LINE公式アカウントは無料で十分に活用できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
顧客満足度の向上や、業務効率の改善を目的として、LINE公式アカウントを活用する企業が増えています。LINE公式アカウントは法人向けツールではありますが、トーク上でユーザーにアプローチできるなど簡単に操作できるため「既に導入している」という企業も多いです。
業務効率の改善などに多額の投資ができる企業もありますが、「なるべくお金をかけずに高いパフォーマンスを達成したい」というのが本音でしょう。
今回は、LINE公式アカウントの導入を検討している担当者様に向けて、LINE公式アカウントを無料で活用する方法を解説します。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントとは?無料で使える!
それではまずLINE公式アカウントの概要について確認していきましょう。
LINEで情報発信ができる
LINE公式アカウントは無料で始められ、一般アカウントにはない様々な機能を活用できます。法人向けのツールであり、企業や店舗、個人事業主などによって運営されることがほとんどです。
LINE公式アカウントの特筆すべき点として挙げられるのは、コミュニケーションツールであるLINEで情報発信ができることです。
LINEは、性別や年齢問わず、幅広い層になじみの深いコミュニケーションアプリです。そのユーザー数は、何と8,800万人(2021年3月末時点)。こうした大規模なプラットフォームで集客のできる「LINE公式アカウント」が、主に店舗ビジネスに関わる人々に注目されています。
生まれ変わったLINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、2019年から2020年にかけて、旧LINE公式アカウントとLINE@(ラインアット)の統合により誕生しました。LINE@は、気軽に利用できるリーズナブルな集客ツールとして親しまれていましたが、2020年にサービスを停止しています。
旧LINE公式アカウントの特徴は、集客ツールに多額の投資ができる大企業向けであったという点。初期費用は最低でも800万円程度かかり、月額費用も最低250万円ほどかかっていました。それに対してLINE@は、初期費用を必要とせず、プランによっては無料で利用できるという強みを持っていました。
新しく生まれ変わったLINE公式アカウントは、LINE公式アカウントとLINE@の統合版であり、両者の良さを掛け合わせたハイブリット型になっています。
LINE公式アカウントの無料でできる機能一覧
LINE公式アカウントでは無料でほとんどの機能が利用できます。
この章では中でも特に利用頻度の高い基本的な機能をご紹介します。
メッセージ配信
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINE公式アカウントでは、通常のLINEと同じように友だちであるユーザーに対しメッセージを配信できる機能です。
メッセージではテキストや画像の他にも動画や音声、クーポンやアンケートなども配信できます。
また、日にちや時間を指定する「予約配信」も簡単に行えます。
ステップ配信
引用:LINE公式アカウント管理画面
ステップ配信は、ユーザーが友だち追加した日からの経過日数や行動に応じてさまざまなパターンのメッセージを自動で配信できる機能です。
たとえば、
- 友だち追加から1週間経ったユーザーにはクーポンを配信
- 友だち追加から1ヶ月経ったユーザーにはセール情報を配信
など細かく設定できます。
LINEチャット
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINE公式アカウントでも、通常のLINEと同じようにチャットで直接会話できます。
自動応答メッセージだけでなく、個別で顧客対応を行いたい際に活用できるでしょう。
応答メッセージ/AI応答メッセージ
引用:LINE公式アカウント管理画面
ユーザーからメッセージを受け取った際、AIが判断しあらかじめ登録した内容を自動で返信してくれます。
営業時間や支払い方法など簡単な質問はすべて自動化することで業務効率化にもつながります。
リッチメッセージ
引用:LINE公式アカウント管理画面
リッチメッセージとは、通常の画像添付とは異なり、画面いっぱいに画像を載せ、視覚的にインパクトを与えられるメッセージを指します。リッチメッセージでは画像以外にも動画も配信できます。
友だちにお知らせを送りたいときなどに活用すると良いでしょう。
リッチメニュー
引用:LINE公式アカウント管理画面
リッチメニューは、トーク画面の下部にメニューを表示できる機能です。
テンプレートも豊富で、6枠、3枠など枠数や内容も柔軟にカスタマイズできます。
