ネットショップの運営を成功事例を参考に進めたい方も多いはず。
ネットショップを成功させているショップには共通点があるのはご存知でしょうか。
自社のネットショップを成功させるためには、共通点をしっかり理解し、成功者から学ぶのが近道です。
今回はネットショップの成功事例と売れるネットショップの共通点を解説。
自社のネットショップ開設の参考にしてみてください。
DMMチャットブーストではネットショップのおすすめ制作ツールに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ネットショップの成功事例10選
ネットショップの成功は、事例からでも学ぶことができます。ネットショップでCVRが向上した10の事例をご紹介。
どのような施策でネットショップの売上を伸ばしていったのでしょうか。
ネットショップの成功事例1|Mr. CHEESECAKE
SNSで話題となり、注文が殺到しているオンライン販売限定のチーズケーキ専門ショップ「Mr. CHEESECAKE」は、SNSをメインにした販売から、D2Cネットショップを開設。ユーザーが「購入するだけ」でなくユーザーに新しい購入体験を提供できるネットショップを作り、ブランド力を高めています。
“顧客体験を考える時、「どう加点するか」ばかりに気をとられてしまうと上手くいきません。誇大広告はまさにこの典型例で、実際に提供できる上限価値は100なのに、わざと120で見せようとする。でも、120の期待値で買っていただいて、もし実際に体験した価値が80だと、40ギャップが生まれます。ここのギャップを分かってない人が多い。加点する工夫と同じくらい、減点させない工夫も大事なんです。”
“僕たちはSNSでの相互コミュニケーションも大事にしています。Twitterでエゴサして、「ミスチ買えた!」という投稿を見つけたら返信したり、YouTubeで公開しているレシピ動画へのコメントに返信したり。”
引用:全ては、届けたい顧客体験からの逆算。Mr. CHEESECAKE代表・田村浩二さんに聞く、D2C Eコマースでの体験価値のつくり方
柔らかいチーズケーキをあえて冷凍で届けることで、チーズケーキのかたちをキープさせるだけでなく、温度によって風味の違いが味わえる新しい食体験を提供。
D2Cネットショップを開設することにより、ブランドコンセプトや美味しい食べ方やレシピなどを公開し、ユーザーに「減点されない」施策を行っています。
また、SNSでの情報発信も重要視。Instagramに投稿するだけの一方的な発信だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを通じ、商品の価値観を届けています。SNSは、ユーザーの本音が発信されやすいツールであることに着目。自分たちの価値がきちんと届いているかを分析することにもSNSを活用しています。
ネットショップの成功事例2|利他フーズ
引用:ritafoods.jp
熊本県の利他フーズは、ECサイトで馬刺しを販売していましたが、ターゲットをBtoCからBtoB向けへ変更し、業務用馬刺しを販売。毎月100店舗の新規顧客獲得を実現させました。
“BtoCのお客様とBtoBのお客様とでは、購入の単価・回数・頻度が違うため、LTVが大きく異なります。そのため、新規獲得にかけられるコストが異なり、新規獲得施策がBtoCとBtoBでそれぞれ必要になるのです。また、新規獲得施策と同時にCRM対策も行う必要がありますが、BtoCのお客様とBtoBのお客様に響く訴求はまったく異なります。”
引用:BtoB EC導入で毎月100店舗の新規顧客獲得を達成中!業務用馬刺しの利他フーズが、そのコツ・ノウハウ語ります!
