LINE@(ラインアット)というかつて存在したサービスをご存知でしょうか。
「LINE公式アカウントが新しく生まれ変わって話題になったことは知っているけれど、統合される前はどうなっていたの?」という疑問を持っている人も多いでしょう。
この記事では、サービス統合前に存在したLINEアットについて解説します。本記事を参考にLINEアットについての知識を得ることによって、現行のサービスであるLINE公式アカウントへの理解度が深まるでしょう。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE@(アット)は通常のLINEとどう違うのか
それではさっそくLINEアットについて見ていきますが、まずは「LINEとは何か」という基礎的なところから確認していきましょう。
LINEとは
引用:line.me
LINEはコミュニケーションアプリの1つで、ユーザー間でチャットや電話などが行えるサービスです。コミュニケーションアプリとしては国内随一の普及率を誇っており、そのユーザー数は8,800万人と言われています(2021年3月末時点)。
これは日本の人口の70%を超える数字であり、いかにLINEが日常的なツールになっているかがよく分かるでしょう。
日本国内のLINEユーザーの居住地を調べてみると、全国の人口分布比率に近くなっており、幅広いユーザーが利用していることがわかります。ユーザー属性の年齢別を見ても、50代以上が33.9%を占めており、若者に限らずバランスよく浸透していることがわかります。
このようにLINEは、地域や性別、年齢問わず幅広い層に受け入れられているツールだと言えるでしょう。
LINE@(アット)はビジネス向けアカウント
LINEアットは、通常のLINEのアカウントとは異なり、ビジネス・商用利用向けに用意されたアカウントを指します。
2015年に無料開放され、主にビジネス用の集客ツールとして利用していました。つまりLINEアットとは、LINEユーザーが使うものではなく、LINEユーザーに対して働きかけるアカウントだったのです。
また初期費用がかからないという性質上、大企業だけでなく、個人事業主などのユーザーも多くいました。当時のLINE公式アカウントは、高い初期費用があり、さらには月額料金もかかっていました。そのため、LINEアットは、「集客ツールにあまりお金をかけられない」という層から人気を集めていたのです。
まとめると、LINEアットは、事業者向けの集客ツールということになります。
LINE@(アット)は2020年にサービスを停止
2021年現在は一本化されているLINE公式アカウントですが、統合される前は、LINEアットと旧LINE公式アカウントに分かれていました。
2019年から2020年にかけて両者の統合が行われ、2020年にはLINEアットのサービスが完全に停止しました。
新生LINE公式アカウントは、LINEアットと旧LINE公式アカウントの特徴を併せ持ったサービスになっています。新しいLINE公式アカウントの特徴については、この記事の最後の方で触れておりますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ところで、2021年現在でも、時折「LINEアット」という単語を使うビジネスマンがいます。しかしLINEアットは、先ほども書いたように、新しいLINE公式アカウントに強制移行されています。
つまり、そもそもサービス自体が存在しないのです。新しくアカウントを作ることもできないため、「LINEアット」という言葉は今後はどんどん使われなくなっていくでしょう。
LINE@(アット)のメリットと効果
次にLINEアットのメリットについて確認していきます。当時存在していたLINEアットは、同時期に存在していた旧LINE公式アカウントに比べて、どのようなメリットや効果を持っていたのでしょうか。
旧LINE公式アカウントは、初期費用と月額費用がかかっていました。その分LINEアットに比べて機能が多く、集客ツールとしてのカスタマイズ性が高かったと言えるでしょう。旧LINE公式アカウントを主に利用していたのは、集客ツールに多額の投資ができる大企業が多かったとされています。初期費用は800万円ほど、月額費用は250万円程度でした。
LINEアットのメリットは、これをちょうどひっくり返したものになります。つまり、旧LINE公式アカウントよりも機能性はやや劣っていたが、とにかく安く活用することができたということです。
LINEアットのプランについては後に詳しく解説しますが、フリープランを選んだ場合、月額料金が一切かかりません。無料で利用しながら、メッセージ配信は1,000通まで、タイムライン投稿は月4回まで行うことができました。
