【中国では1日430億の売上!?】現役ライブコマーサーが語るライブコマースの将来性|BOOST TIMES!#19

【中国では1日430億の売上!?】現役ライブコマーサーが語るライブコマースの将来性|BOOST TIMES!#19

上田:皆さんこんにちは、この番組はDMMチャットブーストを利用していただいている会社に訪れた「ブーストタイム」に着目し、会社がどう困難を乗り切ってきたかを紐解いていく番組です。

上田芹莉

上田:本日のゲストは株式会社Cellest代表の佐々木さんと、取締役の熊田さんです。よろしくお願いします。

佐々木:よろしくお願いします。

熊田:よろしくお願いします。

上田:最初に簡単に会社の紹介をお願いします。

Cellest
佐々木:2017年より、ライブコマース業界に参入し、現在国内最大級のライブコマース販売事業「ぞうねこチャンネル」を運営しています。また、ライブコマーサーの育成やサポート、ライブ配信のプランニングなど、ライブコマース事業の新規立ち上げに取り組む企業様のコンサルティング業務も行なっております。2023年からは新たにライブコマースのプラットフォーム事業にも事業領域を拡大し、さらなる成長を目指しております。

ぞうねこちゃんねるについて

上田:ありがとうございます。それでは最初に、「ぞうねこチャンネル」のことについてお聞きしたいんですが、ぞうねこチャンネルとはどういったものなのでしょうか。

佐々木:はい、ぞうねこチャンネルは2017年よりライブコマース事業に参入しておりまして、日本トップクラスの販売実績を誇るライブコマースのチャンネル名になります。簡単に言うと、ジャパネットたかたさんのような形で、ライブ配信を通して商品をお客様に販売しております。取り扱い商材はアパレル、雑貨、コスメ、日用品などと幅広く取り扱っており、自社ブランドのぞうとねこの商品や国内外から仕入れた商品を販売しております。

熊田:ぞうねこチャンネルのコマーシャルでは、私がメインで活動しております

起業のきっかけと生い立ち

上田:次に、お二人の出会いについてお聞きしたいんですが、佐々木さんと熊田さんの最初の出会いはどういったものだったんでしょうか。

佐々木:はい、僕たちは大学の同級生になります。その当時から意気投合されたんです。熊田に初めて出会った時に、なんか社長になりたいっていうことをおっしゃってて、女性で当時18歳とかだったので、それがすごく珍しくて。僕自身も起業したいと思って大学に入ったので、その点であの意気投合しました。

上田:なるほど、もともと大学の同級生だったんですね。熊田さんは当時、どうして社長になりたいと思われていたんですか。

熊田:私の実家が今100年ほど続く自営業だったので、漠然と父の見ていて社長になりたいなっていうのを思っておりました。その中でもやっぱりいい時と悪い時があって、始めの方、自分が幼少期の頃は、父は交通費を削るためにランニングで会社に行ったりとかしていたのを見ていて、ある日から事業もうまくいってきて、毎日毎日多忙だった父が自分のゴルフの時間だったりとか海外旅行に行ってるのを見て、金銭的にも時間にも自由な父を見て、こうなりたいなって思うようになりました。

上田:これまでの熊田さんの環境がそう思われる要因となったんですね。

佐々木さんは、起業を元々目指されていたということですが、どうして起業を目指されていたんですか?

佐々木:幼少期から決められたこととかルールっていうのがすごい嫌いで、常に世の中に対してこうあるべきだみたいな考えを持っていて、それが社会人になっても変わらず仕事に対して非効率だなみたいなことをずっと思ってて、それだったら自分でやってみようと思って、20歳の時に独立を決めました。

上田:そこですぐに起業されたんではなくて、一旦同志社大学に入学されたんですよね。どうしてそれは大学に入学されたんですか?

佐々木:昔から学歴コンプレックスを持っていたので、これを機に大学に行ってみようと思いました。

上田:それまでは大学に行かなくてもこう高卒で働いて社長になれるとか、そういった思いがあったんですか?