これまでECサイトで馬肉を販売していましたが、飲食店などのユーザーからの注文も入り、1つのサイトでニーズの違う顧客が存在する状態に。顧客のニーズに合わせたサービスの提供、訴求、配送などができないことが課題となりました。そこでBtoBにスポットを当てたECサイトを開設。
サイトを分けることでターゲットに合うサービスを提供できるようになり、初回はお試し価格で購入ができるシステムや、掛払い決済の導入、飲食店向けの販促支援ツールの提供、toBに向けた適切なマーケティング施策の実施などが可能になりました。また、BtoB専用カタログの作成することで、既存顧客の育成へのつなげることを達成しました。
新規顧客獲得のためにターゲットに合わせたユーザーに合わせたサービスの提供、新規顧客獲得のための訴求、既存顧客の育成につながる適切な施策も打ち出せるようになりました。
ネットショップの成功事例3|ドクターワンデル
犬のデンタルケア商品「ドクターワンデル」を販売する株式会社ライブナビ、当初は売り上げが伸びないところからチャットボットを導入することで売り上げ10倍を実現しました。
人用商品が乱立するEC業界で、ブルーオーシャン領域である犬用のデンタルケア用品を開発、販売していきましたが当初売上は伸び悩むことに。広告運用を試行錯誤しながら、販売個数も徐々に増やしていく中で、「カゴ落ち」が新しい課題に直面したのです。
“お客様からも「購入カートが使いづらい」という声を、チラホラいただいていて。なにかCVR(購入率)を上げられる手段はないかということで、チャットボットを検討していました。”
ユーザーがどこで離脱しているのかを分析。その結果、情報入力の時点で離脱率が上がっていたことが判明しました。ユーザーに快適な入力体験を提供できないかを検討したところ、商品ページにチャットボットを設置。チャットボットが案内するチャットボットが案内する手順に沿って情報入力をしていく形式に変更しました。
“チャット形式で情報を入力するというのは、LINEなど他のコミュニケーションツールで普段から経験していてなじみが深いので、お客様も操作しやすいのかなと思います。ドクターワンデルの総出荷本数は、発売開始から1年と4ヶ月で、10万本を超えました。”
引用:導入から半年で、売り上げ10倍。犬のデンタルケア市場席巻の快進撃を、陰で支え続けた存在とは
今では会社の主力商品になり、今後はブランド力をより強固にする施策に乗り出しています。
ネットショップの成功事例4|ビズメイツ
引用:bizmates.jp
オンライン英会話レッスン「ビズメイツ」では、チャットボットを導入することでスマホからのCVRが133%改善に成功しました。
「ビズメイツ」では、生徒数を拡大するために「無料体験レッスン」を実施。しかし、これまでは「無料体験レッスン」をクリックすると「会員登録」のページへ。「ビズメイツ」とユーザーの間で認識の齟齬が生じ、それが離脱率に影響を与えていました。
“手順をお客様にも理解してもらうことが、大事だなと思いました。そこで「無料体験レッスン」ボタンのクリック後、最初には「まずは無料会員登録が必要ですよ」ということ、そして「その登録はすぐに終わる簡単なものですよ」という2点を明示することにしたんです。”
引用:スマホからのCVRが133%改善。オンライン英会話サービスの会員登録を激増させたマーケティング施策とは
その結果、全体のCVRが117%改善。スマホからのCVRの改善率は133%という大きな成果を出すことに成功したのです。
ネットショップの成功事例5|つくりおき.jp
お惣菜の宅配サービスの「つくりおき.jp」は、申し込みから注文までを全てLINEで完結できるシームレス化を実現。「使いやすさ」と「リピート性」の高さから顧客の獲得に成功しています。
“注文はLINE経由のみ、料金プランも2種類のみと実にシンプル。定額制・送料込で、料金は週当たり7800円+税と1万2800円+税。いずれも週1回のデリバリーで、4人家族想定で3食分が届くか、5食分が届くかの違い。たとえば、月曜日に5食分が届くようにしておけば、月~金までの夕飯を考えてつくる苦労から解放され、土日は家族の好きなものをつくってあげる、ということが可能になる。”
参照:「冷蔵で届いて、日持ち4日間」急成長する"つくりおき惣菜"のすごい品質
2020年にサービスを開始した「つくりおき.jp」は、7カ月間で累計10万食だった提供数は、11月末時点では25万食まで実績を伸ばしています。申し込みから注文までをすべてLINEで完結。「使いやすさ」と「手軽さ」がユーザーから支持を得ています。決済方法もLINEと紐付け、毎週決められた曜日に自動決済することでユーザーの手間も省いています。
サービス継続に関するコミュニケーションもLINEで実施。ユーザーが通知なども見逃さずメニューなども情報発信しやすくなっています。LINEという環境を有効に使い、日常の中に溶け込んだ方法で「使いやすさ」をユーザーに提供しています。