大企業であれば集客ツールに多額の投資をすることもできますが、比較的資本の少ない中小企業や個人事業主はそうもいきません。LINEアットは「初期費用がかからない」「月額固定費がかからない」というのが最大の魅力でした。
「費用面の違いがあるので、機能性も差があるのでは?」という疑問を抱いた方も多いかもしれません。確かに機能性においては、ややLINE公式アカウントに劣るかもしれません。
しかしLINEアットは、最低限必要な機能をほとんど揃えており、集客ツールとしてはとても優秀でした。次はLINEアットの基本機能について確認していきます。
LINE@(アット)の基本機能
「LINEアットは旧LINE公式アカウントよりも機能性はやや劣る」という話をしましたが、それでもLINEアットには様々な機能がついています。
ここでは、LINEアットで利用することができる基本機能について触れていきます。
LINE@(アット)の基本機能1|メッセージ機能
まずはLINE系ツールの核となるメッセージ機能です。LINEアットのアカウントを作成することによって、顧客に対してメッセージを送信することができるようになりました。
メッセージ機能の用途としては様々なものが考えられます。例えば飲食店の場合、新しいドリンクメニューの宣伝をするために、メッセージ機能を使うというケースがあるでしょう。他にも「サマーセールがあるのでその情報を伝えたい」「お得なキャンペーン」など、様々な情報を顧客に伝達することができます。
プランによっては、メッセージの一斉送信も可能。配信の予約をすることもできるので、自分が発信したいタイミングで情報を伝達することができます。
またLINEアットのフリープランにはない機能ですが、ベーシックプランにすることによって「リッチメッセージ機能」が使用可能。またプロプランにすることによって、顧客を限定してメッセージを送信する「ターゲティングメッセージ機能」が使用可能でした。
LINE@(アット)の基本機能2|タイムライン投稿機能
LINEにはトーク以外にも、タイムラインという機能が備わっています。LINEアットのアカウントを作成することで、タイムラインやホーム画面などで、不特定多数のユーザーに向けて情報発信ができます。友だち登録をしてくれた顧客のタイムラインに情報が流れるため、すぐに顧客の行動を促すことができます。
またタイムライン投稿にはもう一つ優れた点があります。それは友だち登録をしてくれた顧客が「投稿をシェア」することによって、顧客以外の層に認知してもらえる可能性があったということです。投稿の内容が魅力的であればあるほど、様々なユーザーにシェアされていき、沢山の新規顧客を見込むことができました。
LINE@(アット)の基本機能3|アカウントページ機能
LINEアットのアカウントを作成することによって、LINE内に専用のホームページを作ることができました。これがいわゆるアカウントページ機能というものです。
アカウントページは、企業のブランディングに貢献する便利な機能です。例えばアカウントページ内でサービスや商品などのコンテンツを紹介すれば、顧客はそれに興味を持ちます。またサービスや商品だけでなく、店舗や企業の紹介に活用することもできます。
またアカウントページ内でクーポンを配布することもできるので、活用方法はまさに千差万別。マーケティングの腕が問われる機能ではありますが、「カスタマイズ性が非常に高い」としてユーザーから高い評価を受けていました。
LINE@(アット)の基本機能4|トーク機能
LINEと言えばトーク機能でしょう。LINEアットのアカウントにも、1対1のトーク機能がついていました。よくある使い方としては、ユーザーから問い合わせを受けた場合です。例えば予約などのやり取りも、LINE間で行うことができ、業務の削減に貢献していました。
しかしここで注意しておきたいのが、トーク機能が使えるのは、ユーザーからメッセージがあった場合のみということです。LINEアットのアカウント側から、能動的にトークをすることはできませんでした。
LINE@(アット)の基本機能5|クーポン・ショップカード機能
クーポンやショップカードの機能も付いていました。クーポンは、友だち登録をしてくれた顧客に対してクーポンを発行できるという機能です。通常のクーポンであれば、紙にイラストなどを印刷し、それを配布していました。
しかしLINEアットのクーポンであれば、すべてオンライン上で完結するため、クーポンの実物を作る必要がありません。
無駄なコストを削減しつつ、リピーターを育てられるということで、LINEアットのユーザー間ではかなり重宝された機能です。アカウントが公式で認証済みになると、「COUPON BOOK」というクーポン管理機能に反映され、企業・店舗の露出を増やすことができました。