佐々木:はい、そうです。18歳、19歳の時に高卒で一旦就職したんですけど、みんなが4年間大学に行ってる間になんか4年間の間に社長になれるんじゃないかな、みたいな軽い考えを持っておりました。

上田:それでもやはり学歴は大事だなと思って大学に行かれたんですよね。そこで、同志社大学を選択された理由とかってあったりするんですか?

佐々木:自分が元々大学に行ってなくて、割と勉強はできる方だったのに大学に行かなかったんです。なので、大学を1年間で1年間の勉強で大学に行こうと思ったので、国立だと7教科ぐらいある、私立だと3教科なので、この私立っていうところをまず選択して、関西の中で一番賢い私立っていうのを調べたら同志社大学というのが出てきたので、そこを選択しました。

上田:それで1年間の勉強でさらっと入れてしまうの、本当にすごいと思います。実際に大学に入ってみて、何か変わったことなどありましたか?

佐々木:大学に入って変わったことは、今まで高卒っていう最終学歴が大卒、しかも同志社大学卒っていうのになったので、すごい周りから賢いねみたいなことを言われるようになりました。確かに学歴って分かりやすい指標になりますもんね。

上田:今の時代、若くして起業したいという方が多いんじゃないかなと思うんですが、佐々木さんや熊田さんからそういった方たちにアドバイスなどあればお伺いしたいです。佐々木さんからどうぞ。

佐々木:まず、若者ですよね。もし今明確に何かこれだ、みたいなものがあれば、すぐに起業してもいいと思います。すぐにチャレンジしてみた方がいいと思って。でも、ただ何かこれっていうものがなくて、漠然と起業したいなっていうのであれば、一旦いい大学に行って、たくさん友達を作って、たくさん遊ぶと、そして良い企業に入って、たくさん勉強してそこから何かやりたいことを見つけるっていうのがいいのかなと思います。

上田:熊田さんはどう思われますか?

熊田:私からのアドバイスなんですけれども、何事もどんな形であれ諦めないこと、続けることが大事だなって心から思ってます。少しの辛いことだったりとか、困難で何かをやめてしまったりしたら、絶対成功はしないと思うんです。途中で挫折してしまった自分になってしまうんですけれども、何かをどんな形であれ続けることで何者でもなかった私でも何者かになれる時が来るんだなっていうのを自分が今事業していてすごく感じるところです。


熊田:途中で挫折してしまった自分になってしまうんですけれども、何かをどんな形であれ続けることで何者でもなかった私でも何者かになれる時が来るんだなっていうのを自分が今事業をしていてすごく感じるところです。

ちょっと私の体験談にはなるんですけれども、2017年ぐらいにライブコマースを始めて流行るんじゃないかって言われながら、流行ると言われていた2020年も全く流行っておらず途中で挫折しそうになったりとかもしてるし、したんですけれども、自分がやってきたことを信じて続けできたからこそ、今2023年になってこんなメディアにも取り上げていただけて、いろんな企業様からお声かけをいただいたりとかして、やっぱり続けて良かったし、私も何も取り柄がなかった人間でしたが、こう続けてきたからこそ、今ライブコマースとして世に出れるタイミングが私にも降ってきて、すごい続けて良かったなって、諦めなくてよかったなってのは本当に思ってるので、何かチャレンジする方には諦めないでほしいなっていうのをすごく思ってます。

上田:やはりコツコツするということは大事なことなんですね。

佐々木さんは大学受験をそこで経験されたということですが、やはりビジネスにおいていわゆる大学受験の経験といったものは成功の要因になり得たりするんですか?

