ECサイトで売れる商品写真の撮り方

初心者必見の写真の撮り方!ECサイトで売れる写真のヒント

写真の撮り方でECサイトの売上が変わる?
写真の撮り方をしっかり学んで商品画像を撮りたい!

このように考える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ECサイトで売れる写真の撮り方を解説します。ECサイトにおいては、商品写真が売り上げを左右するといっても過言ではありません。必要な写真の撮り方をマスターすれば、販売促進だけでなく商品画像による顧客対応も可能となります。

まずはECサイトに必要な写真やその撮り方をマスターしましょう。あわせて、使える写真を撮るコツもお伝えしますので、実際に撮影するときは参考にしてみてください。

DMMチャットブーストではスマホの撮影テクニックに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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売れる写真の撮り方を知ろう|売れる写真とは?

前提として、ECサイトで売れる写真はInstagramにあげる写真とは違うということを理解しておきましょう。もちろん、商品のイメージを伝えるようなおしゃれな写真も必要です。しかし、そういった写真だけで売れる商品ページは作れません。

ECサイトの写真は「映える」「魅せる」だけでなく、「売る」ことが目的です。売るために、お客様に必要な情報をきちんと提供しましょう。商品ページでは、文章だけでは伝わらない部分を分かりやすく伝えるのも写真の役割です。

きれいな写真を撮ることにだけに意識が向いてしまうと、売り上げにつながりません。お客様に購入を検討してもらうために、商品の特徴や魅力をきちんと伝えましょう。

まずは商品の良さを伝えるためにどういった写真が必要なのかを考えます。
 

写真の撮り方のアイデア|ECサイトで必要な3種類

ECサイトで必要な写真は、大きく分けると3種類です。それぞれどういった役割があるのか、詳しく見ていきましょう。

・商品画像
・ディティール画像
・イメージ画像


写真の撮り方のアイデア1|商品画像

引用:amazon.co.jp

商品画像は、その名のとおり商品そのものの写真です。カテゴリーページのサムネイルを兼ねることも多いため、どのような商品なのかがわかりやすい写真を使いましょう
アパレルなら販売する服単体を正面から撮った写真がおすすめです。コーディネートした写真を使う場合、販売商品がメインとなるように写真をカットし、どの服が商品なのかお客様が迷わないようにしましょう。

Amazonの場合、メインとなる商品画像には以下のルールがあります。

・背景は白
・販売する商品のみ

自社サイトに加えて、Amazon楽天市場などに出店を考えている場合は、白バックの商品画像を用意しておくのもよいですね。

写真の撮り方のアイデア2|ディティール画像

引用:amazon.co.jp

ディティール画像は商品の細部をアップにした写真です。アパレルなら、服のパーツや生地のアップなどがディティール画像にあたります。商品画像を見ただけではわからない部分を、アップにすることでしっかり伝えましょう。

雑貨やおもちゃなどは、商品画像だけでは素材がわからないかもしれません。商品画像でビニール製か布製かわからなくても、生地アップの画像があれば素材が伝わります。同様に、取り外せるパーツがあるフィギュアなどは、それぞれのパーツや脱着部分も画像でしっかり見せておきましょう。

商品を手に取って確認できないECサイトでは、ディティール写真で細かな部分を見せることが重要です。

写真の撮り方のアイデア3|イメージ画像

引用:amazon.co.jp

イメージ画像は、商品の使用イメージやサイトのコンセプトを伝えます。イメージですので、商品そのものの写真である必要はありません。商品画像はにんじん、イメージ画像はシチューやサラダなどのにんじん料理と考えるとわかりやすいでしょう。

アパレルであれば、どう着こなすかをイメージできるように、コーディネート写真を撮影するのもよいですね。モデル画像でも物撮りでもイメージを膨らませられます。

イメージ画像は、商品のベネフィットを伝える画像です。この商品を使うことで生活がどう豊かになるかを伝える写真を撮りましょう。アウトドアグッズならキャンプ写真、家具や家電なら実際に設置した部屋のインテリアなど、さまざまな見せ方があります。