リッチメニュー画像の作成が難しいと感じる方も多いでしょう。しかし現在では「Canva」など無料で作成できるツールや代行サービスもたくさんあるため、初心者でも簡単に本格的なリッチメニューが作成できます。
カードタイプメッセージ
引用:LINE公式アカウント管理画面
カードタイプメッセージは、横に連なるメッセージを一括で送信できる機能です。
新商品やセール品を複数紹介したいときに役立つでしょう。
クーポン
引用:LINE公式アカウント管理画面
クーポンを作成し、友だち追加時など任意のタイミングで配信できます。
作成手順も簡単なため、定期的にクーポンを利用して顧客満足度の向上を狙いましょう。
ショップカード
引用:LINE公式アカウント管理画面
ショップカードで来店ポイントを貯められる機能です。
ゴールまでの必要ポイント数やゴール途中での特典設定、デザインなどカスタマイズできるため、自社に合ったショップカードが作成できます。
リサーチ
引用:LINE公式アカウント管理画面
リサーチ機能では、LINEユーザーに対してアンケートを実施できます。
新メニューなど新たな施策を打ち出した際は、ぜひユーザーの声も伺い次の施策にいかしましょう。
LINE VOOM(旧タイムライン)
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINE VOOMはかつてのタイムライン機能がリニューアルしたものです。
画像や動画、クーポンやアンケートが掲載でき、友だち以外のユーザーにもアプローチできます。
LINEコール
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINEコールは、電話番号を掲載していなくてもユーザーが通話ボタンから発信できる機能です。
通話形式は、音声通話・音声&ビデオ通話・店舗の電話番号に転送の3パターンから選べます。
分析
引用:LINE公式アカウント管理画面
LINE公式アカウントでは分析機能も無料で利用できます。
ダッシュボード形式のため一目で結果を確認できるほか、どのようなメッセージに対して応答が何回あったか、友だち追加してくれたユーザー属性を調べる、など細かく分析できる機能も揃っています。
LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの違い
基本的な機能が無料で利用できるLINE公式アカウントには、「ライトプラン」「スタンダードプラン」という有料プランもあります。
それぞれの料金プランは以下の通りです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通/月 | 15,000通/月 | 45,000通/月 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円/通 | ~3円/通 |
無料プランと有料プランでは配信可能メッセージ数が異なる
LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの差は「無料で送れるメッセージの数」と「追加メッセージにかかる料金」です。
メッセージ数に含まれるのは以下の3種類のメッセージです。
・メッセージ配信
・ステップ配信
・Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」
また、以下のメッセージは無料メッセージ数にカウントされません。
・あいさつメッセージ
・LINEチャットでの送受信
・応答メッセージ/AI応答メッセージ
・Messaging APIの「Reply API」
LINE公式アカウントの活用事例3選
この章では、LINE公式アカウントの活用事例をご紹介します。
LINE公式アカウントの活用事例1|株式会社SABON Japan
ボディケア、ヘアケアアイテムなどを展開し人気を集める株式会社SABON Japanでは、LINEを「CRMの要」とし、ユーザーの会員情報とそれぞれの個人LINEアカウントを連動させたOne to Oneコミュニケーションに注力しています。
会員情報とLINEアカウントを連携したユーザー(仮会員)に対し購買履歴を元にしたメッセージをセグメント配信したところ、LINE公式アカウント経由の売上はメール経由の約5倍、ROAS(費用対効果)は約1,000%にアップしました。
現在ではEC全体の売上のうち、LINE経由が約30%を占めています。
LINE公式アカウントの活用事例2|エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社
引用:www.cmoa.jp
国内でも最大級の利用者数を誇る電子書籍配信サービス「コミックシーモア」運営会社であるエヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社。
