ステップメールの基本知識とおすすめサービス

ステップメールとは?概要やおすすめサービス、活用のコツ

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1990年代から始まったメールマガジンをはじめとしたメールマーケティング当時と比べて、ブログやSNSなど情報発信の手段が増えた今でも、メールを活用している企業やブランドは数多く存在しています。

メールマーケティングの中でも、ステップメールはユーザーに効果的に情報を届けられるとして注目されている手法です。

ここでは、ステップメールの仕組みやメリットデメリットなどの基本知識から、おすすめのステップメール配信サービスまで丁寧に解説していきます。

DMMチャットブーストではメルマガ配信方法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

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ステップメールとはなにか

そもそも、ステップメールとは一体どのようなものなのでしょうか。

ステップメールはメールマーケティングの手法の1つ

ステップメールとは、販促方法としてメールを活用する「メールマーケティング」の手法の1つです。

「メールアドレスを登録した」「商品を購入した」などの何かしらのアクションを起点として、階段の段を一段ずつ昇っていくように、あらかじめ決めたスケジュールに従って段階的にユーザーに情報を届けていきます。


ステップメールの仕組み

ステップメールの仕組みはシンプルです。ステップメールは、あらかじめ設定したシナリオに沿ってユーザーにメールを配信する仕組みのことです。シナリオとは「どのようなユーザーに、いつ、どのような情報を届け、最終的にどのような行動を取ってほしいか」決めた設定データのこと。

例えば、商品を購入した直後にお礼のメールを送信することでシナリオが始まります。その後3日後、1週間後、1ヶ月後と時間を置いて段階的にメールを送信することで、ユーザーの必要なタイミングで必要な情報を届ける仕組みです。

シナリオの到達点として「商品やサービスのファンになってもらう」「商品を購入してもらう」など、ユーザーの行動を想定することもできます。

ステップメールと通常のメール配信の違い

メールマガジンなどの通常のメール配信もメールマーケティングの手法の一つですが、ステップメールとは大きな違いがあります。メールマガジンなどの配信の場合、配信登録されているメールアドレスに対して一斉に同じタイミングで同じ情報を発信することになります。

たとえば、ECサイトなどでメールアドレスを登録して商品を購入後、セール情報や新商品情報が定期的に届くことがあります。これがメールマガジンです。ユーザーに合わせてタイミングと情報の違うメールを送るステップメールとは仕組みが異なっています。

また、登録されているメールアドレスは、退会処理を行わない限りずっとメールマガジンが届くことになります。ステップメールはシナリオ終了までの短期間のみ配信が行われます。そのため、長くても半年~一年でメールの配信は終了になります。情報が必要なタイミングを逃さず、必要な情報を送るのがステップメールならではの特長です。

 

ステップメールを利用するメリットとデメリット

ステップメールを利用するメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

ステップメールのメリット3つ

ステップメールを利用するメリットは大きく3つあげられます。

  • メール開封率・クリック率が高い
  • 見込み顧客を育てることができる
  • ユーザーと接触する回数が増える


①メール開封率・クリック率が高い

ステップメールはユーザーの状態に合わせて、最適なタイミングで最適な情報を送ることができる方法です。そのため、ユーザーが必要としているかどうかに関わらずただ一斉に同じ情報を送る通常のメール配信よりも、メール開封率が高いと言われています。

欲しい情報を欲しいタイミングで届けることで、情報の記載されたリンクもクリック率をあげることができます。

②見込み顧客を育てることができる

まだ商品を購入していない、またはサービスを利用していないユーザーに対しても、ステップメールは有効です。資料のダウンロードや見積もりの実施など商品やサービスに興味があるユーザーに対して、購入の検討材料になる情報をステップメールで配信します。それにより、ユーザーは情報を吸収し見込み顧客へと育ってくれるのです。定期的に情報を送ることで興味関心を引き、購買意欲を高める効果も期待できます。

③ユーザーと接触する回数が増える

メール開封率が高く、段階的に情報を送るステップメールは、自然とユーザーとの接触回数が増えることに繋がります。接触回数が多いほどユーザーからの好感度もあがるため、企業やブランドへの好意や信頼に繋げることができるのです。

ステップメールのデメリット3つ

メリットの多いステップメールですが、デメリットも存在しています。

  • メールの作成・送信にコストがかかる
  • メールアドレスを収集しなければいけない
  • 個別対応に向かない


①メールの作成・送信にコストがかかる

ステップメールを配信するためには、「いつどのようなメールを送るのか」というシナリオを事前に作成しなければいけません。また、シナリオにあわせたメールの文面も作成が必要です。