イメージ画像はショップの特色を出せる重要な部分ですので、サイトコンセプトも含めてどう見せるかを考えましょう。

写真の撮り方の基本ポイント4つ

続いて、基本的な写真の撮り方をお伝えします。撮りたい写真がわかっていても、撮り方がわからないとなかなか再現できません。基本的なポイントを押さえるだけで、写真は劇的に変わります。

それぞれのポイントを参考にして、いろいろな写真を撮影してみましょう。

写真の撮り方のポイント1|光を意識する

写真を撮るうえでは光がとても重要です。自然光で撮影すると、柔らかな雰囲気の明るい写真が撮れます。自然光で撮影する場合は午前中がおすすめです。太陽光は時間帯によって色味が違い、夕方近くには黄色っぽい光になるため注意しましょう。

また、撮影の際に部屋の照明をつけるのはおすすめしません。自然光と人工的な照明の色味が混ざると、商品の色が変わって見えてしまいます。部屋が薄暗くても、後から画像加工ソフトやアプリで明るさを調整すれば大丈夫です。

自然光がない場合は、照明機材を用意しましょう。たくさんの商品画像を撮る場合は、天候に左右されない照明機材のほうが効率的です。照明による光の当て方や影の出し方で、写真の雰囲気も変わります。

カメラやスマホの内蔵フラッシュだと、光が強すぎて商品がきれいに写りません。常に点灯する撮影用の照明機材を用意するか、フラッシュの光が直接商品に当たらないようにしましょう。

写真の撮り方のポイント2|構図にこだわる

撮影するときに構図を意識すると、商品の見え方が変わります。商品をメインに撮影する場合、被写体を中央に据えた日の丸構図になりがちです。

商品をわかりやすく撮影した写真は必要ですが、同じ構図の写真ばかりだとページやサイトのイメージが単調になってしまいます。被写体を対角線状に配置したり、画面の下側や左右の端に被写体を持ってきたりして、構図を変えてみましょう。

以下は、商品を撮影するときに取り入れやすい構図です。

・三分割法
・四分割法
・サンドイッチ構図
・トンネル構図

三分割法四分割法は、画面を縦横に分割したラインが交わる点に被写体を配置します。サンドイッチ構図トンネル構図は、何かで挟んだり囲んだりして被写体を強調する構図です。小道具を手前に配置して商品を撮影すれば、奥行き感のある写真が撮れます。

写真の撮り方のポイント3|アングルを変えてみる

アングルは、被写体に対するカメラの角度です。

・ハイアングル
・水平アングル
・ローアングル

被写体を見下ろす角度ハイアングルは、小さめの商品を撮影するときに向いています。キッチングッズや食器など、テーブルに配置した商品を撮影する場合はハイアングルとなるでしょう。真上から撮影するのもハイアングルの一種です。

水平アングルでは、角度をつけずに撮影します。トルソーに着せた服を撮影するときは、角度をつけない水平アングルでフラットな写真を撮りましょう。見上げる角度で撮影するのがローアングルです。全身を写すモデル写真の撮影には、ローアングルをおすすめします。

ローアングルは、脚が長く顔が小さく見えるのが特徴です。モデルのスタイルがよく見えるため商品が映えます。
ボトムスはハイアングルだと脚が短く見えてしまい、商品の良さが伝わりません。商品の魅力が伝わるアングルで撮影しましょう。

写真の撮り方のポイント4|背景をぼかす

背景をぼかすと、被写体が強調されて商品が引き立ちます。ピントを合わせた被写体から距離があると、自然に背景がぼけて奥行きのある写真になります。背景のぼかしは、余計な写り込みを隠したいときにも有効です。

後ろを通る人や場所を特定できる情報などは、商品を見せるうえでは邪魔になります。見せたくない部分をぼかして上手に隠しましょう。また、社内で撮影をして背景にあまりこだわれない場合は、商品の後ろに小物や観葉植物を配置してぼかすのがおすすめです。