佐々木:大学受験って、例えば1年間勉強するとすればスケジュールを立てなきゃいけないんです。例えば私学に行こうと思うと3教科、英語と国語と何かがあると、この3教科を1年間の間で勉強すると、これは逆算したスケジュールを立てるって言うところで、まず一つビジネスに役立ちます。もう一つがすごいやっぱり毎日毎日勉強するの辛いんですよ。これがなんか結果に結果にコミットする力であったり、継続する力であったりとかそういったところが養われると思います。

上田:確かにそう考えると受験勉強と働き方って共通するところが多そうですよね。

こういった学歴の話が出てくると、中卒の社長もいますよねとか、学歴があまり高くない方もいらっしゃいますよねという話が出てくることがあると思うんですが、そのあたりについてはどう思われていますか?

佐々木:すごく多いんですが、中卒なのに社長ってついたりとか、なのにって作っていうことはつまり珍しいっていうことで確かにいるんですよ。実際にこう、中卒だけど天才の人とか、学歴がないけどすごいすごい社長さんとかっているんですが、ごく一部になります。一般的には学歴を持ってた方が得するっていうのは間違いない事実。僕も例えば、東大生ですとか言われたり、阪大生ですとか、京大生ですとか言われると、あ、この人賢いなって無条件に思ってしまうなので、そういった部分で得はするんじゃないかなと。

上田:確かに一般的にわかりやすい指標ですもんね。それでは改めて、ぞうねこチャンネルのお話に戻っていきたいんですが、そもそもライブコマースはどうして始められたんですか?

佐々木:大学生の時に熊田と出会ったんですが、熊田が出会った時に社長になりたいっていうお話をしていて、好きなこと何っていうのを聞いたら、服が好きだと。とにかく服が好きだっていう話をしてて、家にたくさん服があるとこういう話をされてたんです。だから僕がなんか服売ってみたら、メルカリとかでいいから、1円でもいいから、とりあえず売り上げを作ってみることを、なんか社長の第一歩としてやってみたら、というアドバイスをしました。それでメルカリで私物を売り出したんですよね。

そうこうしてるうちにメルカリさんがライブコマースの機能を2017年に実装したんです。それに熊田が気づいて、メルカリでライブコマースを始めたと。そうしたら飛ぶように商品が売れたんです。なんだ、このライブコマースっていうビジネスと思って、実際に調べてみると、中国とか韓国ではめちゃくちゃ流行ってるっていうのを知って、そこから実際に中国と韓国に現地に視察に行って、そのライブコマースの現場っていうのを目の当たりにして、すっごい目の前で飛ぶように商品が売れていって、なんか中国で売る人1日に最大430億とか売る人がいるそうで、なんか、そういうのを見た、これは絶対日本でも流行るなっていうのを実際に肌で感じて始めた、ってのがきっかけになります。

上田:そうだったんですね。実際にそこで熊田さんはライブコマーシャとして始められたと思うんですが、実際に知った時や体験してみた時ってどう思われましたか?

熊田:本当に、ある日突然そのライブのボタンを見つけて見てみたら、衝撃的な事実がありまして、そこには芸能人ではない一般の方がライブ配信をされていて、そこで商品が売り買いされていました。それを見た時に、それだったら私でもできるな、って思って見つけたその日に、何も準備せずに自分の持っているスマホ1台でライブをつけました。初めてライブをつけた時に、お客様が目の前で商品欲しいとか買いたいって言ってくださって、商品が売れていって、もうすごくすごく嬉しくって、一般人の私を、「かなちゃん、かなちゃん」って呼んでくれるお客様がライブを見てくれていることにすごい嬉しさを感じたのを今でも覚えてます。

先ほど、佐々木が視察に行っていた話をしていたと思うんですけれども、私も中国に行った時に、日本では全く誰も知らなかったライブコマースっていうのが、中国ではもうその時から実装されていて、そこにも将来性を感じて、絶対に日本でも流行ると信じて、今6年間やっています。本当に、そこでライブコマースとの運命的な出会いだったんですね。