ネットショップの成功事例6|ユニクロ
日本だけに留まらず今や世界で知名度のある「ユニクロ」。
アパレル業界でも店舗やECなどのオムニチャネル化に成功した企業でもあります。ECに乗り出した当時は、カタログをチェックし注文をするシステムでしたが、これをSNSやモバイルを軸にしたECサイトに刷新を行い成功に導いたのです。
SNSで積極的な情報発信を行い、既存顧客とのコミュニケーションツールとして「モバイル会員」を活用しました。「モバイル会員」用のアプリをダウンロード。会員ページを通じてクーポンの配信を行います。さらに会員の購買行動を分析、マーケティングにも役立てました。
また、サイト内で商品に関するレビューが閲覧でき、ユーザーのリアルな声を購入者は参考にしながら買い物が可能となっていることも、ECサイト成功の要因の1つとなっています。
ネットショップの成功事例7|石けん百貨
独自の取扱基準に基づき、原料や成分、製法まで審査することで信用度の高い商品を販売している「石鹸百貨店」。
ユーザー目線のコンテンツを作成することで、商品購入への導線を新しく構築することに成功し、年商4億円のサイトに成長を果たしました。
「石鹸百貨店」で販売している商品は、厳しい審査を通過したこだわりの商品。「ユーザーにも良いものを選別する目を持って欲しい」という思いから情報サイト「石鹸百科」、掲示板「せっけん楽会」、美容の専門サイト「読んで美に効く基礎知識」を作成。
SEOだけを考えるだけでなく、ユーザーの使い勝手の良さを重視し、説明文に関連情報のリンクを挿入、商品リンクを挿入するなどの工夫を行うことで、情報サイトの検索流入が増加。全体で3.3倍の成果を出しています。
ユーザーにとって必要な情報は何か?何が役立つかなど、ユーザー目線の施策が成功に結びついた結果となっています。
ネットショップの成功事例8|4℃ブライダル
ジュエリーブランド「4℃」が展開するブライダルリング専門店「4℃ BRIDAL」は、オンラインでありながら、豊富な情報量で購買意欲を引き出すECショップとなっています。
ユーザーにとって結婚という特別な思いがこめられたブライダルリングは、簡単に購入を決めるものではありません。
そのため商品の情報量が重要となることに着目。
「ストレートライン」や「Vライン」などの形状カテゴリーから商品を選ぶ、おすすめ商品から選ぶなどの選択肢を用意し、絞り込んでいくことで好みの商品に辿り着くような仕様となっています。
また、実物商品の情報がわかるよう、大きな商品画像と完結かつわかりやすい商品情報が購入を後押しします。
また、サンプルリングお貸出しサービスや専任スタッフによるメールと電話を用いたサポートも活用できることで、実店舗と変わらないサービスを受けることができます。
ネットショップの成功事例9|カメラのキタムラ
引用:kitamura.jp
ECの成長が著しいのが「カメラのキタムラ」のオンラインショップ。オムニチャネル化に成功し、ユーザーへ安心感を与えることで購買意欲の促進やリピート率上昇に成功。EC関連の売上が400億以上の規模へ成長を遂げました。
オンラインショップでは、顧客満足度を高めるため当日配送や翌日配送などのサービスを導入、商品知識豊富なカスタマーサポートを設置、顧客対応の強化を測り、顧客満足度5点満点中4.6点を獲得しました。
さらに、メルマガの配信、ネットショップ限定クーポンなどの配信を行うことで既存顧客へのアプローチも行っています。また、家電製品ならではの安全保障をネットショップでも実店舗と変わらず充実させ、顧客への「安心感」をより高めるkとに成功しました。
このように安心感ある商品販売を行うことで、ユーザーからの会社への信頼感が上昇。それがオンラインショップ成功へ導くポイントになっています。
ネットショップの成功事例10|資生堂
化粧品販売大手の「資生堂」は、中国事業強化に向け研究開発拠点を新設、中国国内向け商品「AUPRE(オプレ)」「URARA(ウララ)」の製造・販売を行ってきました。そんな資生堂ですが、中国のネットショップ大手の「アリババ」と戦略業務提携を締結。商品開発、ブランドマーケティング、Eコマース、CRMなど強化し、中国ニーズに合わせたサービス提供を開始しました。
アリババのコンテンツを活用し、7億人近くの消費者のビッグデータを活用した共同開発した商品もアリババグループのTmall(天猫)で独占販売しています。
その結果、売上高は2162億円という数字をあげ、急成長を遂げました。
資生堂は今後もアメリカや中国越境ECに注力していく見込みです。
DMMチャットブーストではネットショップのランキングに関する記事もございますので、ぜひご覧ください。
ネットショップの成功事例から学びCVR5%アップを目指すには?