ショップカードは、LINE上でポイントカードを作成できる機能です。こちらもクーポンと同じで実物を作る必要がないため、余計なコストを削減することができました。またLINE上に保存されるため、顧客がカードを紛失するリスクもほとんどなく、作り直しの手間も省くことができます。
クーポンと同じで、ポイントを貯めた特典などを用意することによって、顧客に再来店を促すことができました。このように、クーポンやショップカードの機能を無料で利用できるということが、LINEアット最大の強みだったと言えるでしょう。
LINE@(アット)のプラン
続いて、LINEアットにあったプランを確認していきましょう。ここで注意しておきたいのは、あくまで当時存在したLINEアットのプランであって、新生LINE公式アカウントのプランとは別物だということです。
LINEアットのプランは、大きく分けて、
・フリー
・ベーシック
・プロ
・プロ(API)
の4種類が存在しました。ここではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
LINE@(アット)のプラン1|フリー
フリープランは、その名前の通り、月額料金が一切かからないプランです。
そもそもLINEアットは初期投資がかからないツールなので、フリープランを選択することによって、まったくお金をかけずに集客ツールを利用することができました。
内容としては、メッセージ配信は1,000通まで。タイムライン投稿は月4回までというものです。フリープランの弱みとしては、リッチメッセージやターゲティングメッセージが利用できないことが挙げられます。
リッチメッセージは、画像や映像、テキスト情報などを1つのビジュアルにまとめたメッセージです。テキストのみのメッセージに比べて、視覚的に分かりやすく、顧客の行動を促しやすいと言われています。また、ターゲティングメッセージは、その名前の通り任意の対象にメッセージを送ることを指します。
他のプランと比較して劣るところは多いものの、メッセージ配信やトーク、クーポン・ショップカードの機能が使用可能であり、無料とは思えないクオリティを誇っていました。
LINE@(アット)のプラン2|ベーシック
フリープランの1つ上のランクに当たるのがベーシックプランです。
月額費用は5,400円。メッセージ配信は、「5,000人以内であれば無制限」に送ることができ、フリープランに比べてメッセージ機能が大幅に便利になっています。
ベーシックプランの一番の特徴は、何と言ってもリッチメッセージが使用できることです。これによって、メッセージ活用の幅が広がり、顧客に対して様々な試みができるようになります。なおフリープランに引き続き、ベーシックプランもターゲティングメッセージを利用できません。
LINE@(アット)のプラン3|プロ
ベーシックプランの1つ上のランクにあたるのがプロプランになります。
月額費用は21,600円。メッセージ配信は、100,000人以内であれば無制限となっています。「プロ」と名前がついていることもあり、リッチメッセージやターゲティングメッセージなど、抜群の機能性を誇るプランになっています。
LINE@(アット)のプラン4|プロ(API)
プロプランの他にも、プロ(API)プランというものが存在していました。
メッセージ配信は、100,000人以内であれば無制限であり、ここはプロプランと同じ内容です。しかし月額料金が32,400円であり、プロプランよりも割高になっています。それはプロ(API)プランで利用できる、「Messaging API」という機能に関わっています。
「Messaging API」はLINEが提供するサービスであり、
・Push message(任意のタイミングでメッセージを個別送信、または一斉送信する機能)
・Reply message(自動返信機能)
・Template message(リッチコンテンツなど、LINE上で使えるテンプレートメッセージ送信機能)
・Webhook(メッセージ受信機能)
・Get Content API(ユーザーが送信した画像などをダウンロードする機能)
・Get Profile API(ユーザーのプロフィール情報を入手する機能)
などの機能が備わっています。今回、APIに関しては深く触れませんが、これらの機能を用いて様々なサービスを行うことができます。
LINE@(アット)の活用事例
ここまでLINEアットについて幅広く解説していきましたが、「実際にどのような活用事例があるの?」という疑問を抱える人も多いでしょう。ここではLINEアットの活用事例について見ていきます。
LINE@(アット)の活用事例1|女性向けアパレルブランド「LIP SERVICE」
