今や私たちの生活に欠かせない存在となったECサイト。EC(Electronic Commerce)は「電子商取引」を意味し、インターネット上で物やサービスを販売するWebサイトのことです。
ECサイトの種類は2つあり、楽天市場やAmazonのような複数のショップが集結した「モール型EC」と、自分でECサイトの構築から行う「自社サイト型EC」があります。
前者の「モール型EC」は、最初から既存のプラットフォームが用意されています。そのためデザインなどを構築する必要がなく、初心者でもすぐに始められます。しかし手数料が多くかかり、ショップのブランディングや差別化も難度が高いことが難点です。
一方「自社サイト型EC」は、独自のドメインを取得し、自分でサイトを構築する個人型のネットショップです。これをゼロから自分で構築するとなると、大きな労力と専門知識が必要になります。
そこでおすすめなのが、今回の主役「Shopify(ショッピファイ)」です。今回はShopifyの評判からメリット、デメリットまで徹底解説します。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyの評判は?【機能】
まずはShopifyを実際に使用した方々の、評判や意見を見ていきましょう。複数のレビューサイトからランダムに調査して、一部の意見を抜粋してご紹介します。
(※今回ご紹介するレビューは2020年~2021年3月頃までの、実際にShopifyを使った方々のレビューからランダムに抜粋しています。機能によっては、今は改善されている可能性もあります。)
ECサイトを構築するにあたって、まず気になるのは機能面の使いやすさですよね。特に初めてECサイトを作る方は、どのような機能が使えるかを知りたいかと思います。さっそく機能面に関する意見をご紹介します。
■Shopify良い評判【機能】
- 「在庫の管理が楽!在庫数を変更するときに、1つずつアイテムを追加や削除するやり方が明朗なので、安心して使用できる」
- 「海外への販売がすごくやりやすい!海外展開を考えている方におすすめ」
- 「フローに沿って必要項目を入力していくだけで、あっという間にサイトが作れる」
- 「HTMLがわかれば細かい設定もほぼ修正できるので、カスタムもしやすい」
- 「決済はクレジットカードだけではなく、コンビニ支払いや代引きなどもOKなのが便利」
- 「きめ細やかなショップ分析など、マーケティング機能も充実している」
- 「コードを発行すれば、どこでも貼り付けで販売チャネルを増やすことができる」
- 「入金情報との照合や、データを統計的に確認したいときにも、すぐに他のソフトと連携可能で使いやすい」
引用:itreview.jp
サイト構築の手軽さはもちろん、ネットショップをオープンしたあとの決済方法の豊富さやマーケティング機能の充実などが挙がっています。
ネットショップを作って終わりではなく、運営を毎日続けやすくするための機能面の良さが目立ちます。
■悪い評判【機能】
- 「まだ全体的に英語表記が多いので、日本語になるともっと使いやすくなると思う」
- 「アプリが多すぎる。管理画面もほとんど英語なので、理解するのが難しい」
- 「英語のアプリが多いのでどれが良いのか迷ってしまう。場合によっては相互に連動しないものもある」
- 「管理画面も海外仕様なので、UI的に使いづらい」
- 「デフォルトで埋め込み用に提供されるソースコードが、特に説明文もないので、どこまでいじっていいかわからない」
引用:itreview.jp
機能面での改善点は、とにかく英語表記が多くて困る、という意見が多いようです。
翻訳アプリなどを使って都度翻訳しながら使う方もいるようですが、専門用語が多いと毎回翻訳するのは難度が高く手間もかかります。更に日本語に対応する仕様になると、一気に使いやすさがUPしそうですね。
Shopifyの評判【費用】
毎月続けるうえで費用も大きなポイントになります。せっかく商品やサービスを売り出すのに、裏でのサイト構築や維持に多くの費用がかかってしまうと存続も難しいですよね。費用面での評判も見ていきましょう。
■Shopifyの良い評判【費用】
- 「月々約3,000円から始めることができるので安い。いろいろ機能を追加したい場合は有料のアプリを追加すればOK」
- 「SaaSとして使用した分だけ支払えばいいのがGOOD」
- 「とにかく安いので、導入のハードルが非常に低い。スモールスタートしたい人にもおすすめ」
引用:itreview.jp
費用面での良い評価は「とにかく低コストなのが良い!」という評判が目立ちました。
初期費用や維持費が少なく済むことで、初めてECサイトを運営する方も最初のハードルが下がりますね。