近年、「BASE」や「STORES」の登場により、ネットショップ開設のハードルが低くなったことから、誰でも気軽にネットショップがはじめられるようになりました。そのため、ネットショップの数が激増。継続的に売上を上げていくのが難しくなってきたのです。
ネットショップで継続的な売上を目指す指標としてCVRに注目しましょう。
CVRとは、Webサイト訪問者のうち、購入や問い合わせなど最終成果に繋がった割合のことを言います。
このCVRは、通常1~2%と言われていますがCVRが高いショップは5%以上のCVRを獲得しています。
実際にCVRをアップさせるためにネットショップは、顧客行動の分析や、Webページのデザインの変更など様々な工夫を行っています。
ネットショップで成功をしていくためには、まず成功者の事例から学び、独自で工夫をしていくと良いでしょう。
ネットショップ成功事例の4つの共通点
まずは、成功しているネットショップについての共通点についてみていきましょう。
成功しているネットショップには、以下のような4つの共通点があります。
成功しているネットショップの特徴①顧客満足度が高い
成功しているネットショップは消費者からの評価が高く、顧客満足度が高いという特徴があります。
もちろん商品に満足しているという要因もありますが、購入に至るまで不安要素を残さず安心して購入できる工夫がされています。
以下のような情報を積極的に公開し、顧客の問い合わせに対しては素早い対応をしていくこと、配送をスムーズに行うことでユーザーに安心感を与え、それが顧客満足度に繋がっています。
・電話番号(フリーダイヤル)の表示
・ショップスタッフ、生産者などの顔写真公開
・ショッピングご利用ガイドの掲載
・決済方法の詳細案内
など
実際に、フリーダイヤルなどの電話番号を公開していないネットショップと比較して、積極的に情報提供してるショップの売上は2倍以上高いという報告もあるほど。このように、成功しているネットショップは、顧客目線の情報提供やサービスを行なっているという特徴があります。
成功しているネットショップの特徴②買い物しやすいデザインになっている
成功しているネットショップは、訪れたユーザーが買い物がしやすいデザインとなっている傾向にあります。
ユーザーが目にするもの、操作するものに対し複雑性を排除して、誰もが操作しやすい、わかりやすいデザインにすることで使いやすいサイトを作成しています。
例えば、
- 決済ページでステップ画像の表示をする
- 決済ページのフォントサイズ
- 画面幅を大きくする
など、実際にサイトのデザインがユーザーにとってわかりやすい方が離脱率が減る傾向にあります。
ネットショップは、顧客と対面して接客することができません。そのため、サイトの利便性を高めることで快適な買い物体験を提供できるのです。
成功しているネットショップの特徴③集客に工夫がある
成功しているネットショップは、ユーザーに見つけてもらえるような集客方法を実践している傾向にあります。
一般的な集客方法として、
- SEO対策を行い、ユーザーにショップを見つけてもらう工夫
- SNSを活用して商品やショップの情報を積極的に発信
- Web広告の活用
などを連想すると思います。
成功しているネットショップはこれらの集客方法を「短期的」「中期的」に活用し、「一過性」の集客ではなく、安定した集客を実現しています。
成功しているネットショップの特徴④コンセプトが明確
成功しているネットショップはコンセプトが明確である特徴があります。
売れているネットショップではこのコンセプトに沿ったデザイン、販売方法を行い、消費者にメッセージが的確に伝えられており、ショップのファンも多く抱えています。
1つ例を見ていきましょう。
ECサイトで焼き菓子を販売している「cafe太陽ノ塔」は、「誰かにプレゼントしたくなる」ような「温かみ」があり、ここだけでしか購入できない「かわいいかたち」「シュールなかたち」の商品を提供しています。
ECサイトでも商品の中身やパッケージがわかるように写真ベースで紹介がされています。
もちろん、ギフトラッピングの紹介などもされ、送り先にどのようなかたちで届くのかも、買い手がわかるようにしています。
コンセプトはネットショップ運用において全ての基準となるもの。
売れているショップは、この基準が明確であり、全てのことに一貫性があるといえます。
失敗しているネットショップの5つの共通点
反対に、失敗しているネットショップの共通点についても知っておきましょう。
他のショップが犯した失敗は自社で失敗しないとは限りません。
これから紹介するポイントはおちいりやすい失敗事例でもあるので、注意するようにしましょう。
失敗しているネットショップの特徴①マーケティングが適切に行えていない
ネットショップへの集客ができておらず、さらにはリピーターの獲得ができていないネットショップは成功しにくいです。
