「オープンソースってなに?」
「ECサイトを無料で作れるって聞いたけど本当?」
自社ECサイトを作りたい。顧客のEC構築をしたい。できれば無料で構築したいと考えている担当者の方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
- ECサイトのオープンソースとは何か
- ECサイト構築のおすすめのオープンソースサービス
- ECサイトをオープンソースで構築するメリット・デメリット
- ECサイトをオープンソースで作るべき企業
について詳しく解説していきます。
この記事が「オープンソースを検討している全ての関係者の方」の参考になれば幸いです。
DMMチャットブーストではECサイトの立ち上げに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトのオープンソースとは?
ECサイトのオープンソースとは、ECサイトを構築できる外部公開されているソースコードのことです。
これだけ聞いてもわからない方に噛み砕いて説明すると、レンタルしたサーバーに一般公開されたコードを使ってサイトが作れるというイメージです。
これから、オープンソースを公開している人気のサービスをご紹介します。
日本国内で人気のECシステムのオープンソース
日本で人気のECサイトのオープンソースコードが使えるサービスは次の3つです。
- EC-CUBE
- Adobe Commerce
- WordPress
日本国内最大手のEC-CUBE(イーシーキューブ)
引用:EC-CUBE
1つ目はec-cube。ec-cubeは日本国内最大手のオープンソースプラットフォームで、シェア率は日本No.1のサービスです。
エックスサーバーなどの大手サーバーレンタルを利用し「クイックスタート」機能を駆使すれば1時間ほどでサーバーにec-cubeをダウンロードできます。日本企業ですから、カスタマイズのソースコードがネットにたくさん落ちているのもec-cubeを使うメリットの1つです。
越境ECにおすすめAdobe Commerce(アドビコマース)
引用:Adobe Blog
2つ目はAdobe Commerceです。Adobe Commerceは世界シェアNo.1の超巨大オープンソースプラットフォームで、世界的に利用されることから対応言語も幅広く、もちろん日本語も対応しています。
規模が日本初のオープンソースと比べてはるかに大きいので、英語のドキュメントや説明文を読むことができる人はこちらも検討してみると良いでしょう。
また、各国のユーザーに興味を持ってもらいやすいデザインにも対応しているため、海外の消費者と取引を行う「越境EC」に挑戦する人はAdobe Commerceがおすすめです。
WordPress(ワードプレス)
引用:WordPress
3つ目はWordPressです。
「え?WordPressってブログを作る媒体じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、実はWordPressもオープンソースのプラットフォームの1つです。「WelCart」というプラグインを導入することで、ブログにECサイトの機能を備えることができます。
現在Wordpressでのブログを運営している方は、そのまま利用すればゼロからEC構築する必要がなく、便利なのではないでしょうか。
👉ファッション業界のEC事情に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ECサイトをオープンソースで作るメリット
ここからはECサイトをオープンソースで作るメリットについてお伝えしていきます。
メリットは大きく3つ挙げられます。
- 無料で始められる
- 自由にデザインができる
- 拡張機能がたくさんある
順番に解説します。
無料で始められる
まず1つ目は無料で始めることができる点です。
ビジネスをやっていく中で、削減できるコストは削っていくことは鉄則です。
例えば、「オープンソース」はネット上に公開されているwebサイト構築のための「コード」です。このコードを有料で購入しようとすると、最低でも500万円ほどかかります。
初期投資としてはかなり大きな投資となります。経営のことを考えた場合、無料でソースコードをダウンロードできるオープンソースは大きなメリットになります。
自由にデザインできる
2つ目は自由にデザインができる点です。
メリットになる理由として、Eコマースで自社サイトを構築するにあたり、ブランディングがとても重要だからです。サイトデザインはブランディングの大きな要因の1つになるため、デザインの自由度は優先すべき項目でしょう。
例えば、サイトで高級感があるデザインを作りたいのなら、黒色やゴールド、茶色や紺色などの配色にするのが一般的です。フォントやサイトの動きなども表現したい場合にも自由にデザインできる点はメリットになります。
拡張機能がたくさんある
3つ目は拡張機能がたくさんあるという点です。拡張機能を賢く使うことで、集客が効率的よく行えたり、リピートを簡単に促すことができるようになります。
例えばec-cubeでは以下のような拡張機能を追加可能です。
- 売り上げ集
- ランキング機能
- サイト分析
- メルマガ配信
- レビュー機能
- 定休日カレンダー
- クーポン機能
- 予約・お取り寄せ
- おすすめ商品
- 定期購入
- 関連商品
- 運送会社連携
- メーカー管理 etc…
拡張機能をうまく使うことで事業を軌道にのせましょう。
ECサイトをオープンソースで作るリスクと注意点
一方ECサイトをオープンソースで作るデメリットもあります。
デメリットは大きく3つ挙げられます。
- Webの知識が必要
- 運営の手間がかかる
- セキュリティーの対策が必要
順番に解説します。
Webの知識が必要
まず、オープンソースはプログラミング言語で書かれているので、カスタマイズする場合、専門知識を要します。
例えば、デザインを変更したければ「CSS」で色や文字の大きさを変える必要がありますし、サイトに動きをつけたければ「JavaScript」「jQuery」などの言語に詳しくなければなりません。
このように、オープンソースで自由にサイト構築をするのにはWebの知識が必要になります。
運営の手間がかかる
次に、運営の手間がかかるという点があります。なぜなら、ECサイトを運営するにあたり、システム管理やサイト上でのトラブルが発生したら対応の必要があるからです。
迅速にトラブルに対応できなければ、その間サイトが使えないので購入の機会損失になりますし、なによりお客様の信用に傷がついてしまうのが一番のデメリットです。
このように運営の手間というのは考えておくのが良いでしょう。
セキュリティーの対策が必要
最後にセキュリティー対策についてです。オープンソースは一般公開されており、プログラムに詳しい人であればサイトの構造がわかってしまうため、ハッキング被害に遭いやすい傾向があります。
2019年には、オープンソースでクレジットカード番号などの情報漏洩が相次いでいたことから、経済産業省は「オープンソースを使ったサイト構築」に対して警鐘を鳴らしていました。
今では、プラグインの開発により、セキュリティは強化されていますが、今後もオープンソースを使うには注意が必要だと言えます。
ECサイトのオープンソースはどんな企業が活用できる?
ここまでオープンソースをECサイトに利用するメリットやデメリットを紹介してきましたが、実際はどんな企業におすすめなのかを解説します。
おすすめできるのは以下の3点に当てはまる企業です。
- 自社内にサイト構築・システム保守ができる人材がいる企業
- 素早くサイト構築を行いたい企業
- 初期費用を抑えたい企業
デメリットでも述べた通り、無料のオープンソースでECサイトをとりあえず構築できたとしても、凝ったものにするためには、プログラムに詳しい人材が不可欠です。
こだわりたいポイントがある事業者側は、「自社内にサイト構築・システム保守ができる人材がいる」のが大前提になります。以上の条件が満たされ、かつサイトを素早く立ち上げたいのであれば、オープンソースを利用すると良いと思います。
オープンソース以外でも、低価格で出店も素早くでき、カスタマイズも自由なプラットフォームがあります。それがShopifyなどのオンラインストア構築サービスになります。速さこそオープンソースには劣りますが、セキュリティ面も安心なのでおすすめです。
ECサイトが完成した後にするべきこと
この記事ではECサイトのオープンソースについて説明してきました。実際にECサイトの制作が完了した後は、集客や売上を拡大していく方法を考える必要があります。
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