■Shopifyの悪い評判【費用】
- 「より複雑なカスタムは、別途高額なプランを契約する必要がある」
- 「有料アプリが多いので、どんどん追加すると月額費用がいつの間にか膨れ上がっていることもあるので注意」
- 「商品がまったく売れず売り上げゼロの月でも、月額の固定費は払う必要あり」
引用:itreview.jp
Shopifyの料金体系の特徴として、安い月額費用に有料アプリを追加してカスタマイズしていく……という評判があります。
最初は安いと思っても、利便性を重視して無計画にアプリを課金していかないように気をつけましょう。
Shopifyの評判【デザイン】
最後にデザイン面での評判です。商品やサービスをより魅力的に魅せ、購入までスムーズに誘導するためにレベルの高いデザインは必須です。
こちらも良い評判からご紹介します。
■Shopifyの良い評判【デザイン】
- 「テンプレートの種類が充実しており、構築が楽にできる」
- 「テンプレートのデザインセンスが高い。特にさびしくなりがちなカート周りのデザインまで、しっかり作り込めて完成度が高いのが良い」
- 「とにかくテンプレートのデザインがどれも良いので、カスタマイズしていけばかなり格好良いECサイトを作ることができる」
- 「たくさんあるテンプレートから選べるのが楽しい」
- 「HTMLやCSSなどが使えれば、自分でコード編集してデザインをカスタマイズも可能」
引用:itreview.jp
テンプレートデザインのセンスの良さと種類の多さは、Shopifyは常に評判が高いです。
まっさらな状態からデザインを考えるのは大変ですよね。多くのテンプレートからハイセンスなデザインを選べるのは、ネットショップの印象を上げるうえでもうれしいポイントです。
■Shopifyの悪い評判【デザイン】
- 「テンプレートによっては、デザインをいじりたくてもカスタマイズできない部分が多いものもある」
引用:itreview.jp
デザイン面での悪い評価はあまり見受けられませんでしたが、テンプレートのデザインによってはメニュー数を変えられなかったり、レイアウトを変更しづらかったりするものもあるようです。
Shopifyの評判からわかるShopifyのメリット
それぞれの評価が見えてきたところで、それらを参考にShopifyのメリットをご紹介します。導入を考えている方は必見です。
- 世界的に知名度が高く、有名人も使っている
- デザイン性の高さ
- 海外展開しやすい
- 価格がお手頃
- 楽天市場、SNSとも連携できる
引用:itreview.jp
Shopifyのメリット①|世界的に知名度が高く、有名人も使っている
片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんやローラさん、水原希子さんなど、多くの有名人の方が使っていることでも知られるShopify。海外の俳優やモデル、アーティストなどにも愛用者が多いです。
もともと多くのファンがいる有名人やインフルエンサーの方にとっては、Shopifyは集客性や話題性も強く、自分の強みをアピールできる絶好の場所です。
Shopifyのメリット②|デザインの自由度の高さ
引用:shopify.jp
Shopifyは、とにかくデザイン性の高さが多く評価されています。Shopifyではテンプレートのことを「テーマ」と呼び、テーマストアで好きなものを選べます。公式のテーマだけでも100種類、非公式のものも合わせると1,000前後もデザインがあると言われています。
人と被りづらく、さらに完成度の高いおしゃれなサイトデザインができるのがShopifyの大きな人気のポイントです。
膨大な数のテーマから直感的に自分の好みを選び出せるように、テーマはさまざまな条件に絞って選べます。
例えばメニューひとつとっても「サイドバーメニュー」「スライドアウトメニュー」など、自分好みのメニューに絞って検索できます。
引用:themes.shopify.comさらにユニークなのが、販売する商品やサービスのカテゴリごとにテーマを選択できることです。
「アート作品」「健康・美容」「ジュエリー・アクセサリー」など自分の商品に近いカテゴリでテーマを絞れば、それぞれに合う表示形式のテーマ候補が出てきます。
Shopifyのメリット③|操作しやすく初心者に優しい
Shopifyはあらかじめテンプレートやフォーマットが整っていることからHTMLやCSSのような専門知識は基本的には必要なく、初心者でも簡単にECサイトが作れます。
管理画面も全体的にシンプルな構造で、わかりやすく作られているため扱いやすい点が特徴です。
Shopifyのメリット④|海外展開しやすい