集客やリピーター獲得に取り組んでいないという場合もありますが、多くは対策を講じても成果に直結できていないという点があげられます。マーケティングができていないショップには以下のようなことが適切に行えていない傾向にあるのです。
- 顧客のニーズを調査できていない
- ターゲットとなる顧客の関心を惹く情報発信ができていない
- 獲得した顧客の再購入を促進させるDMやカスタマーサポートがない
認知度がないネットショップは積極的な情報発信が必要です。ネットショップにたどり着いてもらうためにも広告やSEO対策、SNSの活用は欠かせません。マーケティングに役立つツールは数多くありますが、ただそれらを運用するのではなく、何が目的で活用するのかを意識し、ターゲットの絞った対策を立てて適切に行わなければ結果はついてこないのです。
失敗しているネットショップの特徴②ユーザーの行動を把握できていない
ユーザーの行動を把握できていないネットショップは運営を失敗している傾向にあります。
サイトの構成がわかりづらく、ページがみにくい、情報の掲載場所がわからない、ページの移動の仕方がわからないなどのWebページに不満を持ってしまうと、ユーザーは「購入ボタンをおす」行動まで行き着くことができません。
このようなユーザーの導線を把握せず、自社が思うままにサイトを構成してしまうと、離脱率が高いネットショップになってしまうのです。それを防ぐために、Google Analyticsをみてユーザーの行動、ページの滞在時間を分析するなどしてWebページを改善していくと良いでしょう。また、ユーザーがページのどこを見ているか詳しく知るためにヒートマップを入れることもおすすめです。
失敗しているネットショップの特徴③SNSによる情報発信を行っていない
売上を伸ばせていないネットショップの共通点として、SNSを使った情報発信をしていないことがあげられます。
いわゆるZ世代を中心に、Instagramを使った情報収集を行っている人が多く、「ハッシュタグ検索」など今やSNSを使った情報収集が主流となっています。つまり、商品などの訴求や情報発信を行うツールとして、SNSは非常に有効なのです。しかし、そんなSNSによる情報発信を行っていないネットショップもあり、多くのユーザーの目に留まるチャンスを逃しています。
失敗しているネットショップの特徴④商品情報の記載が不十分
商品情報の記載が不十分であればCVR率をあげることが難しいです。
ユーザーが買い物の途中でネットショップを離脱する理由として、「欲しい情報が掲載されていない」点があげられます。
ユーザーは商品やサービスに関する画像、用途、大きさなどの詳しい情報を求めてサイトを訪れます。
もし、ユーザーが「求めている情報が載っていない」と判断すると、目的が達成されないため途中で離脱するという行動を取ります。売上が伸びていないネットショップは、この離脱率が高く、ユーザーが「商品を購入する」まで至っていない傾向にあります。
失敗しているネットショップの特徴⑤決済方法が充実していない
ネットショップを活用しているユーザーは、希望する決済方法がない場合、ショップを離脱してしまい、希望の決済方法を選択できるショップに移行してしまう傾向にあります。
ネットプロテクションズの調査によると、「ネットショップで利用したい決済方法」は、約80%がクレジットカードという回答がありました。次に、後払い、前払い、スマホ決済、代引きという順番に。
また、「希望の決済方法がなかった場合」、約半数が別のサイトで購入する、購入しないを選択することがわかりました。
つまり、決済方法が選べないショップは「買い物しづらいショップ」として位置付けられてしまうのです。
ネットショップ事例から見る成功のポイントとは?
今回ご紹介した成功事例以外にも、CRV率の高いネットショップは以下のような施策でネットショップを成功に導いています。
成功しているネットショップが行っていることについて詳しく解説していきましょう。
顧客への情報提供方法を見直す
成功しているネットショップは、顧客の「離脱率」に注目しています。
「離脱率」が高まる理由を徹底的に追求し、顧客への情報提供方法を見直ししています。
例えば、先ほどご紹介した「ビズメイツ」のように、離脱の原因となる情報提供方法を改善するためチャットボットを導入しました。
このように、チャットボットの他にも「離脱」や「カゴ落ち」などを防ぐための情報提供を行うサービスには様々なものがあります。
・チャットボット
・ポップアップ通知
・カゴ落ちメール
・アップセル
・リマーケティング広告
これらを利用することで、ユーザーとのコミュニケーション方法も改善され、課題解決に寄与することができるでしょう。
ターゲットの見直しで売り上げUP
売上を伸ばしているネットショップは、ターゲットの見直しを行い、ターゲットに合わせたサービスや商品訴求などを行っている傾向にあります。
「利他フーズ」の事例を見るとわかるように、BtoCとBtoBでは商品の使い道やニーズ、発注量などが変わってきます。