ライブコマース・ライブコマーサーについて

上田:ここまでぞうねこチャンネルについてのお話を伺ってきましたが、次はCellestについて質問していきたいと思います。大学卒業後に、佐々木さんと熊田さんとで、ライブコマース事業を展開するCellestを設立されたと思うんですが、ライブコマースは日本ではまだあまり馴染みがない言葉だと思うので、改めてライブコマースやライブコマーサーとは何なのかを教えていただきたいです。

佐々木:ライブコマースというのは、ネットショッピングとライブ配信っていうのを掛け合わせた言葉になります。ライブ配信を見ながら視聴者と双方にコミュニケーションとって、そこで商品の紹介であったり商品の販売を行います。見てる視聴者はそのまま見てる動画から見てるライブ配信から商品を買うことができます。これがライブコマースになります。この配信している人のことをライブコマーサーと呼びます。

上田:なるほど、そういった世界なんですね。お二人的には、ライブコマースの魅力はどこにあると思われますか?

佐々木:僕はまず一つ目は、ECサイトとかだと画像とか文章だけで商品を判断しなきゃいけないと思うんですけど、これがライブコマースだと、文章や画像だけでわからないようなところをより詳しく知れることができるというのが一つ目です。2つ目が、双方にコミュニケーション取れるっていうところがすごく良くて、ECサイトだと何か質問したくても聞けないっていうのがあるんですけど、リアルタイム上で何かコメント気になったことをコメントする。例えば、その服もうちょっと近くで見せてとか、その服どんな服にありますかとか、なんかそういったことを聞いて、それをリアルタイムで配信者が返してくれる。これによって買い物での不安とかを取り除いて、安心して買い物ができるというのが良い点になります。

上田:なるほど、こういう体験を買うみたいな側面もあるんですね。熊田さんはどうお考えですか?

熊田:私は、ライブコマースの魅力として、商品をただ買い物するだけではなくて、見ている人をご購入いただいた方の人生そのものを明るくするような存在なんじゃないかな、っていうのをすごく感じてます。ライブ配信なので、エンターテインメントの要素もすごくあって、私も毎日見てる人がどれだけ私のライブを見て笑ってくれてるんだろう、楽しんでくれてるんだろうっていうのをすごく考えて、ライブ配信を毎日していて、お客様も毎日毎日「かなちゃんのライブが見たいな」とか、「買い物に行くのが億劫だったけど、私のライブを見て買い物するとすごい楽しい」とか、人生においてこの時間が一番楽しんでいると、ライブコマースがなきゃもう考えられない、っていうお声本当にいただいていて、何の変哲もない人生だった人、人生だなって思っていた人の、毎日の楽しみになっているんだなっていうのをすごく感じております。

上田:皆さんに楽しみも届けられる、そういったものなんですね。すごく魅力的だなと思いました。次に、プレイヤー目線のお話を伺いたいんですが、ライブコマーサーに向いている人の特徴など、あったりするんでしょうか?

佐々木:ライブコマーサーに向いてる人の特徴で言うと、大きく3つあって。1つ目は明るいっていうこと。明るくてよく笑うとか、なんかそういった見てて楽しいなって思える人ってのは、まず一つ目になります。2つ目が営業が得意な人。何か人にものを進めるのが得意な人。例えば、この服良かったよとか、この店おいしいから食べに行きなよとか、勧めてくる友達っていると思うんですけど、こういった人っていうのは向いてると思います。そして、3つ目が何か専門的な知識を持っている人。例えば、服とかコスメとか、そういったものにすごく詳しいっていう人は、すごい向いてると思います。

上田:なるほど。熊田さんは、この辺りの要素をうまく抑えられていたんですね

熊田:自分でも少しそうだなと思うんですけれども、1点目は学生の頃に新聞の営業のアルバイトをしてまして、そのところ。その時もトップ営業マンとして頑張っていたことで、2点目は、何の取り柄もなかった私がおしゃれをすることで、他人から褒められたことがすごく嬉しくて、ファッションを通しておしゃれをすることで、何の変哲もなかった私の人生が本当に楽しくなって、おしゃれをすることの重要性とかをすごく理解している、ってところも、商品の良さをお客様に伝えられる重要なポイントかなと思ってます。そして、最後になんですけれども、よく笑ったりとか、笑顔でリアクションというのをよく言われるんです。ですけど、それは元からなのかなっていうところがあります。配信をするにあたっては、こう笑顔の作り方だったりとか、常に笑っていられるような形、人から見られて楽しく見えるように心がけていて、真顔の時でもちょっとこう口角が上がるように、いつも心がけてます。そういったご経験もあって、本当にぴったりだったんですね。