Shopifyは、海外展開を考えている方にもおすすめです。世界175ヵ国以上で利用されているShopifyは、多言語・多通貨に対応しており、欧米やアジア圏に留まらず世界中に展開しやすく作られています。
また、海外展開する際に気になるのが決済方法ですよね。Shopifyでは世界中で3億人以上が使用しているオンライン決済サービス「PayPal(ペイパル)」を導入しており、国外であっても簡単で確実な支払いができます。
海外での認知度が高く、各国ローカルブランドに対応しているのも特徴です。
Shopifyのメリット⑤|価格がお手頃
Shopifyは値段が安く、気軽に始められるのも利点です。こういったECサイト構築によくある初期費用が、まったくかかりません。
さらに月額利用料も非常に安価。一番安いベーシックプランなら月額$29(アメリカドル)からと、リーズナブルな価格設定が人気です。
最初は低予算で始められ、そこからアプリに課金して機能を追加していくシステムです。
さらに高くなりがちなクレジットカード決済の固定費用もゼロで、利益率の高さが売りです。
Shopifyのメリット⑥|楽天市場、SNSとも連携できる
引用:Shopify管理画面
さらに便利なのが、FacebookやinstagramなどのSNSと連携できることです。外部のプラットフォームと連携することで、もっと多くのユーザーへのリーチが可能になります。まずFacebookと連携すると、Facebookの「ショップ」機能を使えるようになります。
このショップのなかに、Shopifyで登録した商品がそのまま出せるようになります。ショップはモバイルのWebサイトよりも読み込みに時間がかからないので、海外展開するときにも便利です。
Instagramの連携は、まずInstagramのビジネスアカウントを準備し、そのアカウントをFacebookと連動しておく必要があります。
InstagramとShopifyを連携すると、Facebookページ経由でShopify内の商品データを見られます。
SNS連携の良いところは、とにかくシェアされやすく、検索もされやすい点です。
特に最近の傾向として、何か欲しいものを調べるときにGoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンを使うのではなく、まずInstagramのハッシュタグで探す方法を取る方が急増しています。そのためFacebookはもちろん、特にInstagramにShopifyをつなげておけば、見込み客がリーチできる確率が大きく上がります。
引用:rakuten.co.jp
SNSに加えて、2020年4月より楽天市場と販売チャンネル連携もスタートしました。日本最大級のECマーケットである楽天市場にも導線を作ることで、自分のShopifyのサイトを広く露出、認知することが可能になり、一気に販売できる範囲の可能性が広がります。
連携した楽天市場内で商品が売れた場合、注文の発送処理はShopify内でそのまま行うことができます。
楽天市場の注文情報がShopifyとしっかり連携しており、Shopifyの中だけで在庫管理や発注作業が完結できるのがうれしいですね。
ちなみに連携に費用はかかりませんが、楽天市場への出店料は別途発生します。この費用に関しては事前に確認しておきましょう。
Shopifyの評判からわかるShopifyのデメリット
メリットが多いShopifyですが、反対にデメリットはあるのでしょうか。
- 英語ができないとわかりづらい
- 専門知識が必要な部分も
- サポート体制が不十分
Shopifyのデメリット①|英語ができないとわかりづらい
もともとカナダで開発されたShopifyの基本言語はもちろん英語です。そのため、まだまだ英語だけの仕様やマニュアル、アプリが多いようです。
2021年3月現在、日本語対応がベータ版だけなので、なかには専門的な内容も英語だけのことも。英語ができないとわかりづらい部分が残っているのが課題です。
Shopifyのメリット②|専門知識が必要な場面も
例えばデフォルトで用意されているソースコードに説明文がない……など、場所によってはコーディングのような専門知識を要する箇所もあります。マニュアルがあっても英語対応のみの場合もあり、部分によっては難度は高めです。
Shopifyのメリット③|サポート体制が不十分
さらにサポート体制の不十分さも指摘されています。サポート窓口も、チャットはまだ英語のみです。日本語だとメール対応になってしまい、早急に返答が欲しいときに時間がかかってしまう場合もあります。
ちょっとしたことを日本語でも気軽に聞ける環境が整えばもっと使いやすくなりそう、といったユーザーの声もいくつかありました。
Shopifyの評判は本当?Shopifyとは?
