小さいプレビュー画像のURLをメッセージオブジェクトに含める必要があります。トーク画面にはプレビュー画像が表示され、プレビュー画像をタップすることでフルサイズの画像が表示されます。なお、URLにはHTTPS(TLS 1.2以降)のURLのみ指定することができるのでご注意ください。
動画メッセージ
動画を送信するには、動画ファイルとプレビュー画像のURLをメッセージオブジェクトに含める必要があります。プレビュー画像をタップすることで動画が再生されます。注意しておくべき点として、URLにはHTTPS(TLS 1.2以降)のURLのみ指定することができます。
音声メッセージ
音声ファイルを送信するには、音声ファイルのURLと再生時間をメッセージオブジェクトに含める必要があります。なお、URLにはHTTPS(TLS 1.2以降)のURLのみ指定することができるのでご注意ください。
位置情報メッセージ
位置情報を送信するには、タイトル、住所、緯度と経度をメッセージオブジェクトに含める必要があります。
イメージマップメッセージ
イメージマップメッセージとは、複数のタップ候補画像を設定することで、視覚的アプローチが可能になるものです。ユーザーが候補画像をタップすることで指定したWebページにアクセスしたり、ユーザーからメッセージを送信することが可能です。また、画像の上での動画再生や、動画再生後にリンク先を設定したラベルを表示することもできます。
テンプレートメッセージ
テンプレートメッセージには、事前定義されたレイアウトが用意されており、よりリッチなユーザー体験の提供に役立ちます。
以下のタイプのテンプレートを利用できます。
- ボタン
- 確認
- カルーセル
- 画像カルーセル
テンプレートメッセージはiOS版とAndroid版のLINEでのみ対応していますのでご注意ください。アクションを使用すると、ユーザーが簡単にボットとやり取りをすることができます。
ユーザーが手動でメッセージを入力する代わりに、1回のタップで特定のアクションを実行できます。メッセージのタイプによって使用できるアクションは異なるのでご注意ください。
Flex Message
Flex Messageは、CSS Flexbox(CSSのレイアウト手法)の知識を使うことで、レイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージです。
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