ECショップの種類やメリットとデメリットを解説

【ECショップとは?】ECサイトの種類・メリット・デメリット・必要な機能について解説

「ECショップって何?」
「ECショップにはどんな種類があるの?」
「ECショップを利用するメリットとデメリットは?」

近年、スマートフォンやインターネットの普及により、実店舗だけではなくECショップで商品を購入するユーザーが増えています。

ECショップ運営を検討している方の中には「そもそもECショップとは何なのか」と疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、そんな疑問に応えるべく、以下の項目ごとに詳しく解説していきます。

  • ECショップの概要
  • ECショップの種類
  • ECショップに必要な機能
  • ECショップのメリットデメリット
  • ECショップを始める人が知っておきたいツール

最後に、ECショップに導入するべきおすすめのツールも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

DMMチャットブーストではECサイトの種類や特徴に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

DMMチャットブーストforEC

ECショップとは?

そもそもECとは「Electronic Commerce」の略で、日本語訳すると電子商取引です。
つまり、ECショップとはインターネットで製品やサービスを販売している店舗のことを指します。
Amazonや楽天、オークションサイトもECショップと表します。

オンラインショップやECサイトなど、様々な呼び方が存在していますが、基本的には全てECショップと同様の意味合いです。
経済産業省が発表したECショップに関する調査では、2020年のEC市場全体の規模は19兆円を超えており、今後も高まっていくと試算されています。

ECショップの市場規模は、日本だけではなく世界規模で拡大していくと予想されています。
そのため、多くの企業・ブランドがECショップの構築をはじめており、自社商品やサービスを展開しています。
 

ECショップで売上を作る仕組み

ECショップで売上を作る仕組みは、以下の通りです。

  1. ECショップ構築して商品やサービスを展開する
  2. ECショップへ顧客を集客する
  3. 流入した顧客にECショップで展開している商品を購入してもらう

基本的には実店舗の消費行動と同様で、ECショップに流入した顧客が商品を購入してもらい、運営者に収益が入ってくる仕組みです。
ECショップは実店舗と違い、24時間365日運営ができるため、早朝・深夜でも顧客の好きなタイミングで商品を購入してもらえます。

しかし、顧客自体が自社ECショップに訪れてくれなければ、商品が売れることはありません。
そのため、顧客獲得が安定するまでは常に集客活動が必要なため、小規模サイトから始めることで、無駄なコストを抑えてECショップを展開できるでしょう。

 

DMMチャットブーストではECサイトの成功事例に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

ECショップの種類

ECショップには、大きく分けて以下4つの種類が存在します。

  • モール型EC
  • ASP型EC
  • SaaS型EC
  • 自作EC


ECショップの種類1|モール型EC

モール型ECとは、Amazonや楽天市場のように複数のECショップを一つに集めて出店する方法です。
ショッピングモールのような出店方式となるため、モール型ECと呼ばれています。

モール型ECサイトは、知名度があり、決済手段がすでに揃っているため、自社ECショップを参入させるだけで、ある程度の利益を獲得可能です。また、モール型EC自体もポイントサービスやキャンペーンなどで集客活動を行うため、集客にコストをかけなくても、顧客を獲得できます。

しかし、モール型ECに参入している多くのECショップが、運営元であるAmazonや楽天による集客活動で獲得した顧客です。顧客はブランド部分ではなく販売価格を重視する傾向にあるため、価格競争が発生しやすいと言えるでしょう。

さらに、顧客が購入した金額から手数料が引かれるため、出品商品数と売上が高くなればなるほど、獲得利益が目減りしてしまいます。
自社で広告に力を入れられない場合は、まずはモール型ECに参入して、ECショップの運営を学ぶと良いでしょう。

ECショップの種類2|ASP型EC 

ASP型とは「Application Service Provider」の略。
ASP型ECとは、インターネットで提供されているECプラットフォームのことで、ショップ運営者はASPが提供するショッピングカートの仕組みをレンタルして、ECショップの構築・運営を行うことができます。