さまざまな評判があるShopifyとは、そもそもどのようなサービスなのでしょうか?
最後にShopifyの基本情報をご紹介します。
Shopifyの販売元
引用:shopify.jp
Shopifyはカナダで創立されたECサイト構築プラットフォームです。
本社はカナダのオタワにあります。2004年にTobias Lütke(トバイアス・ルーク)によって創立されました。
最初彼が作ったのはスノーボード販売のECサイトでした。そこでオンラインのECカートシステムを探したのですが、なかなか理想のシステムが見つからず、ルーク氏自らカートシステムを開発しました。
これをきっかけに2006年にShopifyがスタート。日本に進出したのは2017年です。
今や世界で170万以上の店舗で使われるまでに成長を遂げ、多くのネットショップの成功をサポートしています。
Shopifyの特徴
Shopifyの大きな特徴は値段の安さと海外展開のしやすさです。
メリットの部分で前述したように、初期費用は無料です。月額費用も手が届きやすいリーズナブルな設定で、ユーザーの利益を第一に考えられています。言語や通貨もワールドワイドに対応しており、越境ECに力を入れたい方にはぴったりです。
各SNSや楽天市場とも連携できる画期的な仕組みで、より多くの見込み客に自分の商品を知ってもらうことができます。
Shopifyの費用・プラン
Shopifyの費用プランは、基本的に3種類あります。(2021年9月現在)
ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
月額$29 | 月額$79 | 月額$299 |
($はすべてアメリカドル)
最も安いベーシックプランでも、商品登録は無制限でクレジットカード決済も可能。十分いろいろな機能が使えて、かんたんにWebショップが構築できます。この安さが、初心者の方にも気軽に始められる理由の1つになっています。
またShopifyの利点に、使っているサーバがとても強い点があります。ベーシックプランでもプレミアムプランでも同じ強固なサーバを使えるので、例えば急にSNSなどで話題になって一気に購入量が急増したとしても、サーバが落ちることなくスムーズに買い物ができます。
プランごとにそれぞれ使える機能やクレジットカードの手数料が異なるので、気になる方は👉Shopifyの公式ホームページから詳細をご確認ください。
Shopifyの制作事例
Shopifyで作られたECサイトは、大小の規模にかかわらずさまざまなブランドで作られています。
当サイトでは、下記の記事に多くの事例を掲載しているのでぜひご覧ください。
Shopifyは評判が良く信頼性バッチリ!ぜひ活用を検討しよう
インターネットさえあれば、世界中どこでも物やサービスを販売できるのが当たり前となった時代。自分の商品やサービスをもっとアピールするため、ぜひ自社サイト型ECにチャレンジしてみましょう。
今回ご紹介したユーザーの評価やメリット、デメリットを加味したうえで、自分に合っていそうだと思ったらぜひShopifyを試してみてください。
また、Shopifyで出店したら、LINE公式アカウント自動化ツールの「DMMチャットブースト」もおすすめです。
DMMチャットブーストでLINE公式アカウントとShopifyを連携することで、誰でもかんたんに顧客対応やマーケティングを自動化できます。
DMMチャットブーストではShopifyで商品が売れない理由に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。