メールマガジンなどの一斉配信はメーラーの機能でも行うことができますが、ステップメールは手動で配信するには大変な手間が掛かります。そのため専用のツールやサービスを利用することがほとんどです。

無料で利用できるツールやサービスもありますが、送信するメール数に制限もあるためたくさんのユーザーにステップメールを送信したいときには有料で利用しなければいけない場合がほとんどです。

メールを作成する時間のコスト、およびサービスを利用する費用のコストが掛かってしまうことはデメリットとしてあげられるポイントになります。

②メールアドレスを収集しなければいけない

SNSやブログなどと違い、ステップメールの情報はメールアドレスを登録してくれた人にだけ届けることができます。そのため、ステップメールを消費者に届けるためにはまずメールアドレスを収集する必要があります。

メールアドレスの収集は、実は容易ではありません。登録をすることでユーザーのメリットになる情報を渡すことができなければ、ユーザーからの登録には繋がらないからです。商品の購入や資料のダウンロードなど、メールアドレスを収集できるきっかけ作りが必要になります。


③個別対応に向かない

ステップメールはシナリオであらかじめ用意した内容を、決まったタイミングで送信する方法です。そのためシナリオの途中で問い合わせやトラブルが発生して個別対応が必要になった場合でも、ステップメールでは対応することができません

また、同じ商品を購入した人でも個別に異なる対応が必要な場合も、ステップメールでは対応が不可能と言えます。

 

ステップメールの活用例

メールマーケティングとしてのステップメールは、どのような場面で活用することができるのでしょうか。

具体的な例を3つ紹介します。

ステップメールの活用例1|商品購入者へのアフターフォロー

商品を購入したりサービスを利用したユーザーへ、段階的にアフターフォローを送ることができます。

継続利用を前提とした商品やサービスの場合、継続利用してもらうためにもステップメールを用いて定期的に情報を届けることは効果があります。

<例 商品購入をしたユーザーへのステップメール>
・商品購入直後:購入へのお礼メール
・購入から3日後:購入した商品の活用方法
・購入から5日後:購入した商品の継続利用のためのアドバイス
・購入から7日後:継続利用した結果得られる効果の紹介


ステップメールの活用例2|資料請求者へのサービス案内

資料請求を行ったユーザーに対するサービス案内にも、ステップメールは有効です。購入や利用の検討材料となる情報を繰り返し送ることで、購買意欲を高めて商談の糸口を得ることができます。

<例 資料をダウンロードしたユーザーへのステップメール>
・ダウンロード直後:ダウンロードのお礼メール
・ダウンロードから3日後:ダウンロードした資料のサービスにおけるメリットや情報案内
・ダウンロードから1週間後:ダウンロードした資料に関連するサービスやセミナー、イベント情報案内


ステップメールの活用例3|サービスや製品のメンテナンスの案内

サービスや製品を購入したユーザーへのメンテナンスの案内も、ステップメールなら段階的に情報を届けることができます。

メンテナンスが必要なタイミングで、メンテナンスの方法を送ったり、部品が消耗してきたタイミングで消耗部品の購入方法案内などを送ることができます。

ユーザーの手厚いフォローは、サービスや製品へのファンになってもらうだけではなく、正しく製品を利用してもらうことにも繋がります。

<例 サービスや製品を購入したユーザーへのステップメール>
・サービスや製品購入直後:購入お礼メール
・購入から一週間後:メンテナンスの方法や問い合わせ先の案内
・購入から一カ月後:消耗部品の購入方法案内
・購入から半年後:上位モデルや後継サービスの案内


ステップメールの利用方法

ステップメールを利用するためには、

「メール配信サービスの利用」と、
MA(マーケティングオートメーション)の利用

の2種類の方法があります。

ステップメールの利用方法1|メール配信サービスを利用する

メール配信サービスは、メールマガジンなどの大量配信メールや、ステップメールやセグメント配信メールを送信することができるサービスです。通常メールを送信する場合はメールソフトを利用しますが、送信するアドレスが多ければ多いほど送信にも手間が掛かってしまいます。その結果、メールサーバーに負荷を掛けたり、スパムメールと判断されてしまう可能性もあります。

メール配信サービスでは、このような大量のメールを送信したいときにも手間なくスピーディーに送信することができます。配信日時を指定することもできるため、営業時間外の土日などでもメール送信が可能です。

最近ではステップメールや、セグメント配信メールにも対応しているサービスが多く存在しています。サービスによっては、メールの開封率を計測できたり、クリックされたURLが分かるなど、送信したメールの効果計測にも役立つ情報が閲覧可能です。