無料で利用できるBASEやSTORES、有料サービスのShopifyやMakeShopは、ASP型ECです。
ECショップのベースが既にできており、サーバーの開設やソフトウェアのインストールが必要ないため、モール型と比べると難易度は上がるものの、自社ECショップよりも、費用と構築コストを抑えられます。

また、クラウド上ですぐに利用できるため、Web開発やECショップ構築に関する知識がなくとも運営が可能です。しかし、ECショップに追加できる機能やデザインは限られているため、カスタマイズ性は低いです。

追加料金を支払えば新たなデザインを選べるケースもありますが、自社ECショップに比べると少ないと言えるでしょう。
そのため、ECショップの規模が大きくなると運営面に窮屈さを感じるケースが多いです。

ECショップの種類3|SaaS型EC

SaaS型ECとは、クラウド上にあるECショップのベースを利用して構築・運営を行う方式です。futureshopやecbeingが、SaaS型ECの一部となります。SaaS型ECもASP型と同様、常に新しい機能を利用可能です。

ASP型ECとSaaS型ECにユーザー側から見た大きな違いは実は存在しません。一般的には、1顧客に対して1つのサーバー環境を提供しているシングルテナント形式でサービスが提供されているのがASP型、1つのサーバー環境で複数の顧客のサービスを提供しているマルチテナント形式なのがSaaS型と呼ばれているようです。

実際に利用する際は、SaaS型かASP型かはあまり気にせずに、自社の提供したいデザインや購入経路の設計ができるかなど、デザインや機能面でサービスを比較するとよいでしょう。

ECショップの種類4|自作EC(フルスクラッチ)

自作ECとは、ECショップに必要な機能やインターネットインフラを構築して運用する方法で、フルスクラッチとも呼ばれています。
ゼロからECショップを構築できるため、機能やデザインの成約が存在しておらず、自由に構築できる点が特徴です。

しかし、ECショップ構築には莫大な時間と費用・人的コストがかかるため、中小規模のECショップ構築には向いていません。
取扱商品数や売上が高くなった場合は、自作ECの構築も視野に入れておくと良いでしょう。

 

ECショップ構築に必要な機能

ECショップ構築に必要な機能は、以下の通りです。

  • ショッピングカート
  • 決済サービス
  • セキュリティ
  • 受注管理システム
  • 集客サービス


ECショップに必要な機能①ショッピングカート

ショッピングカートとは、ECショップ上で「カートに商品を入れる」機能です。ショッピングカート機能がなくとも商品の販売は可能ですが、複数商品の購入に繋げられないため、ECショップ構築においては、必要な機能と言えるでしょう。

しかし、顧客がECショップ上でショッピングカートに遷移する場所がわからない・使いづらいと感じてしまうと、上手く商品購入へ繋げられない可能性があります。良質な顧客体験をを提供するためにも、ショッピングカートの使いやすさは非常に重要です。
 

ECショップに必要な機能②決済サービス

ECショップで顧客に商品を購入してもらうためには、決済サービスを導入する必要があります。
また、できるだけ複数の決済サービスを導入するようにしましょう。

例えば、対応しているクレジットカード会社数や電子決済の種類を積極的に増やすことで、顧客は自由に決済方法を選べるようになります。顧客満足度を高めることはもちろん、決済手段が原因となって購買が中断される可能性を低くできます。

しかし、運営開始当初に複数の決済サービスを導入しすぎると、導入コストが嵩み、資金繰りが苦しくなる可能性があるため、注意が必要でしょう。

ECショップに必要な機能③セキュリティ

ECショップを構築する際は、十分なセキュリティ対策が必要です。顧客が使いやすいECショップを提供できていても、顧客情報が漏洩してしまうと、一気に信頼を失ってしまいます。

SSLやハッキング防止などのセキュリティ対策を行い、顧客情報が抜き取られないように対策をしておきましょう。また、セキュリティ対策は定期的に見直し、アップグレードしていく必要があります。
 

ECショップに必要な機能④受注管理システム

受注管理システムとは、仕入れた商品の個数・在庫を管理するシステムです。また、顧客が購入した商品の発送や金額の確認、キャンセル時の対応をサポートしてくれる機能も搭載されています。
円滑に顧客対応を提供するためには、受注管理システムの活用が必要になりますので、必ず導入しておきましょう。