上田:こういった向いている人の特徴があると思うんですけど、その中でもライブコマーサーとしてトップを走る人の特徴とかって、あったりしますか?

佐々木:いわゆるカリスマと呼ばれる人って3つの要素があると言われてて、一つ目は外見と専門性。2つ目がギャップと意外性、そして3つ目が共感性と言われていて、一つ目の外見・専門性っていうところは、外見というのはつまり見た目がいい、めちゃくちゃ可愛い、めちゃくちゃかっこいいとか、そういった感じです。そして、専門性ってのは、先ほどお伝えした、服がすごい好きで詳しいとか、コスメにすごい詳しいとか、こういったところになります。2つ目なんですけど、意外性・ギャップっていうのがあって、例えばめちゃくちゃ怖そうなのに実は優しいとか、逆も然りなんですけど、めちゃくちゃ静かそうなのに、めちゃくちゃ毒舌だとか、こういった人って見てて面白いので、人気がすごい出るっていう。そして、3つ目が共感性というところで、例えば自分の仕事に対する強い思いであったりとか、人生観そのものが人とちょっと変わっていて、「私はこういう考えを持ってるんだよ」というのがあると、それに共感した人っていうのは、その人のすごいファンになりやすいというのがあります。

上田:そういったことが、ライブコマーサーとしてトップになるには重要なんですね。

プラットフォームについて

上田:では次に、プラットフォームについてのお話を聞いていきたいんですが、会社設立あたりでちょうどメルカリのライブコマース機能がなくなってしまったんですよね。そのあたりは、メルカリのライブコマース機能がなくなってどうしようと思われましたか、どうしようと思ったか、その後Instagramに移行されたんですか?

佐々木:そうですね。あの、メルカリの配信がなくなって一旦絶望しました。まず、いきなり仕事がなくなったんで、一旦は絶望して、明日からどうしよう、みたいなでまず思ったんですよ。で、メルカリさんのようなプラットフォーム、要はライブコマースができるプラットフォームで他になかったんで、どうしようって考えた時に、そういやInstagramってなんかライブ配信機能あったら、Instagramのライブ配信機能を使って、手作り型のライブコマースというか、そういったものをしていました。そこでInstagramでもライブ配信をされていたということですが、メルカリのライブ配信とInstagramのライブ配信で、どういった違いがあったんでしょうか?

佐々木:先ほど、手作り方といったんですが、Instagram自体はライブコマースのプラットフォームではないんです。ただ、ライブ配信の機能がついているだけなんですよ。なので、ライブ配信で商品を紹介すると、どこで買ってもらうか、っていうのが決めなきゃいけない。メルカリさんだと、ライブ配信をしてその場で、動画を見ながら商品を買ってもらえるんです。ただ、インスタライブでは、動画配信機能・ライブ配信機能しかついていないので、別にECサイトっていうのを作って、配信で説明したものを、こちらのECサイトで買ってください、みたいな説明をして、わざわざこうECサイトに遷移させて買ってもらうということになります。

上田:なるほど、Instagramだと購入までに手間がかかってしまうんですね。今後、個人でもライブコマースに参入してくる人は増えてくると思うんですが、今ライバーで活躍されている人たちがこの業界に入ってくる可能性は高いんでしょうか?

