Shopifyのメリット・デメリットをご存知ですか?
新たな販路拡大のためにECサイトをオープンさせたいと考える企業やショップは多いはず。そんな中で気になるサービスの1つが世界最大規模のECサイト構築サービスであるShopifyではないでしょうか。
とはいえ、ECサイト構築のサービスにはBASE・STORESなどもあり、どれを選ぶべきか迷う場面も少なくありません。
この記事では、Shopifyのメリット・デメリット、そしてShopifyの導入・運営を成功させるためのポイントについて紹介していきます。どのECサイトを選ぶべきか迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
DMMチャットブーストではShopifyに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyの特徴・概要
それではさっそくShopifyの特徴や概要について解説していきたいと思います。ポイントを理解しておけば、導入のメリット・デメリットが考えやすくなるはずです。
ShopifyはECショップの世界標準
Shopify最大の特徴と言えるのが、ECショップの事実上の世界標準ことです。サービスは全世界で175ヵ国、100万以上の企業で採用され、その中にはネスレやレッドブル、P&Gといった世界的大企業もふくまれています。
導入企業の業態はさまざまで、ファッション、雑貨、飲食など幅広い分野をカバーしていることも特徴です。
珍しいところではニューヨークにあるブルックリン美術館のECサイトがShopifyを利用しています。
日本国内ではオリオンビールやTabioなどがShopifyを利用している企業です。
Shopifyのメリット9選
続いてはShopifyのメリットについてチェックしていきましょう。これらのメリットを「お得だ」と感じるのであれば、shopifyはおすすめのサービスです。
- 料金は月額制
- デザイン性の高さ
- 海外通販にも対応
- 高いセキュリティ
- 直感的に操作できる
- SEO対策が可能
- 実店舗の情報とリアルタイムで同期
- 既存ブログなども活用できる
- 売上アップにつながる情報が提供されている
Shopifyのメリット1|料金は月額制
前章でもご紹介しましたが、shopifyの料金体系は月額制です。ある程度の売上が見込める場合には、大きなメリットとなります。
例えばECサイトで、1,000円(送料込み)の商品が500個売れ、月に50万円の売上があったとします。
Shopifyのベーシックプランを利用していた場合、月額の料金は29ドル。1ドル110円換算として、日本円で約3,200円です。すべてVISA・Master系のクレジットカードで支払われた場合クレジットカードの支払い手数料(3.4%)として17,000円が発生します。
売上からShopifyの料金とクレジットカードの手数料を引くと、手元に残る売上は479,800円です。
一方でBASEを利用していて同様の売上があった場合を考えてみましょう。
月額手数料は0円ですが、1つの売上につき販売手数料(3.6%+40円)がかかります。500個売れた場合の手数料は38,000円です。
売上からBASEの手数料を引くと462,000円となります。Shopifyと比較すると、23,420円の差です。
このように、ある程度の売上が見込める場合には、定額制月額手数料にメリットがあります。
Shopifyのメリット2|デザイン性の高さ
どんなアイテムを販売するにしても、ECショップのデザインは重要です。Shopifyでは多彩なテーマが用意されており、それを利用するだけで素敵なデザインのショップが作れます。
Shopifyのデザイン性の高さを物語っているのが、美術館やファッションブランドのECサイトに採用されていること。いずれもブランドイメージが特に重要ですから、Shopifyのデザインがいかに優れているかがわかります。
Shopifyのメリット3|海外通販にも対応
海外通販に対応していることもShopifyのおすすめポイントです。多くの場合「日本国内での販売」を想定されているかと思いますが、その場合でも海外通販に対応しているのはメリットです。
というのも、画像検索などにより、海外から検索されるケースも案外多いからです。あるいは「日本の製品」を探している方もいます。そういった顧客候補に自社製品を販売することができれば、販路が大きく広がることになります。
Shopifyでは多言語対応も可能で、サイトの外国語化は自動翻訳機能がサポートしてくれます。外部サービスとの連携などにより、海外への送料を設定することも簡単です。
今は国内だけを対象としている方も、海外通販という大きな発展性があることは見逃せません。
Shopifyのメリット4|高いセキュリティ
セキュリティの高さもShopifyを利用するメリットです。ECサイトでは顧客の住所・氏名だけでなく、クレジットカードなどの情報も扱うことになります。セキュリティの高いショップを構築することは、ECサイト運営に欠かせません。