ユーザーとのコミュニケーションを強化し、コミックシーモアのファンを増やすためにLINEでのマーケティングに力を入れています。エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社では、高LTVユーザーや初課金ユーザーのデータをもとにターゲティングを行いLINE広告を配信しました。
LINE公式アカウントのメッセージ配信機能以外にも、リッチメニューからユーザーをコミックシーモアのサイトに誘導できるようにするなど、最大限に機能を活用させています。
LINE広告で獲得したユーザー1人あたりの売上金額は、他のSNS広告より平均1.2倍を記録しており、コミックシーモアの流入数の10%以上がLINE公式アカウントのリッチメニュー経由という結果を収めています。
LINE公式アカウントの活用事例3|株式会社アトム
中部や東北、北関東を中心に飲食店やカラオケ店を展開する株式会社アトムでは、2015年からLINE公式アカウントの運用を始めています。コロナ禍で店舗への予約数が激減する中、新規顧客の獲得のための新たな施策としてLINE公式アカウントの「LINEで予約」機能を活用しました。
結果、他媒体での予約数を減らすことなく、LINE経由の予約を上積みする形で予約数のアップにつながりました。
さらに「LINEで予約」の利便性の高さから、若い世代だけでなくシニア層の集客にも成功しています。
LINE公式アカウントを無料で運用する4つのポイント
LINE公式アカウントの運用にあたっては押さえておくべきポイントがあります。
この章では4つのポイントについて順番に解説します。
LINE公式アカウント運用のポイント1|まずは友達を増やす
LINE公式アカウントの運用を成功させるためには、まずはユーザーに友だちになってもらわなければなりません。
ユーザーが思わず「友だち追加したい!」と思ってくれるような施策を行い、友だちを集めましょう。
友だちを募集する際は、店頭にPOPを置く、SNSでの宣伝、ECサイトにバナーを貼るなどの方法があります。
友だち追加を促す施策としては、友だち追加の特典としてクーポンの配布や友だち限定のセール情報の発信などがおすすめです。
LINE公式アカウント運用のポイント2|有益な情報を発信する
せっかくユーザーが友だちになってくれても、有益な情報を届け続けなければ「必要のないアカウント」と判断されてしまいブロックにつながるおそれがあります。
友だちになってくれたユーザーはどのような年代・性別なのか、ユーザーが欲しがっている情報は何かをしっかりリサーチした上で有益な情報を発信しましょう。
メッセージ配信の際は、画像を用いて通常メッセージよりもインパクトを出して送信できる「リッチメッセージ」を活用することもおすすめです。
LINE公式アカウント運用のポイント3|配信数に注意する
LINE公式アカウントは、メッセージの配信数によって利用料金がかかる場合があります。
配信数によってはプランのグレードを上げた方がお得な場合もあるため、友だちが増えてきたら1ヶ月にどのくらいメッセージを送りいくらかかるのかを把握しておきましょう。また、何通もしつこくメッセージを配信してしまうのはブロックの原因にもなります。
配信量や配信タイミングは適切であるかもこまめにチェックしましょう。
LINE公式アカウント運用のポイント4|ブロック率を意識する
メッセージ配信数と合わせて注意したいのがブロック率です。
友だちが多くなるにつれてブロック数も増えていきますが、あまりにも高頻度でブロックされている場合はメッセージ内容や配信タイミングの見直しを行いましょう。
継続して友だち登録してもらえるよう、定期的にクーポンやセール情報の配信も行うと良いでしょう。
LINE公式アカウントを無料で作成した後はDMMチャットブーストforECがおすすめです!
ここまでLINE公式アカウントを無料で活用する方法について見ていきました。
LINE公式アカウントは、機能性に優れたツールでありながら、フリープランを選択すれば無料で活用することができます。顧客に対してメッセージを送ったり、自動応答機能を使ったとしても、料金がかかることはありません。(フリープランの無料メッセージは1,000通まで)
LINE公式アカウントの自動応答メッセージはとても有用で、無料とは思えないクオリティを誇っています。しかし、より幅広いシチュエーションに対応したい場合は、機能の追加や専用ツールの導入が望ましいでしょう。
DMMチャットブーストforECの場合は、臨機応変に対応が可能。現代の移り変わる消費者ニーズにしっかり焦点を当て、最適なマーケティング、そしてリッチな顧客体験を提供します。
LINE公式アカウントの運用で何かお困りのことがございましたら、「DMMチャットブーストfor店舗」の導入をご検討ください。
DMMチャットブーストではLINE公式アカウントの料金に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。