<メール配信サービスでできること>
・メルマガ配信
・ステップメール配信
・セグメント配信
・会員登録・管理
・配信メール効果分析


ステップメールの利用方法2|MA(マーケティングオートメーション)ツールを利用する

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、企業のマーケティング活動を一元管理して効率化する手法およびツールのことを言います。見込み顧客の獲得から育成、メールマーケティング、そして商談へと繋げる流れを、一元的に行うことが可能になります。

そのため、これまでは部署ごとに散らばっていた情報もまとめて管理することにより、機会損失を減らす効果も期待が出来るのです。このMAツールにあるメールマーケティング機能でも、ステップメール配信は可能です。

ただし、MAツールにはメールマーケティング以外の機能があるため、メール配信サービスの利用に比べて費用が高くなってしまいます。ステップメールの配信だけを目的とするならば、メール配信サービスをまず利用してみるのが一番手軽な方法と言うことができます。

<MAツールでできること>
・見込み顧客リストの管理、分類分け(名刺やリストの一括取り込みなど)
・メールマーケティング(セグメント配信、ステップメール配信など各種メール機能)
・購入意欲の高い見込み顧客の抽出(Webサイト上の行動履歴の解析)


ステップメールを利用する際の注意点

ユーザーに対してマーケティング効果の高いステップメールですが、利用する際には注意が必要なポイントがいくつかあります。

・目的を明確にする
・ユーザーの心に寄り添う内容にする
・メールの効果をきちんと測定する


ステップメールの注意点1|目的を明確にする

ただやみくもに情報を発信するだけでは、メールマガジンと変わりがありません。ステップメールを配信するためには、シナリオの到達点としてメールを受け取ったユーザーにどのような状態になってほしいのか目的を明確にする必要があります。

ユーザーのタイミングに合わせて情報を発信できるからこそ、メールを受け取ったユーザーにどのような状態になってほしいのかはっきりと設定しなければいけません。


ステップメールの注意点2|ユーザーの心に寄り添う内容にする

ステップメールは段階的に情報を発信できるため、このタイミングではこのような情報を見せたいと、内容を盛り込みすぎてしまうことがあります。

しかし、情報の押し付けは逆効果です。安易な商品の宣伝や営業だけに終始するような内容は、信頼度や好感度を下げることに繋がります。メールを読む人の立場に立ち、ユーザーの役に立つ内容を配信するように心がけましょう。

ステップメールの注意点3|メールの効果をきちんと測定する

メール配信サービスなどを利用すると、メールの開封率クリック率を分析することができます。より効果を得られる配信のタイミングや内容を探すためには、メール配信サービスで見ることができる開封率やクリック率の分析が重要になります。

特にステップメールは配信するタイミングや内容によって、効果が大きく変わってきてしまいます。ステップメールの効果は配信の都度きちんと測定をし、シナリオの内容をアップデートしていきましょう。

 

ステップメールを利用できるメール配信サービス4選

ステップメールを利用できるメール配信サービスを4つ紹介します。

ステップメールのサービス1|配配メール

引用:hai2mail.jp

配配メールは、導入実績8,000社以上のメール配信サービスです。メールの送信通数による従量課金ではなく、月額固定料金のため、よりたくさんメールを送りたい場合便利なサービスです。メールの分析機能が充実しており、メールの開封率やクリック率もどのユーザーが開封し足りクリックをしたのかまで分かるようになっています。

配配メールには、利用できる機能に違いがある「Lightプラン」「Standardプラン」「Premiumプラン」「Bridgeプラン」の4つのプランがあります。費用については公開されておらず、資料請求をする必要があります。

ステップメールのサービス2|オレンジメール

引用:mail.orange-cloud7.net

オレンジメールは、ステップメールをはじめ、セグメント配信テスト配信など利用できる機能の豊富さに特徴があります。

迷惑メールを排除し、IPアドレスを定期的に切り替えて使いまわすことで、オレンジメールから配信したメールがスパム判定を受けない工夫がされておりメール到達率も高くなっています。

オレンジメールはプランによって異なる初期費用と月額費用が必要になります。利用できる機能に違いはありますが、登録可能読者件数により料金プランが異なります。

プラン 初期費用 月額費用 登録可能読者件数
無料版 0円 0円 ~100件
ビジネス版 12,800円 プラン2000 2,480円

プラン5000 3,980円

プラン10000 7,980円

2,000件

5,000件

10,000件

エンタープライズ版 33,000円 33,000円~ 10,000件~


ステップメールのサービス3|WiLL Mail

引用:willcloud.jp

WiLLMailは、簡単な操作で見た目が綺麗なHTMLメールを作成できる機能が特徴のメール配信サービスです。

ドラッグ&ドロップで作成したHTMLメールは、スマートフォンとパソコンのどちらの表示にも対応しているため、閲覧するデバイスにあわせてメールを作り直す必要はありません。分析機能を始めとしたメールにまつわる各種機能も豊富です。