一方で、どんなシステムに関しても、完璧な情報セキュリティというのはありません。例えばWindowsやiOSなどでも定期的にセキュリティのアップデートが行われています。
ですから、セキュリティを保つためには、システムが常にアップデートされていることが大切な要素です。shopifyは世界中に多くのユーザーがいるため、万が一セキュリティホールがあってもすぐに発見・修正されます。これは大手ならではのメリットです。
Shopifyのメリット5|直感的に操作できる
ECサイト構築を任されたけど、パソコンは苦手だし…という方もご安心ください。Shopifyは直感的に操作できるので、パソコンやホームページ作成に関する専門的な知識は必要ありません。
スマホアプリを利用するような感覚で、商品や機能を配置していけば、それだけでECサイトを構築できます。
また、多くの企業・ショップが導入しているため、インターネット上ではShopifyの利用方法について多くの情報が簡単に見つけられます。情報が豊富なこともShopifyの魅力です。
Shopifyのメリット6|SEO対策が可能
SEO対策が簡単に行えるのもshopifyの魅力。SEOとはsearch engine optimizationの略語で、ザックリと言えば「検索結果の上位に食い込むための施策」です。
ECサイトでの商品の売上は、「どれだけ多くの人目に触れるか」に左右されます。当然ですが検索結果の上位に表示されればされるほど、人目につく機会は多くなるものです。
SEO対策にはいろいろな方法がありますが、タイトルなどの付け方が重要とされています。Shopifyではタイトルなどを簡単に設定することが可能です。
ちょっとしたことではありますが、SEO対策にはちょっとしたことの積み重ねが欠かせません。
Shopifyのメリット7|実店舗の情報とリアルタイムで同期
実店舗の情報とECサイトの情報をリアルタイムで同期できるのもShopifyの魅力です。
これからECサイトをオープンしたいと考えている方の中には、すでに実店舗を運営されている方も多いはず。この場合、ECサイトを運営する上でポイントとなるのが、在庫などの情報共有です。
販路が増える分、在庫管理が煩雑になるもの。とはいえ、在庫管理をきちんと行わないと売り切れ商品を販売してしまうといったトラブルにつながってしまいます。あるいは、売り切れとしていた製品が実は在庫があった場合、機会損失が発生します。
Shopifyでは売上・在庫・顧客情報をリアルタイムで同期できるShopify POSが提供されており、実店舗とのスムーズな情報同期が可能です。
Shopifyのメリット8|既存ブログなども活用できる
自社ホームページやブログなどで、商品紹介をしている方も多いはず。Shopifyではそれらページも販売チャネルとして活用できます。
やり方は簡単で、商品を紹介しているページに、Shopifyから提供される「購入ボタン」を設置するのみです。
それだけで、ブログなどから直接商品を購入できるようになります。
ブログやホームページで集客が出来ている場合、有効活用することが可能です。また、ECサイトに誘導する必要がないため、購入までのハードルを下げることにつながります。
Shopifyのメリット9|売上アップにつながる情報が提供されている
引用:shopify.jp
Shopifyではオフィシャルブログで最新情報をこまめに発信しています。売上アップに直結するような情報も多く、初めてECサイト運営をする方にとっては特に見逃せません。オフィシャルから提供される情報の豊富さもShopifyを利用するメリットです。
注意しておきたいShopifyのデメリット
メリットの多いShopifyのサービスですが、もちろんデメリットも存在しています。逆に言えば、下記メリットが気にならない方にとっては、Shopifyはおすすめのサービスと言えるはずです。
・売上額によっては他のサービスの方がお得
・一部サービスは英語のみ
・ECサイトオープン直後の集客は難しい
Shopifyのデメリット1|売上額によっては他サービスの方がお得
Shopifyは定額制で、それがメリットだというのは前章でお伝えした通りなのですが、売上規模が小さい場合にはデメリットになりえます。例えば、個人が趣味の延長でネットショップを運営したい場合など、毎月の定期的な出費は赤字につながる可能性があるからです。
例えばBASEであれば、月の利用料は不要なので、たとえ1つも商品が売れなかったとしても、赤字になることはありません。売上規模に応じてはBASEなど月額手数料が無料のサービスの検討も視野に入れるといいかもしれません。
Shopifyのデメリット2|一部サービスは英語のみ
Shopifyはカナダ発祥のサービスで、主な利用者は英語圏に集中しています。そのため、最新のサービスや情報はまずは英語にて発信されるのが一般的です。
サービスが定着し利用者が多くなれば、日本語に翻訳されますが、多かれ少なかれタイムラグがあります。
英語が苦手な方にとっては、使いたい機能があるのに使えない…ということも起こり得ます。これはBASEなど、日本生まれのサービスとの大きな違いです。