まずご紹介するのは、女性向けのアパレルブランドである「LIP SERVICE」の事例です。「LIP SERVICE」の取り組みはとてもシンプルで、とにかく顧客に対してセール情報などのメッセージを送るというものです。
メッセージを送ることによって、顧客はセールなどのお得な情報を受け取ります。そして顧客が実際に店舗に足を運び、商品を購入していきます。クーポンなどを併用することによって、再来店を促すことができ、結果的にリピーター獲得に繋がります。
「LIP SERVICE」の事例は、メッセージを送るだけのシンプルな取り組みでも、一定の結果を生み出してくれることを示唆しています。
LINE@(アット)の活用事例2|ファストフード店「ナポリス ピッツァ&カフェ」
次にご紹介するのは、ファストフード店である「ナポリス ピッツァ&カフェ」の事例です。こちらのお店が取り組んだのは、悪天候の日にお得なクーポンを配信することでした。
例えば大雨警報などが発令された日の朝に、「ホットコーヒー無料プレゼント」という1日限定のクーポンを配信したところ、友だちの10%がこのクーポンを使用。悪天候にもかかわらず、大きな売り上げを上げることができました。
このように、クーポンの配信(そしてそのタイミング)によって、売り上げを作ることができます。
LINE@(アット)の活用事例3|エンタテイメント商品を扱う「ワンダーコーポレーション」
最後にご紹介するのは、書籍やCDなどの商品を扱う「ワンダーコーポレーション」の事例です。「ワンダーコーポレーション」は、LINEアットの機能であるリサーチページを活用し、顧客視点で自社の強みと弱みを分析しました。
リサーチページは、ユーザー参加型のコンテンツを配信できる機能です。先ほどの「LINEアットの基本機能」の章ではご紹介できませんでしたが、手軽に調査フォームを配信できる便利な機能です。
「ワンダーコーポレーション」は、このリサーチページを利用。当初「数%にも満たない」と予想されていたアンケートの回答率は、何と14%を超えることに。LINEという日常的に使用するツールだからこそ、高い回答率が達成できたと言えるでしょう。
LINE@(アット)はどのようなビジネスに向いていたのか
LINEアットは一体どのようなビジネスに向いているのでしょうか。LINEアットの基本機能や導入事例を振り返りつつ、「LINEアットが活用しやすいビジネス」をご紹介します。
LINE@(アット)が向いているビジネス1|飲食店
「LINEアットの活用に向いているビジネス」としてよく挙げられるのが飲食店です。
飲食店は、新規顧客を獲得することも必要なのですが、「顧客にファンになってもらうこと(リピーターになってもらうこと)」がとても重要です。
例えばお得なクーポンを発行することによって、顧客に「お得に食事ができる」と考えてもらうことができます。その他にもトーク機能を用いて、予約などの問い合わせを簡潔にし、「使いやすい飲食店」という印象を与えることもできます。顧客に対して店舗独自のサービスを展開することによって、「再来店」という行動を促し、再来店を繰り返してお店のファンになってもらうのです。
LINE@(アット)が向いているビジネス2|美容・エステ
飲食店と同じく、美容やエステ店なども、LINEアットの活用がしやすいビジネスと言えるでしょう。美容・エステ店は、店舗を持っていることが前提のビジネスであり、飲食店と同じくリピーターの獲得がとても重要になってきます。
ショップカードの作成やクーポンの発行、トーク機能で予約をしたりなど、活用方法は様々。特にエステ店は、狭い店舗で運営することが多く、ワンオペレーションでお店を回す小規模店もあります。そこでLINE アットを上手く活用することによって、業務効率の改善に役立てることができます。
LINE@(アット)が向いているビジネス3|小売店
飲食店やエステ店などと同じように、小売店もLINEアットの活用に向いているでしょう。ここまで見てきたように、LINEアットは、店舗系ビジネスに向いているといえます。新規顧客の獲得というよりも、リピーターの獲得に向いており、リピート率やファン作りに貢献するツールと言えます。
小売店も飲食店などと同じく、ショップカードやクーポンの発行がしやすく、独自のサービスを展開することが可能になります。個人経営の小売店であっても、ライバル店に差をつけるために、LINEアットの活用が推奨されていました。
LINE@(アット)はLINE公式アカウントに統合
引用:linebiz.com先ほども触れたように、2019年から2020年にかけて、LINEアットはLINE公式アカウントに統合されることになりました。それまで存在していたLINEアットのアカウントはどうなったのでしょうか。