 

ECショップに必要な機能⑤集客サービス

ECショップは、顧客が商品を購入してくれなければ収益を獲得できません。実店舗であれば興味を持った顧客が来店してくれる可能性がありますが、ECショップはインターネット上に構築されているため、集客活動が必要不可欠です。

コンテンツマーケティングや広告出稿も重要ですが、独自の集客サービスを導入することで、安定した顧客獲得を実現できるでしょう。

ECショップのメリット

ECショップのメリットは、大きく以下の3つです。

  • 場所と時間に左右されない
  • 実店舗よりもコストを抑えて運営できる
  • 集客施策を展開しやすい


ECショップのメリット①場所と時間に左右されない

ECショップの運営は、場所と時間に左右されることはありません。実店舗であれば、希望の土地で出店できない場合や営業時間の関係があるため、場所と時間のバランスを取る必要があります。

しかし、ECショップはインターネットにつながっている状況であれば、顧客はいつでもショップに流入可能です。インターネットに立地やキャパシティは関係ないため、集客力を高めることで、売上を伸ばし続けることもできるでしょう。
 

ECショップのメリット②実店舗よりもコストを抑えて運営できる

ECショップは、実店舗よりも運営コストを抑えて運営できます。実店舗の場合は、店舗の家賃・水道光熱費が運営のベース費用として発生しますが、ECショップには存在しません。

また、個人でECショップを運営する場合は人件費も必要ありません。企業の場合でも実店舗より少ない人員で運営でき、初期費用やランニングコストも抑えられます。
 

ECショップのメリット③集客施策を展開しやすい

ECショップでは、独自のキャンペーンを実施したり、クーポンを発行したりできるため、集客施策を展開しやすいです。実店舗の場合、紙媒体のクーポン発行にコストと時間がかかるため、施策展開まで一定の時間が必要でしょう。

しかし、ECショップには定期購入機能やクーポン発行・セール価格への変更をコストと時間をかけずに対応できます。多くのECショップ構築サービスの中に、前述した機能が搭載されています。そのため、集客に関する知識がない場合でも、機能を活用すれば売上アップが期待できるでしょう。

ECショップのデメリット

ECショップのデメリットは、大きく以下の4つです。

  • ECショップ運営のノウハウが必要
  • 価格競争が起こりやすい
  • 集客が難しい
  • 顧客との接点を作りづらい


ECショップのデメリット①ECショップ運営のノウハウが必要

ECショップを運営していくためには、最低限の運営に関するノウハウが必要です。ASP型ECを利用する場合、ページの変更を行うためにHTMLやcssによるコーディングなどの技術や出品する商品の撮影・画像加工が求められます。

全くECショップ運営に関するノウハウがないままビジネスを始めてしまうと、無駄なコストと時間を支払うことになります。運営に関する知識がない場合は、まずはモール型ECに数点商品を出品して運営ノウハウをためたり、コンサルティングサービスを利用してプロに相談するなどの対応をとりましょう。
 

ECショップのデメリット②価格競争が起こりやすい

近年、ECショップは急速に増えているため、新たにショップを展開する場合は同じ商品を取り扱うサービスが複数存在していると認識しておきましょう。また、顧客はできるだけ価格を抑えて目当ての商品を購入したいと考えるため、インターネットで商品名を検索して、最も安いECショップで商品を購入する傾向にあります。

そのため、競合ECショップ同士で取扱商品が被っている場合は、価格競争が起こりやすいです。

価格を下げれば下げるほど、得られる利益が目減りしてしまうため、デメリットと言えるでしょう。
特にモール型ECショップに参入している場合、価格競争に巻き込まれる可能性が高いです。
 

ECショップのデメリット③集客が難しい

知名度がある企業やブランドがECショップを始める場合は、すぐに顧客を集客できますが、知名度がないと集客施策を展開しなければ顧客は集められません。

ECショップ運営当初は新規顧客獲得のために、複数媒体でショップオープンの告知を行い、Web広告の出稿が必要でしょう。また、並行してリード顧客獲得のため、コンテンツマーケティングやキャンペーン施策考案も求められます。