そのターゲットにあった商品販売、配送方法などを整えていくこと、さらにはターゲットに刺さる広告展開などをしていくことで、新規顧客の獲得も拡大が望めるようになります。
カート機能を工夫して購買率UP
成功しているネットショップは、カート機能を工夫して購買アップに繋げています。
例えば「つくりおき.jp」のように、サブスクリプションのような販売方法を構築。毎日の食事支度の手間が省けるようネットショップでも支払いの簡素化、購入の手軽さを実現することで、ターゲットのニーズに合うショッピング方法を形成しています。
このようにカート機能を利用することで、ユーザーがより便利に思える工夫が大切です。
クーポン・特典配布でリピート率UP
新規顧客の獲得も大切ですが、既存顧客に向けた施策も売上UPには非常に重要です。
「ユニクロ」のように、モバイル会員に向けたクーポンや特典を配布することで、商品のリピート購入を促進することができます。リピーターは、すでに商品の良さを知っています。
そのため、継続的な購入を見込むことができるため、より積極的な情報発信、クーポンなどの特典配布をすることで、商品やサービス、ショップへの興味を継続させ、新たな購入に結びつけることができるのです。
専門的なコンテンツ発信で顧客の商品への興味を高める
ユーザーが自ら情報収集ができる現代において顧客育成(ナーチャリング)は、売上向上のための有効な施策となっています。
「石けん百貨」のように、専門的な知識がなければ、良い商品かを見極めるのが難しいものであれば、顧客育成(ナーチャリング)は非常に有効であると言えるでしょう。
顧客育成(ナーチャリング)には、「石けん百貨」のようなWebコンテンツの作成以外にも以下のような方法を用いることができます。
・メルマガ
・セミナー/イベント
・リターゲティング広告
・SNS
これらを利用することで、ユーザーにとって「必要な情報」を提供、商品への興味を高めます。それが結果的に商品購入の促進へ繋げることができるのです。
商品画像を重視!商品イメージを伝えることにこだわりブランディングに成功
実店舗とは違いネットショップでは、商品を手にとって様々な角度で見ることができません。
そこで頼りとなるのが商品画像です。「4℃ブライダル」のように、商品画像を大きめにとり、商品説明を要点のみにしたことで、ユーザーは一目で商品の良さを知ることができるようになります。
また、商品画像を大きくすることで、商品のイメージも伝わりやすくなり、結果的にはブランディングに成功できるのです。
人間はテキストよりも視覚的情報を優先する傾向にあります。
売れているネットショップは、商品画像によって商品の良さを伝えることに長けている傾向にあります。
保証の充実で商品への安心感を提供
ネットショップは、店員の顔も見えず、対面による商品説明がないため、不信感を抱きがちになります。
また、商品が高額なものであればあるほど、ユーザーは商品購入に慎重になる傾向に。
「カメラのキタムラ」のように、商品に対する保証を充実させることで、顧客に商品への「安心感」を提供、それがネットショップへの信頼感への繋がり、結果的に新規顧客やリピーターの拡大に寄与します。
売れているネットショップは、保証や返品対応など、顧客への「安心感」を持ってもらうための施策を行っている傾向にあります。
製造ラインを変更し利率を高く
売れているネットショップは、製造ラインを変更し利益率を高くしている傾向にあります。
「資生堂」は中国現地で研究開発を行い、原料も現地中国で仕入れることで、中国ニーズに合わせたサービス提供を行っています。実際にネットショップでは、商品の仕入れ先の見直し、商品の製造ラインの見直しをすることで、仕入れ値を安く抑えたり、販売価格を調整できるようになります。
例えば、国内輸入から中国輸入へ変更することで、原価を安く抑えることになり、価格競争から離脱することもできます。
製造ラインの見直しもネットショップ成功のための重要なポイントになる場合もあることを認識しておきましょう。
ネットショップの成功事例に学ぼう
成功をしているネットショップは他社と差をつけるため、様々な工夫をしていることがわかりました。
集客が上手くいったとしても、顧客の目線のショップでないとCVR率アップをしていくことができません。
顧客が何を求めているかをしっかり分析してネットショップに落とし込むようにしましょう。
ネットショップの運用をガラッと変えるためには、チャットボットの導入がおすすめです。
迅速な問い合わせ対応だけでなく、DMや接客などあらゆるシーンで活躍できます。
DMMチャットブーストは自社に合わせたチャットボットをカスタマイズできます。自社ショップの評価を高めることに寄与できるでしょう。ネットショップの成功を目指すならチャットボットもぜひご検討ください。
DMMチャットブーストではネットショップの開業方法に関する記事もございますので、ぜひご覧ください。