LINE公式アカウントでは料金(コスト)を運用のメリットと同時に考えなくてはなりません。
ビジネスである以上、LINE公式アカウントの運用で登録率・成約率UPのような成果がきちんと得られたのか、その費用対効果を出す必要がありますが、そのためにはLINE料金プランの把握が欠かせません。
今回はLINE公式アカウントの運用にかかわる開設・初期費用や維持費、料金プランなどをお伝えします。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントのメリットに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントの料金プランは3つ
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ従量課金 | 不可 | 5円/通 | 〜3円/通 |
LINE公式アカウントでは、2019年4月より3つの料金プランでサービスの提供を行っています。
そこでまず3つの料金プラン、それぞれの基本設定を説明します(金額はすべて税別・2021年8月時点)。
LINE公式アカウントの料金プラン1|フリープラン
LINE公式アカウント、最初のプランは月額固定費が無料で利用できるフリープランです。LINEを試しに利用してみたいといった場合は、このプランがよいでしょう。
ただし無料メッセージの送信数は1,000通までとなっていて、それ以上のメッセージ送信を行いたい場合は、ライトプランもしくはスタンダードプランへのプラン変更が必要になります。
メッセージ通数は、送付人数×メッセージ通数でカウントされ、3つの吹き出しまでを1つのメッセージとして算出します。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの無料運用方法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントの料金プラン2|ライトプラン
ライトプランは、月額固定費5,000円のプランで、無料メッセージの送信数は15,000通となっています。
またフリープランとは異なり、無料メッセージ通数を超えた場合、1通5円で追加が可能です。運用を進めていき、友だちの数がある程度増えてきてフリープランでの対応が難しくなってきたら乗り換えを検討しましょう。
LINE公式アカウントの料金プラン3|スタンダードプラン
LINE公式アカウントでもっとも高額なプランがスタンダードプランです。月額固定費は15,000円ですが、無料メッセ―ジの送信数はライトプランの3倍、45,000通となっています。
45,000通でも足りずにメッセージを追加する場合、追加の通数によって1通の料金が異なっていて、1.1円から最大でも3円です。
LINE公式アカウントの料金プランにおけるメッセージ従量課金の仕組み
LINE公式アカウントのライトプラン・スタンダードプランでは従量課金制で追加メッセージを送れます。
課金対象のメッセージは?
従量課金の対象となるメッセージは
・メッセージ配信
・セグメント配信
・Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」
の3種類です。
下記のメッセージは、課金対象にはなりません。
・ユーザーとのLINEチャットにおけるやりとり
・自動応答メッセージ
・AI応答メッセージ
・あいさつメッセージ
・Messaging APIの「Reply API」
スタンダードプランでの従量課金の仕組みは?
ライトプランでの追加メッセージ料金はどれだけ増えても一律で1通5円です。
しかしスタンダードプランでは、通数が増えるほど1通の料金が安くなります。具体的には、追加メッセージ通数が50,000通までは1通3円ですが、40万1通以上になると2円、そして700万1通を超えると1.1円です(1,000万通まで。それ以上は問い合わせ)。
ここでいくつかの例を見てみましょう。
・追加メッセージ通数30,000通の場合
無料通数分45,000通(15,000円)+追加メッセージ通数分30,000通(30,000×3=90,000円)
=合計通数75,000通(105,000円)
・追加メッセージ通数500,000通の場合
無料通数分45,000通(15,000円)+追加メッセージ通数分500,001通(500,000×2=100,000円
=合計通数545,000通(1,001,500円)
かなり多くの友だちがいないと1ヵ月で50万通以上のメッセージを送信することはないでしょう。
ただスタンダードプランのメッセージ従量課金は、メッセージの通数が多くなるほどに1通の料金は安くなる仕組みです。
LINE公式アカウントの料金の支払い方法やプラン変更方法
ライトプランとスタンダードプランのような有料プランやオプション機能を使用している場合は支払いが発生します。
料金の支払い方法
基本的にはLINE Payもしくはクレジットカードの支払いです。登録や過去の支払い履歴確認はすべて管理画面上で行います。
ただし認証済アカウントを取得していれば、請求書払いも可能です。業務上、請求書が必要になる場合は認証済アカウントを取得しましょう。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの料金支払い方法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
プランの変更方法
料金プランの変更方法ですが、フリープランからライトもしくはスタンダードプランに変更する場合は管理画面の「月額プラン」の、「お支払い方法を登録」からクレジットカードの登録を行います。
引用:LINE公式アカウント管理画面
注意すべきは変更の時期です。フリープランからライトもしくはスタンダードプランに変更する場合は、アップグレードを行った時点で変更になります。
しかしライトプランからスタンダードプランまたはスタンダードプランからライトプランへ変更する場合は、翌月からの反映です。
つまり1日にアップグレードをしても、実際にプランが変更されるのは翌月の1日からですので、メッセージが多くなる繁忙期に合わせて変更したい場合は注意しましょう。
LINE公式アカウントの料金プランに含まれる?その他の仕組み
基本的なメッセージ配信などの機能以外に、LINE公式アカウントではさまざまなオプションがつけられます。
LINE公式アカウントのベーシックIDとプレミアムIDの機能差や料金の違い
LINE公式アカウントではそれぞれに割り振られるアカウントIDのうち、ベーシックID、プレミアムIDの2種類があります。
ベーシックIDはLINE公式アカウントを取得した際に無料で提供されるもので、通常は3桁の数字と5桁の英字(例:012ababa、056jhkjdなど)がランダムに羅列されたベーシックIDです。
基本的にはベーシックIDでも運用に支障はありませんが、問題点が一つあります。それは、ユーザーに登録を促す際やユーザーがIDで検索する際にランダムだと覚えるのが困難だという点です。
そこで、企業名や店舗名、商品名などをIDにできるのがプレミアムIDで、年額1,200円で取得できます。
ベーシックIDでは英数字8文字ですが、プレミアムIDでは18文字まで(「@」を除く英数字と「.」「_」「-」の記号で作成・重複は不可)使えます。
プレミアムIDを取得すれば、検索がしやすくなるのに加え、宣伝用のPOPや販促ポスターにIDを入れた際の見栄えも良くなるため、多くの友だち獲得を目指すのであれば、取得がおすすめです。
LINE公式アカウントの料金プランに「認証済アカウント」は影響する?
LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」と「未承認アカウント」があります。
認証済アカウントとは、LINEの審査を通過した際に与えられるものです。
引用:linebiz.com
認証済アカウントは、未承認アカウントに比べ次のようなメリットがあります。
- 認証済アカウントのバッジ(青色)が付与されユーザーからの信頼度が増す
- LINEアプリ内のアカウント(友だち)検索の結果に表示されるため、見つけかられやすくなる
- 販促用ポスターが無料でダウンロードでき、店舗内に掲示ができる
- 友だちを集めるのに有効なツールの発注が可能
- 未承認アカウントの支払い方法はクレジットカードのみだが、請求書決済も可能になる
これらのメリットが生まれるため、ビジネスとして公式アカウントを取得するなら認証済みアカウントがおすすめです。なおフリープランであっても認証済みアカウント取得は可能で、審査も無料で受けられます。
LINE公式アカウントの料金プランを移行する際の見極め方
「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」、3つの料金プランを紹介しましたが、これだけではどのプランを選択すればよいかわからないかもしれません。
もちろん、誰もが知っている大手企業以外であれば、最初は無料のフリープランがよいでしょう。
しかし友だちが増えてきて、メッセージの通数も多くなってくると、どの段階で次のプランへ移行すればよいのかで迷ってしまうケースは少なくありません。
ポイントは追加メッセージ通数の料金ですが、ここでメッセージ従量課金の仕組みについて詳しく説明します。
LINE公式アカウントの料金プランを切り替える際のシミュレーション
フリープランは追加メッセージはできないため、単純に1ヵ月で1,000通を超えるようになった時点でライトプランへ移行せざるをえません。ライトプランからスタンダードプランへの移行を見極めるには、追加メッセージの料金がポイントになります。
具体的に見ていきましょう。
ライトプランでは、無料で送信できるメッセージ通数は15,000通で、追加メッセージ料金は1通5円です。
仮に一ヵ月で16,000通のメッセージを送信した場合の料金は
無料通数分15,000通(5,000円)+追加メッセージ通数分1,000通(1,000×5=5,000円)
=合計通数16,000通(10,000円)
一ヵ月の料金は10,000円となります。
スタンダードプランが一ヵ月15,000円ですからこの段階ではまだライトプランで問題ありません。しかし追加メッセージ通数が2,000通となるとどうでしょう?
無料通数分15,000通(5,000円)+追加メッセージ通数分2,000通(2,000×5=10,000円)
=合計通数17,000通(15,000円)
一ヵ月の料金は15,000円となり、スタンダードプランと変わらない料金になります。
しかもスタンダードプランの一ヵ月の無料通数は45,000通ですから同じ金額で28,000通も多く出せる計算です。
つまりライトプランで一ヵ月のメッセージ通数が16,500通を超えるようになったらスタンダードプランへの移行を検討したほうがよいでしょう。
LINE公式アカウントのシミュレーターを使おう
LINE公式アカウントでは、友だち数とメッセージの配信数を入力するだけで手軽におすすめプランを示してもらえるシミュレーターも利用できます。
料金プランに悩んだ際にはぜひ活用すると良いでしょう。
LINE公式アカウントの料金プランにより利用できる機能とオプション機能
LINE公式アカウントでは3つの料金プランがありますが、違いは一ヵ月の料金とメッセージ通数、追加メッセージ料金だけです。利用できる機能は無料のフリープランでも、一ヵ月15,000円のスタンダードプランでも変わりません。具体的には次の機能が利用できます。
基本機能
- メッセージ配信
- セグメント配信
- A/Bテストメッセージ
- 配信通数指定
便利機能
- タイムライン投稿
- チャット機能
- 自動応答/スマートチャット
- リッチメッセージ
- カードタイプメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- クーポン
- プロフィール
- リサーチ分析
- ユーザー満足度調査
これらの機能に加え、「LINEプロモーションスタンプ」「通知メッセージ」「LINE Chat API」「LINEオーディエンスマッチ」など別途申込が必要なオプション機能があります。
LINE公式アカウントの効率的な運用を目指すなら外部サービスの申し込みも
LINE公式アカウントはメッセージ通数以外、料金プランによってできることが変わるわけではありません。そのため、プラン変更は友だちの数によって検討すればよく余計な手間はかかりません。
まずはフリープランから始め、状況に応じてアップグレードをしていくとよいでしょう。
さらに効率的な運用を進めるためには、外部サービスの活用を検討されてはいかがでしょう。
特に友だちとのコミュニケーションを迅速に行うにはチャットボットサービス、「DMMチャットブースト」がおすすめです。これからLINEに取り組むもしくはすでに運用をしていてさらなる活用を検討しているといった際はぜひご相談ください。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。