LINEの利用者は国内だけでも8000万人を超えています。
そんなLINEが提供する「LINE API」を活用してチャットボットやアプリを開発したいと考えている方は少なくないのではないでしょうか。
さらにLINE APIではチャットボットやアプリの開発だけでなく、ユーザーの情報収集も可能なため魅力が多く活用しない選択肢はほぼありません。しかしLINE APIは機能が多い上に、情報もあまり出回っていないため始めるのも少し大変。
そこで今回は、LINE APIでできる11個の機能と、その中でも多くの人が利用しているMessaging APIでできること8つについて詳しくご説明します。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE APIでできる機能
LINE APIでできる11個のことについて詳しくご紹介します。
1.LINEログイン
LINEログインでは、ウェブアプリやネイティブアプリで利用するユーザーアカウントを、ユーザーのLINEアカウントで簡単に作成可能です。そのためLINEログインを連携することで、新規のアカウント作成やパスワード設定の必要なく簡単にサービスを利用することができます。
2.LINE Messaging API
LINE Messaging APIとは、LINE公式アカウント登録者に対し、メッセージを送信する機能のことです。
LINE公式アカウントに登録しているユーザー全員に一斉送信ができるだけでなく、1対1の 個別メッセージのやり取りも可能になっています。メッセージの種類はテキストだけでなくさまざまなメッセージタイプを選ぶことができます。
LINE Messaging APIで送信できるメッセージについては、LINE Messaging APIでできることより詳しくご説明しています。
3.LINEミニアプリ
LINEミニアプリとは、自社サービスをLINE上に無料で公開、さらにLINEアプリ上で動作するアプリのことです。
アプリインストールの手間がかからないことや、ユーザー側がLINE上で完結することができるため、利用者の心理的ハードルを下げることが可能になります。
4.Clova Extensions Kit
LINE CLOVAとはLINEが提供するAIサービスのことです。
画像認識技術を活用したOCR(文字を認識しテキストデータに変換する技術)やAIチャットボットなど様々な機能があります。また「CLOVA Extensions Kit」というツールを活用することでLINEのAIサービスCLOVAをLINE公式アカウントに連携させることが可能です。
CLOVAのOCR機能を活用することで、ユーザーの本人確認や名刺の管理、経費精算、社員が取得した資格の証明書管理などに活用することができます。
5.LINE Pay
LINE PayとはLINEアプリ上で決済ができる機能のことです。
「コード支払い」や「Visa LINE Payプリペイドカード」など、状況に応じてお支払い方法を選択することができます。
6.LINE Blockchain
LINE BlockchainとはLINEが開発・運営するブロックチェーンのネットワークのことです。
LINEが提供するブロックチェーンサービスと自社サービスの連携開発が可能になっています。簡単かつ高いよりセキュリティを担保しながらブロックチェーンサービスを開発することができます。
※ブロックチェーンとはデータを鎖状に記録するデータベースの一種であり、「ビットコイン」等の暗号資産に用いられている基盤技術です。ハッキングや改ざんが難しく信頼性と安全性が高いのが特徴です。
7.LINE Front-end Framework(LIFF)
LIFF(リフ)とは、LINEチャット上にウェブアプリを表示させることができる機能のことです。
またLIFFではユーザーのLINEプロフィールを取得することができ、プロフィール取得後、ユーザーの属性を分け、それぞれにメッセージを送ることもできます。
8.Social API v2.1
Social APIは、LINEプラットフォーム上のデータにアクセスし、LINEユーザーのプロフィールを取得することができる機能のことです。
<取得できるプロフィール>
- LINEユーザーID
- 表示名
- プロフィール画像
- ステータスメッセージ
9.LINE Things
LINE Thingsとは、LINEを通してチャネルとBluetooth® Low Energy対応デバイスを連携、操作を可能にするIoTプラットフォームのことです。
簡単に説明すると、LINEでデバイスを連携すること、ユーザーが操作せずともLINEからデバイスに対して事前に登録した手順に沿って自動的に通信を行うといったことが可能になります。
10.LINE Social Plugins
LINE Social Pluginsとは、LINEへのシェアや友だち追加などを、LINEで送るボタンや友だち追加ボタン、いいねボタンなどのボタン一つで可能にできる機能のことです。
11.LINE Notify
LINE Notifyとは、LINEを通してWebサービスからの通知を送信できる機能です。Webサービスと連携することにより、LINEが提供する公式アカウント「LINE Notify」から通知が届きます。
複数のサービスと連携が可能で、グループでも通知を受信することができます。
<連携可能なサービス>
- IFTTT(イフト)
- Github(ギットハブ)
- Mackerel(マカレル)
主要サービスは以上の3つになります。
LINE Messaging APIでできる内容
上記のAPIの中でもMessaging APIを活用したチャットボット開発は認知度が高いです。
チャットボット1つに注目しても機能はたくさんあります。LINE Messaging APIでできること8つについてご説明します。
1.ユーザーが送信したコンテンツを取得
ユーザーが公式アカウントに送った画像、動画、音声、およびファイルを取得することができます。
ユーザーが送ったコンテンツは一定期間後、自動的に削除されてしまうので注意です。
2.ユーザープロフィールを取得
1対1のトークやグループチャットでLINE公式アカウントと対話するLINEユーザーの情報を取得することができます。
<取得できるプロフィール>
- LINEユーザーID
- 表示名
- プロフィール画像
- ステータスメッセージ
以下のいずれかの条件を満たすユーザーのプロフィール情報を取得することができます。
- LINE公式アカウントを友だち追加しているユーザー
- LINE公式アカウントを友だち登録していなくても、LINE公式アカウントにメッセージを送信したことがあるユーザー(LINE公式アカウントをブロックしているユーザーを除く)
3.グループチャットへの参加
ユーザーがグループやトークルームにLINE公式アカウントを招待することで参加可能になります。
グループチャットでもメッセージを送信可能で、かつ参加メンバーの情報を取得することができます。