佐々木:すごく高いと思います。インフルエンサーって言われる方、つまりTikTokerやYouTuberとか、インスタグラマーと言われるこのインフルエンサーってのがまず一つ大きな集団になります。そして、今おっしゃったライバーっていうのが2つ目の大きな集団になります。そして3つ目が以前のYouTubeのように素人の方がすごい今有名になったと思うんですけど、この3つが大きくなると思います。

上田:その層の中での競争になってくるんですね。

佐々木:そう感じております。その中でも特に、この人たちが有利とか、あったりしますか? この人がいる、例えば話すのが得意なのはライバーをしている方が得意だと思います。逆に、インスタグラマーさんとかっていうのは作るのが得意なので、リアルの世界はあまり得意じゃない。ただ、専門的な知識っていうのはすごい持ってるので、あの、似たり寄ったりかなと。あと、参入のその下克上チームみたいなのは、勢いは多分すごいあって、なのでガッツで勝てるかなって、それぞれ良さがあるかなと思ってます。すごい様々なものに強みとか弱みがあったりするんですね。

IPOについて

上田:Cellestさんは今後上場も考えているとのことで、ここからはIPOに向けてのお話を伺っていきたいと思います。IPOに向けて、今会社ではどのようなことを取り組まれているのでしょうか。

佐々木:大きくIPOに3つの条件があります。1つ目がビジネスモデルと言われるもの。そして2つ目がガバナンスと言われるもの。そして3つ目がコンプライアンスと言われるようなものになります。ビジネスモデルというと、例えば将来性があるとか、成長性があるとか、こういったところになるので、今現在熊田がライブコマーサーとして売っていて、どれだけ売り上げが上がっても、すごく属人的なんですよ。なので、この属人的なモデルを解消しなければいけなくて、なので今回あの、プラットフォームというところに挑戦をしているんです。一つ目がこちらになります。

2つ目なんですけど、ガバナンスというところで、安定性とか、再現性っていうところがすごく求められるんです。それこそ、どんだけ売り上げがいっても、1人が例えば交通事故である日なくなってしまったりすると、会社が潰れてしまって、それだと上場っていうのはできない。いつ何時、何があっても大丈夫なような体制を整えなきゃいけない。これがガバナンスというところになるんで、そういったところを意識しています。

そして、この最後のコンプライアンスなんですけど、これはもう悪いことはしないでおきましょうと、ちゃんとルールを守りましょうということで、企業としてあるべき、例えば労働基準法を守るとか、そういったものはきっちりするようにしております。

上田:そういった働き方改革みたいなようなこともされているんですね。開発されたプラットフォームについて、具体的なことをお伺いしていきたいんですが、このプラットフォームはどのようなことに気をつけて作られたものなのでしょうか。

佐々木:今、そもそもライブコマースプラットフォームって日本にまず存在しないんですよね。数社いくつか、まああるかもしれないんですけど、不十分なアプリになっていて、元々僕たちは今あるアプリを使っていたんですけど、このアプリがすごい使いにくかったんですよね。なので、こういった機能があったらいいのにな、みたいなのをすごく思っていて、なんでそういった自分たちが欲しい、必要であるなと思った機能っていうのを、プレイヤー目線から取り入れて、配信者にとっても、視聴者にとっても使いやすいようなアプリというのを目指しております。すごくユーザーニーズをとらえた、最強のプラットフォームですね。

上田:今後、ライブコマーサーさんが増えていく中で、様々な課題が出てくるんじゃないかなと思うんですが、そちらに関してはどうお考えですか?

佐々木:すごく難しいと思います。例えば、初めてライブコマースをするってなると、何から始めていいかわからないとか、どうやったら物が売れるんだろうって思うと思うんですよ。僕たちはライブコマースのコンサル事業、要はライブコマーサーをサポートしたりするというような事業をしているので、今後、プラットフォームができてライブコマースを始めようって思う人には、そういった導入支援みたいなことを考えております。

上田:それは、プラットフォーム面は佐々木さんたちがいれば安心ですね。こちらのプラットフォームは、メルカリなどと同じような設計になっているんでしょうか?