まず2019年初め頃に、「LINEアットがLINE公式アカウントに統合される」という発表がありました。その後、そのままLINE公式アカウントに統合されるという形になりました。そのため、LINEアットのアカウントを作成していたユーザーは、そのままLINE公式アカウントとして利用することができます。
LINEアットの強制移行手続きは、2020年の1月頃に開始。2020年の2月28日までに、すべての強制移行が完了し、これによりLINEアットというサービスは消滅することになりました。
LINEアットのサービス停止を嘆く人も多かったですが、新生LINE公式アカウントは、LINEアットと旧LINE公式アカウントの特徴を引き継いだハイブリッド型です。
LINE@(アット)とLINE公式アカウントの違い
ここまでLINEアットがLINE公式アカウントに統合される流れを解説しました。さて、新生LINE公式アカウントは、かつてのLINEアットとどのように違うのでしょうか。ここでは、LINE公式アカウントと、LINEアットの違いについて簡単に確認していきます。
LINE公式アカウントは、初期費用がかからず、フリープランを選べば月額費用もかかりません。ここまではLINEアットと同じですが、LINE公式アカウントは、とにかく機能性が充実しています。
特徴的なところで言えば、LINEアットのフリープランでは使用できなかった「リッチメッセージ」「リッチメニュー」などの活用ができるところでしょう。
リッチメニューは、トーク画面下部に表示されるメニューです。リッチメニューに表示されているアイコンをタップすると、店舗の予約ができたり、公式Webサイトに飛ぶことができます。
自動応答メッセージも便利な機能で、あらかじめ設定をしておくことによって、ユーザーからの質問に自動で回答することができます。
またLINEアットのベーシックプランで利用できなかった、
・リッチビデオメッセージ
・ターゲティングメッセージ
・友達の属性表示
などの機能が、新しいLINE公式アカウントでは、フリープランで活用することができます。つまり、新生LINE公式アカウントは、「LINEアットと旧LINE公式アカウントの良いとこ取り」と言えるでしょう。
ちなみに新しいLINE公式アカウントは、
・フリープラン
・ライトプラン
・スタンダードプラン
の3つの料金プランが設定されています。フリープランであれば、基本的には利用料金がまったくかかりません。
ライトプランは、月額固定費が5,000円。スタンダードプランは、月額固定費が15,000円になります。無料メッセージ数などを増やしたい場合は、ライトプランやスタンダードプランがおすすめです。
しかしフリープランでも、1,000通までの無料メッセージが送信できるほか、上記の様々な便利機能がついています。「無料で利用できるツールとは思えない」ほど充実した、新生LINE公式アカウントをぜひチェックしてみてください。
LINE公式アカウントを使うメリット・効果
ここまでLINEアットや新しく生まれ変わったLINE公式アカウントについて見ていきました。
次にLINE公式アカウントを使うメリットについて解説します。
LINE公式アカウントを使うメリットは、LINEアットを使うメリットと似通った部分があります。この記事の序盤では、LINEアットのメリットについても取り扱いました。無料で便利機能が活用できることが、LINEアット最大のメリットでしたね。
「LINEアットのメリット」の章では、旧LINE公式アカウントとの比較も含めて、費用面を主に取り上げてきました。ここでは費用以外の要素を中心にご紹介します。
リピーターを育てられる
LINE公式アカウントの大きなメリットは、リピーターを育てられるところです。LINE公式アカウントでは、「友だち」追加をしてくれた顧客に対して、メッセージやクーポンなどの配信を行うことができます。例えばお得なクーポンを発行することによって、顧客に対して再来店を促すことができ、結果的にファンの獲得につながります。
飲食店や美容・エステ店のような店舗型ビジネスは、リピーターの獲得が売り上げを大きく左右します。既存顧客とのコミュニケーションを活発化させることによって、リピーターを育てられるのが、LINE公式アカウントを活用する大きなメリットでしょう。
またLINE公式アカウントは、リピーターを育てるだけではなく、新規顧客を獲得することもできます。例えば特徴的なLINEスタンプの配信によって、スタンプが入り口になるというケース。それからタイムライン投稿がシェアされ、「友だち」以外の層にまで話題を呼ぶというケースもあります。
情報を伝達しやすい