4.ビーコンの活用
LINE Beaconを使うと、ユーザーがビーコンの電波の受信圏に入ったときにWebhookビーコンイベントを受け取ることが可能になります。ビーコンを使用して、特定のコンテキストでユーザーとやりとりするようにボットアプリをカスタマイズすることができます。
※ビーコンとは「Bluetoothの電波を発信する小さな端末」のことです。
5.アカウント連携
アカウント連携機能を使うと、企業や開発者が提供するサービスの既存のユーザーアカウントを、LINE公式アカウントと友だちになっているLINEユーザーのアカウントと安全に連携することができるようになります。
すでに企業や開発者が取得しているユーザー情報を活用し、LINE公式アカウントを使ってより良いサービスを提供することが可能です。
6.リッチメニューの活用
リッチメニューとはLINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるメニュー機能のことで、自由にカスタマイズ可能です。
また、ユーザーがどのようにLINE公式アカウントと対話できるか調査することができ、ユーザーはいつでもトーク画面からこのメニューにアクセス可能です。
さらに、リッチメニューの各領域にリンクを設定することで、LINE公式アカウントの各機能のほか、外部サイトや予約ページなどにユーザーを誘導することが可能になります。
7.送信メッセージ数の取得
Messaging APIを使って送信したメッセージの数を取得することができます。
ただし、LINE Official Account Managerから送信されるメッセージの数は含まれないので注意です。
正確なメッセージ送信数を取得するためには、LINE Official Account Managerを使用するか、送信済みのメッセージ数を取得するAPI操作の実行が必要になります。
8.様々な形式のメッセージの送信
テキストメッセージ
送りたいテキストをメッセージオブジェクトに含めて、テキストメッセージを送信することができます。
テキストメッセージには絵文字を含めることも可能です。絵文字は初期からLINE上にあるもののみ使用可能となっています。
テンプレートメッセージ
テンプレートメッセージには、事前定義されたレイアウトが用意されており、簡単に作成することができます。また、アクションを使うことでユーザーが簡単にボットとやり取りができるようになります。
ユーザーが手動でメッセージを入力する代わりに、1回のタップで特定のアクションを実行が可能になります。
<利用できるテンプレート>
- ボタン
- 確認
- カルーセル
- 画像カルーセル
Flex Message
Flex Messageとは、CSS Flexible Box(CSS Flexbox) (opens new window)を使用して、レイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージのことです。Flex Messageでレイアウトを確認したいときは、Flex Message Simulatorを使うことでメッセージを送信せずに確認することができます。
スタンプメッセージ
スタンプでメッセージを送信することが可能です。スタンプを送るには、メッセージオブジェクトに送りたいスタンプのパッケージIDとスタンプIDをに含めることで送信できます。スタンプは初期からLINE上にあるもののみ使用可能となっています。
画像メッセージ
画像を送信することが可能です。画像を送信するには、画像と、その画像よりも小さなプレビュー画像のURLをメッセージオブジェクトに含めることで送信できます。
プレビュー画像がトーク画面に表示され、画像をタップするとフルサイズの画像が表示されます。なお、URLにはHTTPSのURLのみ指定が可能です。
動画メッセージ
動画でメッセージを送信することが可能です。動画を送信するには、動画ファイルのURLとプレビュー画像のURLをメッセージオブジェクトに含めることで送信できます。
プレビュー画像をタップすると動画を再生できます。なお、URLにはHTTPSのURLのみ指定が可能です。
音声メッセージ
音声ファイルを送信することが可能です。音声ファイルを送信するには、ファイルのURLと再生時間をメッセージオブジェクトに含めることで送信できます。なお、URLにはHTTPSのURLのみ指定可能です。
位置情報メッセージ
位置情報を送信することが可能です。位置情報を送信するには、タイトルと住所、そして緯度と経度の座標をメッセージオブジェクトに含めることで送信できます。
イメージマップ
イメージマップメッセージとは、複数のタップ領域を設定した画像を送信できるメッセージのことです。ユーザーがタップ領域をタップすることで、特定のウェブページにアクセスしたり、ユーザーからメッセージを送信したりすることができます。
また、画像の上で動画を再生したり、動画再生後にリンク先を設定したラベルを表示したりすることも可能です。
LINE公式アカウントMessaging APIの使い方・利用方法4ステップ
ステップ1|専用のコンソール画面へログイン
ステップ2|自分のLINEアカウント or 企業アカウントでログイン
ステップ3|開発するボットやアプリを提供するプロバイダーを作成
ステップ4|Messaging APIの「チャネル作成する」から必要項目の記入
Messaging APIを利用するには、LINE公式アカウントの応答モードをBotモードに設定してある必要があります。
応答モード | 内容 |
Botモード | ・自動応答機能が使える ・Messaging APIが使える ・1:1トークは使えない |
チャットモード | ・自動応答機能が使えない (友だち追加時メッセージは自動送信可) ・Messaging APIが使えない ・1:1トークは使える |
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの使い方に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
DMMチャットブーストfor ECを使えばLINE API以外にもさらに拡張したツールが使えます!
この記事ではLINE APIでできることついて説明してきました。今回の記事を見た上で、LINE APIを活用してみたいけど、何からすればよいかわからないと言う方にはDMMチャットブーストforECがおすすめです
DMMチャットブーストforECはLine公式アカウントの拡張ツールなので、より飛躍的な業務効率化が目指せます
LINE公式アカウントの販促効果を最大限引き出したいのなら、DMMチャットブーストforECをぜひ活用してみてください。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントのAPIに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。