なお、主要な機能に関しては、すべて日本語化されているので、英語ができないとShopifyが使えないわけではありません。
Shopifyのデメリット3|ECサイトオープン直後の集客は難しい
これはShopifyに限った話ではないのですが、ECサイトオープン当初は集客で苦労する可能性もあります。ネット通販を利用する際、多くの方はまずAmazonや楽天市場といった大手通販サイトをチェックしてみることが多いでしょう。
Amazonや楽天市場であれば、欲しい製品を見つけられる可能性も大きいですし、安心して買い物ができるからです。
また、Amazonや楽天市場を訪れる人の多くは「買い物をする前提」です。ですから商品が売れやすいというメリットもあります。
それら超有名サイトに打ち勝って、顧客を誘導し、売上を確保するのは大変なことです。そのため、ECサイトオープン当初はAmazonなどに出店するのと並行して自社サイトを運営する企業も少なくありません。
なお、Amazonや楽天市場を利用して商品を販売る場合、自社ECサイトと比較してどうしても手数料が高くなりがちです。
ですから、Amazonや楽天市場を利用する際には儲けとのバランスをしっかりと考えておきましょう。
Shopify導入・運営を成功させる3つのカギ
続いてはshopify導入を検討されている方に向け、導入・運営を成功させるためにチェックしておきたいポイントについて紹介していきます。
ショップイメージを明確にしておく
まず重要なことは、ショップイメージを明確にしておくことです。
例えば皆さんがカフェをオープンさせるとしたら、内装、テーブルや椅子、食器、BGMなど、細部に渡って検討するはずです。
ECショップとは言え、リアル店舗同様に、ショップイメージを明確にしておく必要があります。背景の色、フォント、商品写真などこだわるべきポイントは沢山あるものです。
Shopify公式サイトではゴーゴーカレーや土屋鞄製造所など、実際にShopifyを利用している企業の事例が紹介されています。掲載企業の通販サイトを訪れてみれば、大まかな雰囲気がつかめるはずです。
引用:shopify.jp
なお、ショップイメージを検討する際には「ECサイトを訪れてくれるお客様の視点」を意識することを忘れないようにしてください。
無料トライアルを始める前に商品写真など必要なモノを準備しておく
ECサイトを運営するためには商品写真が必要です。また、サイズや素材など、文字による情報も準備しておかなくてはなりません。価格や送料などについても検討しておく必要があります。
当然ですが、価格や送料はECサイト運営の手数料などを加味して、儲けがでるようにしておかなくてはなりません。
Shopifyには14日間の無料トライアルが用意されていますが、14日は案外あっという間に過ぎてしまうもの。
トライアルを活用するために、事前の準備は十分に済ませておきましょう。ある程度の準備が整ったら、無料トライアルに挑戦です。
なお、無料トライアル期間のあいだに利用プランを選択しなかった場合、アカウントが凍結されてしまうので注意してください。
無料トライアル期間は、使える機能はできるだけ使ってみて、実際の使用感を確かめておきましょう。また「実現したいことが本当に実現できるのか」という視点が大切です。
自分以外にECサイト運営に関わる人がいる場合には、その人にもさわってもらうようにしてください。自分だけでは気付けないポイントに気付けるはずです。
情報発信は今すぐにスタート
ECサイトを立ち上げて、最初の難関は集客です。ですから、各種SNSやブログを通じての情報発信は今すぐにでも開始しましょう。情報を発信してからの時間が長くなれば長くなるほど、人の目に触れる可能性は大きくなります。
とにかく宣伝しなくては、人の目を集めることはできません。場合によってはSNSなどへ広告を出すのも有効です。なお、ブログなどには、あとから「購入ボタン」を設置することができます。ECサイト以外の販売チャネルを増やす意味でも、ブログなどによる情報発信は重要です。
DMMチャットブーストではshopifyの構築に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
Shopifyにはメリットがたくさん
ECサイト構築のサービスは沢山ありますが、コストパフォーマンスの良さ、デザイン性の高さ、使いやすさなどShopifyはおすすめのサービスです。
これからECサイトをオープンさせたい方はぜひ無料のトライアルを使ってみてください。Shopifyのメリットが実感できるはずです。
また、ShopifyではDMMチャットブーストなど、外部機能と連携するサービスが次々にリリースされています。
DMMチャットブーストはLINE公式アカウントとShopifyを連携させ活用できるツールです。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
DMMチャットブーストではShopify・BASE・STORESを徹底比較に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。