佐々木:はい、いわゆるモール型プラットフォーム、モール型ライブコマースプラットフォームと呼ばれるものになっております。

上田:やはり、物を売るとしては、モール型のプラットフォームが最適なんですか。

佐々木:それぞれメリットデメリットというのはあると思うんですけど、モール型だと、認知度、要は知名度のない人でも、他の人に見られる可能性があるので、一つ得になります。あとは、自分が例えばいつも見てる人じゃない人とがたくさんいるので、なんかそういった新しい出会いとかもあるので、視聴者にとっても面白いのかなと思います。

上田:逆にデメリットとかもあったりしますか。

佐々木:デメリットは、モール型なんで、独自の世界観を保てない、例えばエルメスさんとかがメルカリに入ることってないと思うんです。独自の自分のサイトを持っていて、そこには自分の世界観を持っているような、サイトづくりをすると思うんです。ただ、モールだとAmazonさんとか楽天さんのように、すでに決められた方に当て込むので、なんか独自の世界観点を保てないっていうのはあると思います。

日本でライブコマースが流行っていない理由

上田:なるほど、やはりメリットとデメリットといったものがあるんですね。中国などに比べて日本でライブコマースが浸透しきらない理由として、プラットフォームの観点以外にも原因はあるんでしょうか?



佐々木:僕は3つぐらいあるかなと思ってて、一つ目がスマホの普及率。中国って2013年のスマホの普及率が90%ぐらいあって、日本だと45%ぐらいだったんですよね。なので、2013年時点ですでに2倍の差がついていて、なのでまだまだスマホが普及してないことがまず一つ原因だと。

2つ目が電子決済、中国とか外国全般的なんですが、電子決済っていうのがすごく広く普及してるんです。日本だとまだまだ全然電子決済ってのは普及していなくて、確か2020年のデータで、日本が30%ぐらい普及率、中国が83%とかあったです。

その結果として、EC化率っていうのが、中国はどういった確定、これも2021年のデータで5倍ぐらいの差があって、日本だと8点何パーセント、8.7%ぐらい。中国だと50%ぐらい、ECってものを買う、っていうのが、いわゆるEC化率でも進んでいて、この辺りが原因だと思っています。

出典:日本のEC化率

出典:中国のEC化率

上田:なるほど、じゃあ解決していくのはもう時間の問題というような形ですかね。

佐々木:はい、そう信じてます。佐々木さんたちの話を聞くと、日本でのライブコマースの普及もそう遠くない未来なのかなと思えてきました。

DMMチャットブーストの導入

上田:一つ聞き忘れていたんですが、現在DMMチャットブースとご利用いただいているということですが、導入してみて何か変化などはありましたか。

佐々木:それこそライブコマースでだんだんこう、人気が出てきたな、みたいな時があったんですけど、その時にInstagramのアカウントが熊田故人のものとぞうねこチャンネルという公式のもの、そして公式ラインっていうのがあって、お客様がどこに問い合わせをしていいかわからないんで、公式LINEに連絡くれる人がいたり、公式のぞうねこチャンネルのInstagramにDMをくれる人がいたり、そして熊田故人のInstagramにDMをくれる人がいたりと3つ管理しなきゃいけなかったんです。

お客さんの連絡とかを返せない時期っていうのがあって、連絡漏れがあったりして問い合わせしたんですけど、返事がまだ来てませんと。そういったところでお客様の満足度ってのすごい下げてしまってた時期があって、これを改善するために何かいいツールってないかなって思ってたら、そうすると音声のサービスっていうのを知って、これを導入したところお客様の対応っていうのが一つ一元管理されるので、これでお客様の対応漏れとかがなくなって、満足度の向上にすごいつながりました。

上田:お問い合わせを一元化できたことがとても大きかったんですね。

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

佐々木:ありがとうございます。

上田:本日のゲストは株式会社Cellestの佐々木さんと熊田さんでした。ありがとうございました。

佐々木:ありがとうございました。

熊田:ありがとうございました。

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