背景に何もなく商品だけを撮影すると、単調な写真ばかりになってしまいます。ぼかすことを前提にしてものを配置し、雰囲気の違う写真を撮影しましょう。

写真の撮り方で差をつける3つのコツ

最後に、ECサイトで使える写真を撮る3つのコツをお伝えします。「たくさん撮影したのに使える写真がなかった……」とならないよう、事前に撮影写真をECサイトでどう使うかを考えておきましょう。

事前に写真の使い道をイメージできると、効率よく撮影を進められます。

・写真は縦長より横長で撮る
・余白を作る
・ほかの商品と組み合わせて撮影する


写真の撮り方のコツ1|写真は縦長より横長で撮る

高さがある商品だと縦向きに撮りたくなりますが、写真は縦長より横長で撮ることをおすすめします。ECサイトは横長の画像で構成されることが多く、縦長の画像だと横幅が足りず使いにくいからです。横長メインで撮影し、イメージ画像として縦長を何枚か混ぜるくらいがよいでしょう。

撮影写真を加工したり組み合わせたりする場合、幅が足りないことはあっても高さが足りないということはほぼありません。余分な部分はカットできますので、被写体である商品の左右に余裕を持たせるようにしましょう。

とくにスマホで撮影する場合は、いつもの感覚で縦撮りしてしまいがちです。ロケ撮影した場合は後から撮り直すことが難しいため、スマホもカメラと同じように両手で持って撮影する癖をつけておきましょう。

写真の撮り方のコツ2|余白を作る

余白がしっかりある写真もECサイトで使いやすい写真です。被写体の周りに余白があると、その部分に文字を入れたりほかの画像を組み合わせたりといった加工がしやすくなります。

被写体を画面の左側に配置した構図で撮影すれば、右側に「MAX80%OFF」などと文字入れすればバナーとして使えるでしょう。被写体が常に写真の中央だと、簡単に文字入れして完成というわけにはいきません。バナーとして見映えするような加工が必要です。

写真撮影の段階でバナー作成を意識しておくと、商品ページ以外にもさまざまな用途で使えます。トップページでイメージ画像として使う場合も、商品のアップばかりだと使いにくいでしょう。

余白を作ることで、画面に広がりが出てイメージを伝えやすくなります。写真の使い道を考えながら、さまざまな構図で撮影してみましょう。

写真の撮り方のコツ3|ほかの商品と組み合わせて撮影する

商品写真は、単体で撮影しないとどれが商品かわかりにくくなってしまいます。しかし、イメージ写真の場合は、ほかの商品と組み合わせでよりイメージを膨らませることが可能です。アパレルの場合は、コーディネート写真でセット買いの提案もできます。

同じシーンで使うアイテムを組み合わせて、商品の使用イメージを伝えましょう。

・アウトドアグッズを使ったキャンプ風景
・キッチングッズや食器を使ったテーブルセッティング
・他の家具や家電を組み合わせたインテリアコーディネート

商品ではなくシーンのイメージ写真があれば、バナーにも転用しやすく、商品ページも充実します。また、バッグや食器のように単体で大きさが分かりにくい商品は、大きさを比較しやすいものと一緒に撮影するのがおすすめです。バッグならペットボトルやA4サイズの書類を入れた画像があると、大きさがイメージしやすいでしょう。

写真の撮り方以外にも|便利なアイテム5選

画像加工ソフトやアプリを使えば、背景のぼかしや明るさは後から調整できます。しかし、撮影の段階でうまく撮れないと、加工で解決することが難しいでしょう。

ここからは、きれいな写真を撮影するのに便利なアイテムを紹介します。

■三脚

写真撮影には三脚があると便利です。商品にピントが合っていないブレた写真は使い道がありません。三脚を利用して手ブレを防ぎましょう。見やすい商品ページを作るには、同じ条件で撮影することが重要です。カラー展開のある商品は、三脚でカメラ位置を固定して撮影しましょう。色によってカメラの位置や角度が違っていると、並べたときに違和感が出てしまいます。