特に規模が小さいショップやブランドは、集客安定までに一定の期間と施策展開が必要です。
そのため、ECショップ運営や集客ノウハウがなければ、継続して売上を獲得できないでしょう。
 

ECショップのデメリット④顧客との接点を作りづらい

ECショップは実店舗で接客を行うわけではないため、顧客との接点が作りづらいです。顧客と直接コミュニケーションを取ることで、販売している商品の良さや特徴を伝えられますが、ECショップの場合は、口コミと写真・動画で判断してもらうしかありません。

また、顧客は実際に長身を手にとって購入しているわけではないため、商品到着後に顧客が考えていたイメージと異なる場合は、顧客満足度の低下が予想されます。

そのため、出品商品の画像点数を増やし、返品対応を充実させる必要があります。できる限り顧客とコミュニケーションを取ることで、顧客満足度を高められるでしょう。

ECショップを始める人が知っておきたいツール3選

続いては、ECショップを始める人が知っておきたい以下3つのツールを紹介します。

  • Shopify
  • LINE公式アカウント
  • DMMチャットブースト


ECショップ制作ツール1|Shopify


引用:shopify.jp

Shopifyとは、世界170カ国以上で利用されているECショップ開発・運営プラットフォームです。月額料金を支払いECショップを構築するサブスクリプション方式を採用しているため誰でも手軽にECショップを開設できます。

また、Shopifyのアカウントを作成した後は、管理画面の設定だけでECショップを開設できるため、Webに関する知識は必要ありません。さらに、100種類以上のデザインやShopifyブログなど、集客に必要な機能が搭載されています。

他のサービスとも連携できるため、ECショップ運営を始める際におすすめのプラットフォームと言えるでしょう。

 

ECショップ制作ツール2|LINE公式アカウント


引用:linebiz.com

LINE公式アカウントとは、コミュニケーションアプリLINEで企業や店舗専用のアカウントを作成し、友だちに情報を伝えられるサービスです。また、友だちにメッセージを配信することで、ECショップへ集客したり商品購入に繋げられます。

LINE公式アカウントで送付したメッセージは、スマートフォンのプッシュ通知で友だちに知らされるため、従来のメルマガよりも高い開封率が期待できます。リッチメニュー機能を活用すれば、実店舗への予約やクーポンの発行が可能です。

さらに、複数のサービスと連携させることで、搭載されている機能を拡張して、集客活動ができるでしょう。アカウントの作成は無料のため、興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。 

 

ECショップ制作ツール3|DMMチャットブースト

DMMチャットブーストとは、今まで紹介してきたshopifyとLINE公式アカウントの2つを連携させて、機能の拡張・顧客管理を行うマーケティングツールです。LINE公式アカウントと連携することで、自動会話botが自動で顧客対応を行なってくれたり、ECショップで販売している商品の検索・提案・販売が可能です。

また、販売した商品の配送状況確認やセール時期や季節に合わせて、LINE公式アカウントが自動で販売促進のメッセージを送信します。良質な顧客体験を提供することで、新規顧客の獲得からリピーター獲得まで対応しているため、効率的に売上増加が期待できるでしょう。


さらに、顧客対応など人が対応していた部分を任せるため、人件費を削減し、売上の最大化が可能です。
導入から14日間は無料でサービスを利用できますので、興味がある方はぜひ導入してみてください。 

 

ECショップに最適なサービスを選択して集客を始めよう!

ECショップの概要や種類、メリット・デメリットについて、ご理解いただけたでしょうか。EC市場は年々拡大しており、個人でECショップを開設するケースも増えています。

また、場所や時間に関係なく出店でき、家賃や人件費などのコストを抑えて運営できます。ECショップと外部サービスを連携させることで、運営コストの削減や集客力の向上も期待できます。

中でも、DMMチャットブーストと連携することで、商品販売や配送状況の確認、顧客情報の紐付けも可能です。また、自動会話botが友だちに対して、自動接客を提供してくれるため、顧客対応コストを削減し、売上を最大化できます。

初めての方でもすぐに連携が可能となり、LINE上で顧客情報も一元管理できます。
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DMMチャットブーストではEC事業に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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