WiLLMailは「シンプルプラン」、「プレミアムプラン」のどちらでも、初期費用は掛かりません。送信したメールの通数で、料金が異なる従量課金制になっています。登録後月内でプランの変更が可能なため、たくさん配信したい場合はプランを変更して送信可能通数を増やすことができます。

ただし、ステップメールが利用できるのはプレミアムプランのみで、シンプルプランの場合大量一斉配信しか行えないので注意が必要です。

プラン 初期費用 月額費用
シンプルプラン 0円 4,000円~
プレミアムプラン 0円 10,000円~


ステップメールのサービス4|AutoBiz

引用:autobiz.jp

AutoBizは、メールフォーム作成、ステップメール配信、メールマガジン配信の3つの機能に絞ったシンプルなメール配信サービスです。

各プランは登録アドレス数の他に、ステップメールのシナリオ数も異なっています。また「スーパーライト」にはメールマガジン配信機能が無いため、利用したい場合には「ライト」もしくは「スタンダード」を選ぶ必要があります。

プラン 初期費用 月額費用 登録アドレス数 シナリオ数
スーパーライト 11,000円 ~1,980円 ~3,000件 5個
ライト 11,000円 ~3,520円 無制限 15個
スタンダード 11,000円 ~5,990円 無制限 50個

DMMチャットブーストでは👉ネットビジネスの種類に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。

ステップメール(ステップ配信)はLINE公式アカウントの利用もおすすめ

ステップメールにとてもよく似たマーケティングの手法として、LINE公式アカウントのステップ配信があります。
このステップ配信とは、ステップメールと何が違うのでしょうか。

メリットデメリットを含めて解説します。

LINE公式アカウントのステップ配信とは

引用:linebiz.com

ステップ配信が可能なLINE公式アカウントとは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で企業が情報を発信するためのサービスおよびそのアカウントのことです。ステップメールはユーザーの何らかの行動を起点として段階的にメールを配信しますが、LINE公式アカウントのステップ配信も、ユーザーからの友だち登録を起点として段階的に事前に設定したシナリオの情報を発信することができます。

LINE公式アカウントのステップ配信のメリットとデメリット

LINEのステップ配信のメリットは、なんといってもLINEの利用率の高さです。メッセージが配信されると友だち登録をしているユーザーにはスマートフォンにプッシュ通知が届くため、開封率がメールよりも格段に高く、また配信から情報を読むまでの時間も短い傾向にあります。

メールの場合はスパム判定などにより低い到達率も、LINEのステップ配信であれば100%になります。逆に、LINEのステップ配信の一番のデメリットは、シナリオが始まる起点が友だち登録だけという点です。

ステップメールの場合は、シナリオの起点を好きに設定することが可能でしたが、LINEのステップ配信の場合は問い合わせや商品の購入などをきっかけにすることができないのです。 


LINE公式アカウントのステップ配信利用方法

LINEでステップ配信を利用するには2つの方法があります。ひとつ目がLINE公式アカウントに登録をして、管理画面よりステップ配信の設定を行うことです。新しく友だち登録をしてくれた人に対し、友だちになった日数や、友だちになったきっかけごとに違う内容でステップ配信が可能になります。

ふたつ目が、LINE公式アカウントの外部の連携サービスを利用することです。シナリオの起点を問い合わせや商品購入など、ステップメールのように設定したい場合は、細かなステップ配信機能を持つ外部の連携サービスを利用することがおすすめです。

ステップメールでユーザーの心に届く情報発信を行おう

ステップメールは、ユーザーの心に寄り添い、情報が欲しいタイミングを見計らって情報を届けることによりユーザーを見込み顧客として育てることのできるマーケティング手法です。

必要な情報を必要な時に発信して、ユーザーとの繋がりを強くしていきましょうLINE公式アカウントのステップ配信も、ステップメールと同様に段階的に情報を送ることができる方法です。

LINE公式アカウントを利用するのであれば、DMMチャットブーストとの連携がおすすめ。友だち登録以外のユーザーのアクションを起点としたステップ配信も、DMMチャットブーストから送ることができます。

ぜひ一度資料をダウンロードして、充実の機能をご確認ください。

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