ロケ撮影があるなら、持ち運びを考えて軽量の三脚がおすすめです。木の枝やポールに巻き付けられるミニ三脚もありますので、いくつかそろえて使い分けるのもよいでしょう。

■ディフューザー

ディフューザー光を拡散させるのに使います。自然光や照明機材の光が強すぎると、そのぶん影も濃く出ます。ディフューザーを使って光を拡散させると、光も影も柔らかくなり、商品の情報が伝わりやすくなるでしょう

ディフューザーは新しく用意しなくても、身近なもので十分に役割を果たします。たとえば、自然光を和らげるならレースのカーテンが有効です。トレーシングペーパーや少々透け感のある白い生地でも代用できます。

■レフ板

ディフューザーとは反対に、暗いところに光を当てるのがレフ板です。光を反射させて、影になっている部分を明るくします。影が濃すぎると感じた場合や商品全体を明るく撮りたい場合は、レフ板で調整しましょう。

レフ板も、ディフューザーと同様に身近なもので代用できます。ある程度の大きさがある白いものなら十分に役割を果たすため、ノートやシャツなどを使ってみましょう。コンビニで買えるノートは、レフ板を忘れたロケ撮影でも便利です。

また、市販の白いカラーボードがあれば自作も簡単です。自立するように2枚のボードをつなげることをおすすめします。レフ板を持ちながらの撮影は難しいため、一人で撮影する場合は自立するレフ板が便利です。

より強い光が必要になる場合は、アルミホイルやアルミテープを使って反射率を高めましょう。ただし、銀色のレフ板は光が強すぎることもあるため、自作するなら白と銀の両方が使えるようにしておくのがおすすめです。

■バック紙

バック紙は、商品撮影の背景に利用する紙です。バック紙の色や柄によって写真の印象も変わります。商品画像には白背景がおすすめですが、イメージ画像なら季節や商品に合わせた色や柄にも挑戦してみましょう。

レンガや扉などをプリントしたバックパネルも、イメージを変えやすいため背景におすすめです。バック紙は高い位置からつり下げる必要がありますが、バックパネルなら置くだけでよいので撮影しやすいでしょう。

雑貨のような小さなものを上から撮影するなら、100均で購入できる模造紙で十分です。白いテーブルや机で撮影できるなら、バック紙を用意しなくてもよいでしょう。

■撮影ボックス

商品写真をきれいに撮りたいなら撮影ボックスをおすすめします。撮影ボックスは、上部に照明が付いた箱のことです。箱の中に商品を入れて余計な光が当たるのを防ぎ、常に同じ条件で撮影できます。

写真撮影には光が重要ですが、自然光の状態は日によって違います。天候に左右されずに同じ条件で撮影したいなら、撮影ボックスを検討してみましょう。

撮影ボックスには何種類か大きさがありますので、販売する商品のサイズに合わせて選んでください。商品がボックス内に全部収まっていないと、光がきれいに当たらず影になる部分ができてしまいます。

背景を選べる撮影ボックスもありますので、背景スクリーンの種類にも注目してみましょう。

写真の撮り方を押さえて売れる商品画像を撮ろう

写真をきれいに撮るには、基本の撮り方を意識するのが有効です。光を意識しながら構図やアングルを変えてみましょう。ECサイトで売れる写真は、商品の情報をしっかり伝えられている写真です。

商品ページには、商品画像・ディティール画像・イメージ画像があるとよいでしょう。商品のどういった情報を伝えるのか、それぞれの画像の役割を意識することが重要です。

画像加工したりバナーとして使ったりといった用途を考えておけば、事前に撮りたい写真のイメージがつかめます。LINE公式アカウントで縦長のバナーを設置したいなら、縦向きの写真を増やしてもよいでしょう。さまざまな撮り方をしておくと、組み合わせてより魅力的な商品ページやサイトを作れます。

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