情報を伝達しやすいのも、LINE公式アカウントを活用する大きなメリットでしょう。LINEのユーザー数は、2021年3月時点で8,800万人。性別や年齢問わず、人々が常日頃から慣れ親しんでいるコミュニケーションツールです。こうしたプラットフォームは、情報が伝わりやすく、幅広い顧客に対してアピールをすることができます。
これは企業のオリジナルアプリなどと比較することによって、そのメリットの本質がよく分かります。企業や店舗のオリジナルアプリは、その店舗に訪れた時しか使用しないため、店舗からのメッセージが構造的に伝わりにくくなっています。
それに対してLINEは、人々が常日頃から利用しているツールであるため、メッセージやタイムライン投稿などの情報が広がりやすいのです。また各種SNSと比較してみても、LINEというプラットフォームの特質がよく分かります。
確かに情報拡散力という点で見れば、SNSの方がいくらか優れているところがあるかもしれません。しかし「既存顧客とのコミュニケーションの濃度」という点で見れば、LINEの方に軍配が上がるでしょう。
ユーザーが多く、反応率も良い
ユーザーが多く、反応率が高いこともLINE公式アカウントを活用するメリットです。これは「LINEが人々にとって慣れ親しんでいるツールである」ということが大きく関係しています。
例えばLINEで特定の店舗からのメッセージを受け取った時、ユーザーは友人とのトークのやり取りのついでに、そのメッセージの内容を確認することができます。つまりメッセージを読んでもらえる確率が高く、そこから行動を起こしてもらえる確率も高いということです。
情報伝達力が高いことは先ほども触れましたが、まさにその伝達力の高さによって、レスポンス率の高さが担保されるのです。キャンペーン情報の閲覧率や、クーポンの使用率が高ければ、その分リピーターになってもらえる確率も上がります。
このようにLINE公式アカウントを活用するメリットは、個々が独立したものではなく、それぞれが緩やかな関連性を形作っています。最後にもう一度まとめておくと、LINE公式アカウントのメリットは、
・リピーターを育てられる
・情報を伝達しやすい
・ユーザーが多く、反応率も良い
の3点です。
LINE公式アカウントの開設を検討しよう
ここまでLINEアットから、LINE公式アカウントの概要について解説していきました。
LINE公式アカウントは無料で導入することができ、フリープランを選択すれば、月額料金もかかりません。
この記事を読んでLINE公式アカウントに興味を持ったら、ぜひ導入を検討してみてください。
「法人向けツールだから導入が難しいのではないか」という疑問があるかもしれません。しかしLINE公式アカウントは、個人のLINEアカウントかメールアドレスを登録することによって、とても簡単に導入することができます。
もちろん本格的に運用するためには、プロフィールの詳細を設定したり、各種機能の知識が必要になってきます。とは言え、ひとまず導入するためのハードルはかなり低いので、実験的にアカウントを作ってみるのも良いでしょう。
LINE公式アカウントにはマニュアルがあり、Web上で閲覧できるものや、PDFになっているものがあります。また「スターターキット」の申し込みをすることによって、紙のマニュアルを送付してもらうこともできます。いずれも料金は無料なので、ぜひ申し込みをしてみましょう。
LINEアットからさらに進化したLINE公式アカウントを活用しよう
ここまでLINEアットについて見ていきました。LINEアットはかつて存在したサービスであり、現在ではLINE公式アカウントに統合されています。LINE公式アカウントは、その高い機能性で知られています。
LINEアットのフリープランにはなかった「リッチメニュー」「自動応答メッセージ」や、その他様々な機能を無料で活用することができます。メッセージの自動応答も便利で、決まった対応業務をすべて自動化できるため、業務効率が大幅に改善されます。
LINE公式アカウントの自動応答メッセージはとても有用ですが、より臨機応変に対応したい場合は、機能の追加や専用ツールの導入が望ましいでしょう。
DMMチャットブーストの場合は、より多様なシチュエーションに対応可能。
業務の効率化だけではなく、現代の消費者ニーズに寄り添っており、特別な顧客体験を提供することができます。カスタマーサポートとマーケティングの両方で、優れた機能を発揮してくれるでしょう。
LINE公式アカウントの運用で何かお困りのことがございましたら、「DMMチャットブースト」の導入をご検討ください。以下のURLから資料のダウンロードも可能ですので、お気軽にご相談ください。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。